書き散らしになる子の論理整理トレーニング

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記述
論理整理

書き散らしになる子の論理整理トレーニング

記述が散らかる子は、文章力の問題というより順序因果視点のどこかがずれていることが多いです。
オンラインでは書き途中の画面をリアルタイムで確認し、材料の並び替えや因果の線結びを通して論理構造を整理します。
この記事では、書き散らしを生む思考の癖と、構造化して書ける答案へつなぐ進め方を具体例つきで解説します。

この記事で分かること
順序のまとめ方
因果をつなぐ方法
視点をぶれないようにするコツ
添削の直し方
家庭の支え方
よくある症状
  • 結論が二回出る/話が戻る
  • 理由と結果がつながらない
  • 筆者と登場人物の視点が混ざる
  • 材料はあるのに点にならない

背景
書き散らしは「構造」の問題

この悩みが起きる背景(構造的な原因)

書き散らしは、語彙やセンスの問題ではなく、記述の処理フローの中で要素の関係づけ並べ替えが抜けて起きます。
多くの子は本文から材料を拾うところまではできますが、材料同士の関係が整理されないまま文章化してしまい、
順序が往復したり、因果が切れたり、視点が揺れたりします。

記述が安定する処理フロー
  1. 設問の条件を決める
  2. 本文から材料を集める
  3. 材料を要素に分解する
  4. 要素の関係を整理する
  5. 必要な順番に並べる
  6. 文としてつなぐ
  7. 条件に合うか見直す
三つのズレ
  • 順序:結論と理由の並びが逆転
  • 因果:理由と結果が線でつながらない
  • 視点:筆者/登場人物/一般論が混ざる
具体例(材料はあるのに散らかる)
「主人公がそう考えた理由」を書く場面で、出来事の説明が長くなりすぎたり、
気持ちを先に書いてから出来事に戻ったりすると、因果と順序がずれます。
まず理由として必要な要素を短いメモに分解し、因果がつながる順に並べてから文章化する必要があります。
ズレ 典型症状 改善の焦点
順序 結論が二回出る/話が戻る/理由が散る 結論→理由→具体の流れにそろえ、理由に番号を振る
因果 なぜそう言えるかが不明/「だから」の先が飛ぶ 理由と結果を線で結び、接続語の使い方をそろえる
視点 筆者と登場人物が混ざる/一般論が混入する 誰の見方かを明示し、視点語をそろえる

オンライン国語
途中工程の修正ができる

オンライン国語個別指導が効果を発揮する理由

書き散らしの改善は、完成答案だけを直すよりも、「書いている途中の判断」を矯正する方が効果的です。
オンライン国語の個別指導では、書き途中の画面をリアルタイムで確認し、必要な順番への並び替えや因果の線結び、
視点をぶれないようにすることをその場で行えます。

1

思考のズレを可視化
  • 条件語に線が引けているか
  • 材料が要素として分解できているか
  • 並べ替え前に書き始めていないか
  • 視点が揺れた瞬間がどこか

2

構造を作ってから文章化
  • 理由と結果を線で結ぶ
  • 要素に番号を振って順序を決める
  • 視点語をそろえて混在を防ぐ
  • 短文→接続で答案に仕上げる

書き散らしを「論理の形」で止める
順序・因果・視点を整理する構造化トレーニングで、記述を得点できる形に仕上げます。
中学受験国語のオンライン個別指導として、過去問にも段階的に接続できます。
オンライン国語/個別指導/記述

中学受験国語をオンラインで整理したい場合は、
オンライン個別指導
を軸に、書く前の構造化を定着させるのが効果的です。

実践
構造→文章化の順にそろえる

改善方法(実践ステップ)

ステップ 目的 やること つまずきサイン
本文処理 材料を要素化 段落要点、対比・言い換え・因果、主張と例の区別 材料が一つ/要点が言えない
設問処理 条件をぶれないようにする 設問分解、要素数を決める、本文範囲当て、条件語の線引き 条件落ち/書き始めが遅い
構造化 順序・因果・視点を整理する 線で結ぶ、番号を振る、視点語をそろえる、不要要素を削る 話が戻る/視点が混ざる
文章化 答案として成立 短文→接続→条件確認、主語述語を通す ねじれ/長文化してまとまらない

ステップ1:本文処理の改善

  • 段落ごとに要点を一言で言う
  • 接続語の前後をセットで読む
  • 主張・理由・具体例を線で分ける
材料が「要素」になっていないと、後で構造化できません。

ステップ2:設問処理の改善

  • 何を書くか、条件、範囲に分解
  • 要素数を先に決める
  • 材料候補を複数拾って絞る
条件がぶれないようになると、不要要素を削りやすくなります。

ステップ3:記述改善(構造化→文章化)

  • 因果を線で結び、順序に番号
  • 視点語をそろえ、主語を明示
  • 短文で作り、接続でつなぐ
文章化を先にやると散らかりやすいので、構造を先に作ります。

ズレ 典型症状 直し方の焦点
順序 結論が二回/話が戻る/理由が散る 結論→理由→具体にそろえ、理由に番号を振って並列に揃える
因果 なぜそう言えるかが不明/接続が飛ぶ 理由と結果を線で結び、因果の接続語をそろえて短文でつなぐ
視点 筆者と登場人物が混ざる/一般論が混入 誰の見方かを明示し、視点語をそろえて主語を補う
直しは「文章を上手くする」ではなく「構造を作り直す」作業です。

家庭
正解提示より工程管理

練習
「構造化→文章化」を家庭でも回す

論理整理トレーニング:家庭で回せるテンプレと練習問題

書き散らしを止めるコツは、文章を上手くすることではなく、書く前に構造を作る時間を確保することです。
まずは次のテンプレで、答案を「部品」と「順番」に分けてから文章化してください。

