記述式と選択式の“答え方の違い”を理解するオンライン指導

中学受験国語
記述式
選択式からの切り替え

記述式と選択式の答え方の違いを理解するオンライン指導

中学受験国語では、選択式では正解できるのに、記述式になると点につながりにくい生徒が少なくありません。選択式は本文と合う選択肢を選ぶ問題ですが、記述式は本文から必要な材料を取り出し、設問条件に合わせて自分で答案にする問題です。

このページでは、記述式とは何か、選択式とどこが違うのか、本文根拠から必要な材料を抜き出し、字数や文末条件に合わせて文章にする考え方を整理します。

記述式とは何か

記述式とは、本文の内容をもとにして、設問で求められている内容を自分の言葉を交えながら文章で答える解答形式です。自由に感想を書く問題ではなく、本文根拠と設問条件に沿って、必要な内容を過不足なく入れる必要があります。

たとえば「なぜですか」と聞かれている場合は理由を答えます。「どのような気持ちですか」と聞かれている場合は、人物の心情を本文の出来事と結びつけて答えます。記述式では、何を書いてもよいのではなく、本文に書かれている材料から答えることが大切です。

問題の種類 求められること 注意したい点
選択式 本文と合う選択肢を選ぶ 選択肢の一部だけで判断せず、本文根拠と照合する
記述式 本文根拠を使って、自分で答案を書く 材料不足、条件の抜け、文末の不一致に注意する

選択式から記述式へ移ると難しくなる理由

選択式では、選択肢の中に答えの候補が用意されています。そのため、本文の内容を完全に文章化できなくても、近い選択肢を選べることがあります。

一方で記述式では、答えの材料を自分で探し、必要な内容を選び、文としてまとめなければなりません。ここでつまずきやすいのは、次のような場面です。

  • 本文のどこを使えばよいか分からない
  • 材料は見つけたが、何を優先して書くか分からない
  • 字数に合わせようとして、必要な内容を削りすぎる
  • 理由を聞かれているのに、出来事だけを書いてしまう
  • 心情を聞かれているのに、本文の出来事とのつながりが弱い

記述式で必要なのは、文章を長く書く力だけではありません。設問を読む力、本文根拠を探す力、材料を選ぶ力、条件に合わせてまとめる力が必要です。

記述問題でよく起きること

本文を読めているように見えても、答案に必要な材料が入らないことがあります。これは読解力だけでなく、設問条件を見て、どの材料を答案に使うかを選ぶ練習が不足している場合に起こりやすくなります。

記述式で見るべき四つの観点

記述式の答案を見るときは、ただ丸かバツかを見るのではなく、どこが足りなかったのかを分けて確認します。

観点 確認する内容 答案で起きやすいこと
設問条件 理由、心情、内容説明、字数など 聞かれていることと答え方が合わない
本文根拠 本文のどの文を使うか 感想や推測が多くなり、本文から離れる
必要な材料 原因、出来事、心情、変化など 答案に入れるべき内容が不足する
文章化 主語、述語、文末、字数 内容は近いが、文として伝わりにくい

この四つを分けて見ると、「記述が苦手」という大きなくくりではなく、何を練習すればよいかが見えやすくなります。

記述答案を作る流れ

記述式では、いきなり答案を書き始めると、必要な材料が抜けやすくなります。まずは設問と本文を行き来しながら、答案に使う内容を集めます。

一つ目:設問で何を答えるかを見る

最初に、設問が何を聞いているのかを確認します。「なぜ」「どのような気持ち」「どういうこと」「本文中の言葉を使って」などの言葉に注目します。

  • 理由を聞かれているのか
  • 心情を聞かれているのか
  • 内容説明を求められているのか
  • 本文中の言葉を使う指定があるのか
  • 字数の指定があるのか

二つ目:本文から使う材料を拾う

次に、本文のどこを使うかを探します。傍線部の前後だけで足りる場合もあれば、前の段落や後の段落まで見る必要がある場合もあります。

  • 理由を表す文
  • 人物の行動や発言
  • 気持ちの変化が分かる表現
  • 筆者の主張やまとめの文
  • 指示語が受けている内容

三つ目:材料を並べてから文章にする

材料を見つけたら、すぐに長い文章にせず、短い語句で並べます。その後、設問に合う順番に並べ替え、字数に合わせて文章にします。

  • 原因から結果へ並べる
  • 出来事から心情へ並べる
  • 一般的な内容から具体的な内容へ並べる
  • 文末を設問に合わせる

例:理由を聞かれた場合

「なぜですか」と聞かれたら、出来事だけで終わらせず、「何が原因で、どうなったから」というつながりが分かるように書きます。本文から原因にあたる言葉を拾い、文末は「から」で終えると、設問に合いやすくなります。

