設問の読み違いが減らない子へのオンライン改善アプローチ
設問の読み違い対策
保護者向け
本文を正しく読めていても、設問の読み違いがあると得点は安定しません。原因は注意力ではなく、
設問文の条件語を正しく取れていないことが多いです。オンライン国語の個別指導では、
設問を画面上で分解し、「何を」「どの視点で」「どの範囲で」答えるかを明確にして、本文根拠との往復を習慣にします。
この記事では、読み違いが起こる背景と段階的な改善の流れを整理します。
設問の条件語を正しく拾うための「読み方の土台」(全体像はこちら):言い換え・対比・因果がつかめない子のための読み方トレーニング
- 設問読み違いの原因と傾向
- 条件語を分解する流れ
- オンラインでの改善の進め方
- 答えは合っているのに減点されてしまう
- 範囲や形式の条件を見落とす
- 同じ読み違いを繰り返してしまう
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この悩みが起きる背景(構造的な原因)
設問の読み違いは「注意力」や「国語が苦手」だけが原因ではありません。国語の設問には一定の考える流れがあり、
その流れが身についていないと同じ種類の読み違いが繰り返されます。問題は学力よりも、取り組むための仕組みにあります。
子どもがつまずく典型パターン
- 設問を最後まで読まずに判断してしまう
- 理由と要旨、具体例など聞かれている観点を取り違える
- 「最も適当なもの」「適当でないもの」などの否定表現を落とす
- 本文全体・傍線部前後など範囲指定を外してしまう
- 「二つ」「一文」「四十字以内」などの条件を落とす
- 条件語の抽出ができていない
- 条件の優先順位を整理できない
- 本文の根拠範囲をはっきりさせていない
- 書いた後の条件チェックが抜けている
- 直しが「解説を読んで納得」で終わっている
具体例:観点の取り違えでミスをするケース
本文理解はできていても、問いが求める観点がズレると「問いに答えていない」答案になり得点を逃します。
- 設問の核となる言葉(理由など)を拾えていない
- 観点となる言葉が要旨にすり替わってしまう
- 書いた後の条件チェックが習慣になっていない
- 設問を4つの視点で分解する
- 観点となる言葉を確認してから本文へ戻る
- 最後に条件チェックを必ず入れる癖をつける
設問は何を・どの視点で・どの範囲で・どの形式でに分解し、ズレを防ぎます。
オンライン国語個別指導が効果を発揮する理由
設問の読み違いは、本人が「どこを落としているか」に気づきにくいため、独学で改善しづらい領域です。
オンライン国語の個別指導では、設問分解と照合をリアルタイムに行い、考え方のズレをその場で修正できます。
- 条件語に線を引けているか確認
- 否定語・範囲語を落としていないかチェック
- 途中で判断を急いでいないかを見守る
- 条件を箇条書きにして整理
- 根拠となる範囲を先に決める
- 照合の痕跡を画面に残して共有
- 条件落ちを即座に指摘して修正
- 同じ設問を再提出してもらい定着を図る
- 要素の並び替えのルールを指導
- 読み違いの種類を分類して記録
- ミスの傾向に合わせた対処法を伝える
- 類題で練習し、再現できているか確認
改善のための実践ステップ
読み違い対策は「読む量」を増やすことではなく、「条件の抽出→照合→最終チェック」の流れを身につける学習です。
以下の3ステップで整えると、同じミスの再発が防げます。
- 段落の要点を一文でまとめる
- 対比関係をセットで捉える
- 因果関係を整理する
- 言い換えられた表現を結びつける
- 設問を4つの視点で分解
- 条件となる言葉を箇条書き
- 根拠とする範囲を先に決める
- 最後に条件を満たしているかチェック
- 必要な材料を抜き出す
- 要素を適切な順に並べ替える
- 文章を整理して無駄を削る
- 添削後に再度解き直す
設問分解の枠組み:何を・視点・範囲・形式