30秒テンプレ(書く前メモ)
1) 視点をぶれないようにする
誰の視点:〔筆者/主人公/周囲/一般論〕
主語:〔      〕
2) 因果(線結び)
理由A → 結果(結論)
理由B → 結果(結論)
3) 順序(番号)
①結論(=答え)
②理由(A→Bの順)
③具体(本文語句)
④条件チェック
ポイント:テンプレを埋め終わるまで本文の言葉を一文にしない(文章化は最後)。

練習1:因果が切れるタイプ(理由→結論を1本線でつなぐ)

設問(例)

主人公が「相手に謝ろう」と考えた理由を、本文の内容に即して書け。

材料メモ(例:本文から拾えた断片)
  • 相手が一人で片づけていた
  • 主人公は約束を破っていた
  • 相手は何も言わずに笑った
  • 主人公は胸が痛くなった
書く前メモ(例:要素→線結び)
視点:主人公
結論:謝ろうと思った
理由A:自分が約束を破り迷惑をかけた
理由B:相手が責めずに笑った→余計に胸が痛んだ
順序:①結論 ②理由A ③理由B
答案骨格(書き方)
①(結論)主人公は、〔      〕ため謝ろうと考えた。
②(理由A)それは、〔約束を破って迷惑をかけた〕からである。
③(理由B)さらに、〔相手が責めずに笑った〕ことで〔胸が痛くなった〕ためである。
※本文語句は〔 〕に入れる。文章化は「接続」でまとめる。

練習2:順序が往復するタイプ(番号で一本道にする)

設問(例)

筆者が述べる「本当の優しさ」とは何か。理由も含めてまとめよ。

散らかりやすい材料(例)
  • 相手の気持ちを想像する
  • その場しのぎで慰めるのは違う
  • 相手の成長につながる言葉が必要
  • 厳しさも含めて伝えることがある
番号メモ(例:順序を決める)
①結論:本当の優しさ=〔相手のためになる言葉や行動を選ぶこと〕
②理由:〔相手の気持ちを想像しつつ〕
③補足:〔その場しのぎの慰めは成長につながらない〕
④具体:〔必要なら厳しさも含めて伝える〕
結論を最初に1回だけ書く。以降は②〜④で支える。

自己採点チェック(再発防止の7項目)
  • 結論(答え)は1回だけで、冒頭に置けている
  • 理由→結果が「だから」でつながる(因果が切れていない)
  • 理由は2〜3個までに絞れている(材料過多になっていない)
  • 視点(筆者/主人公)が途中で混ざっていない
  • 本文語句(根拠)が1つ以上入っている
  • 主語・述語のねじれがない
  • 設問条件(字数・理由含む等)を最後に確認した

よくある質問(記述が散らかる場面別)

先に「要素数(理由はいくつ、具体は入れるか)」を決めると字数が安定します。足りない場合は理由を1つ足すのではなく、本文語句の具体を1つ補う方が因果がずれにくいです。

接続語は「文章の飾り」ではなく因果の線です。まず理由→結果を線で結び、線が引けた場所にだけ「だから/そのため」を入れます。線が引けない場合は材料が理由になっていません。

「本文語句」は1〜2個で十分です。要素を短いメモに分解し、文章化は短文→接続で行うと引用の暴走が止まります(先に長文で書かない)。

完成答案の添削だけだと、原因(順序・因果・視点)が残ります。直しは「文章」ではなく、テンプレ(線・番号・視点)を作り直すところまで戻すと再発が減ります。

上のテンプレと練習は、オンライン個別指導では「書き途中」の画面で同様に行います(線結び/番号付け/視点をぶれないようにする)。
過去問の記述を得点できる形に直す運用まで含めて相談したい場合は、オンライン個別指導をご確認ください。

家庭でできるフォローと役割分担

家庭が正解を教えると、子どもが構造化せずに依存しやすくなります。
家庭は語彙・漢字の習慣構造化の確認に寄せると、オンライン個別での改善が速くなります。

家庭が担うと効果的 指導で担うと効果的
  • 語彙・漢字を短時間で毎日回す
  • 音読の頻度管理と要点の一言確認
  • 過去問の実施日と直し回数の管理
  • 書く前に「番号」「線」「視点語」があるか確認
  • 設問分解と条件読みの矯正
  • 本文材料の要素化と取捨選択
  • 因果・順序・視点の構造化トレーニング
  • 添削の読み取りと次への再現
家庭での声かけ例
「結論はどれ?」→「理由は何個?」→「理由と結果、線でつながってる?」→「誰の視点で書いてる?」
と工程に戻す声かけが、書き散らしの再発を防ぎます。

相性
論理整理が必要なタイプ

どんな子に相性が良いか

オンライン個別の効果が出やすい子
  • 話が行ったり来たりする
  • 理由と結果がつながらない
  • 視点が混ざってしまう
  • 添削しても同じつまずき方が再発する
  • 過去問の記述点が安定しない
家庭で支えやすい条件
  • 語彙・漢字をルーティン化できる
  • 書く前の構造化を確認できる
  • 直し回数を決めて回せる
  • 過去問の管理を担える

記述全体の全体像(説明=内容+理由/心情=背景→出来事→心情、字数調整の考え方まで)を体系的に押さえるなら、
全体像はこちら

まとめ

書き散らしは、順序・因果・視点のズレによって起きる構造の問題です。
材料を要素に分解し、線で結び、番号を振って順番をまとめてから文章化すると安定します。
中学受験国語の読解力・記述をオンラインで持ち直したい方は、下記をご覧ください。

次にやること
途中工程を可視化し、論理整理の書き方を定着させるオンライン国語の個別指導。
過去問の記述対策にも段階的に接続できます。