選択式の学習を記述式に生かす方法

選択式の問題も、記述式の練習に使えます。正解の選択肢を選んだあと、その選択肢が本文のどこに基づいているのかを確認します。

さらに、正解の選択肢を短い記述答案に言い換えると、記述式への橋渡しになります。

家庭でできる練習

  • 正解の選択肢が、本文のどこに書かれているかを探す
  • 選択肢の言葉と本文の言葉の対応を見る
  • 正解の選択肢を、短い記述答案に言い換える
  • 誤った選択肢は、本文と違う部分に線を引く

選択式で根拠を探す練習をしておくと、記述式で材料を集める力につながります。選択式と記述式を完全に別物として扱わず、本文根拠を使う練習としてつなげることが大切です。

家庭で記述答案を見るときの注意

家庭で記述答案を見るときは、いきなり満点答案を求める必要はありません。まずは、本文根拠と設問条件に合っているかを確認します。

  • 設問で聞かれていることに答えているか
  • 本文の言葉や内容を使っているか
  • 理由や心情など、必要な材料が入っているか
  • 主語と述語が自然につながっているか
  • 字数指定がある場合、極端に短すぎたり長すぎたりしないか

答案の表現をすべて直そうとすると、親子で負担が大きくなります。家庭では「本文のどこを使ったのか」「何を聞かれていたのか」を聞く程度にとどめ、答案の細かい調整は必要に応じて専門指導で確認すると続けやすくなります。

自己採点で困る場合

記述答案の部分点や採点基準を家庭で確認したい場合は、国語記述の自己採点と部分点基準を家庭で確認する方法も参考になります。

オンライン個別で見やすい記述のポイント

記述式の弱点は、答案だけを見ても分かりにくいことがあります。オンライン国語の個別指導では、本文、設問、答案を画面で共有しながら、どの段階でつまずいているのかを確認できます。

  • 設問条件を読み取れているか
  • 本文のどこを根拠にしたか
  • 必要な材料を拾えているか
  • 材料の順番が自然か
  • 文末が設問に合っているか
  • 字数内で必要な内容を入れられているか

オンラインでも、画面共有や答案添削を使えば、本文根拠と答案の対応を細かく確認できます。特に、選択式から記述式へ移る段階では、答えを選ぶ力を、答えを作る力へつなげる練習が重要です。

記述答案を1対1で確認したい方へ

本文根拠の探し方、必要な材料の選び方、答案のまとめ方まで確認したい場合は、オンライン国語個別で現在の答案を見ながら確認できます。

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記述対策をさらに確認したい場合

記述式の力を伸ばすには、本文根拠の拾い方、答案の作り方、採点の見方を分けて確認すると効果的です。必要に応じて、次のページもあわせてご覧ください。

記述対策を体系的に確認したい場合

本文根拠、字数、答案のまとめ方を詳しく確認したい方に向いています。

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本文の言葉を使う書き方を見たい場合

記述答案で本文の言葉をどう使うかを確認したい方に向いています。

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小4小5で読解基礎から確認したい場合

記述以前に、読解の基礎や本文根拠の探し方から確認したい場合に向いています。

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講座全体を比較したい場合

読解、記述、オンライン個別など、目的別に講座を見たい場合に向いています。

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よくある質問

選択式はできるのに、記述式だけ苦手です。何から始めればよいですか。
まずは、正解の選択肢が本文のどこに基づいているかを探す練習から始めます。その後、正解の選択肢を短い記述答案に言い換えると、選択式の学習を記述式へつなげやすくなります。
記述答案が短くなりすぎます。
本文から拾う材料が不足している可能性があります。いきなり文章にせず、先に使う材料を箇条書きにしてから、設問条件に合わせて文章にすると改善しやすくなります。
記述の自己採点が家庭では難しいです。
家庭では、設問に答えているか、本文根拠があるか、必要な材料が入っているかを中心に見ます。細かな採点基準や部分点の判断は、国語記述の自己採点と部分点基準を参考にしてください。
オンラインでも記述添削はできますか。
画面共有や答案画像の共有を使えば、本文、設問、答案を並べて確認できます。オンラインでも、どの本文根拠を使ったか、どの材料が不足しているか、文末が設問に合っているかを1対1で確認できます。

まとめ

記述式は、思ったことを自由に書く問題ではありません。本文根拠から必要な材料を取り出し、設問条件に合わせて文章にする問題です。

  • 選択式は、本文と合う選択肢を選ぶ問題
  • 記述式は、本文根拠を使って自分で答案を作る問題
  • 記述式では、設問条件、本文根拠、必要な材料、文章化を分けて見る
  • いきなり書かず、材料を集めてから答案にする
  • 選択式の正解根拠を探す練習は、記述式にもつながる

記述式で点につながりにくい場合は、文章力だけでなく、本文根拠の探し方や材料の選び方でつまずいていることがあります。答案だけで判断せず、本文と設問に戻って、どの段階で不足が出ているかを確認していきましょう。

記述答案を個別に確認したい方へ
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