| 分析の視点 | 設問で注目する言葉 | 具体的なチェックの仕方 |
|---|---|---|
| 何を | 理由・要旨・具体例・気持ち・内容 | 問いが求めている作業を明確にする |
| どの視点で | 筆者・登場人物・読者・場面 | 誰の考えやどの立場かをはっきりさせる |
| どの範囲で | 本文全体・傍線部前後・〜段落 | 根拠を探しに行く範囲をあらかじめ決める |
| どの形式で | 二つ・一文・字数・抜き出し | 条件の見落としを防ぐためにチェック項目化する |
【実例】設問分解のシミュレーションと練習問題
正しい解き方を身につけるために、実際の設問をどう分解するか見てみましょう。以下の設問文を、先ほどの「4つの視点(何を・視点・範囲・形式)」で整理します。
分解のプロセス
| 分析の視点 | 具体的に抜き出す内容 |
|---|---|
| 何を | 内容の一致(ただし、否定されているもの) |
| どの視点で | 筆者の考え |
| どの範囲で | 第3段落 |
| どの形式で | 一つ、記号 |
この設問で最も多いミスは、「筆者の考えと合っているもの」を選んでしまうことです。設問の「食い違う」という言葉に大きく×印をつけるなど、視覚的に「否定」を意識する習慣が必要です。
読み間違いを防ぐためのチェックリスト
設問文に出てきたら、必ず丸や線で目立たせるべきキーワードです。これらを意識するだけで読み違いは驚くほど減ります。
食い違う
すべて
抜き出し
すべて選べ
設問の読み違いに関するよくある質問(FAQ)
Q. 設問に線を引いてもミスが減りません。どうすればいいですか?
A. 「線を引くこと」そのものが目的になっている可能性があります。線を引いた後、その条件を「メモ欄に箇条書きで書き出す」作業を挟んでみてください。指差し確認をするような能動的な動きに変えることで、意識に残りやすくなります。
Q. 時間が足りないので、設問をじっくり読む余裕がないと言われます。
A. 設問を読み飛ばして5秒節約しても、読み違いで得点を逃すのは非常にもったいないことです。分解する習慣がつけば、数秒で終わるようになります。むしろ、設問を正しく捉えることで「本文のどこを探せばいいか」が明確になり、結果的に解答スピードは上がります。
家庭でできるフォローと役割分担
ご家庭では答えを教えるよりも、条件を分解する習慣を支える役割に寄せる方が効果的です。
本人の再現性を大切にするため、確認のポイントを絞ります。
- 「理由」「要旨」「具体例」など、設問で使われる言葉を整理
- 似た言葉の違いを例文で確認する
- 漢字は間違いを丁寧に見直して定着させる
- 対比の言葉や否定の言葉を意識して読む
- 一つの段落の内容を一文でまとめる
- 指示語が何を指しているか言葉にする練習
- 読み違いのパターンを記録しておく
- 同じようなミスをした設問を後日もう一度解き、定着を確認する
- 最後に見直しチェックができているか確認する
「どんな条件があったかな?」「探す範囲はどこかな?」「答えの形式は何かな?」といった問いかけに留めると効果的です。
どんな子に相性が良いか
設問の読み違いは、1対1で思考の過程を整理しながら進めるほど早く改善します。オンライン国語の個別指導は、特に次のタイプのお子さまに効果的です。
- 内容はある程度理解できているのに、点が安定しない
- 同じような読み間違いを繰り返してしまう
- 条件の見落としによる減点が多い
- 記述問題で必要な要素が抜け落ちてしまう
- 直しを解説を読んで終わらせてしまう
専門の記事も併せて確認すると、改善への道筋がより明確になります。
まとめ
設問の読み違いが減らない原因は、読解力の不足よりも、条件を丁寧に読み解いて確認する仕組みが整っていないことにあります。
オンラインで設問の分析と照合の流れを習慣にし、丁寧な見直しで再現性を高めることで、確実に得点力は向上します。

