自宅でできる“語彙力”強化 国語の伸びは語彙で決まる
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自宅でできる語彙力強化|国語の読解と記述につなげる学習法
中学受験国語で本文は読んでいるのに選択肢で外す、記述で言葉が出ない、説明文の要点がつかみにくい。こうした状態では、語彙力が壁になっていることがあります。語彙力とは難しい言葉をたくさん覚えることだけではなく、本文中で意味を推測し、言い換え、根拠や理由として使えるようにする力です。
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語彙力が弱いと読解と記述で何が起きるか
語彙力が弱いと、本文を読んでいるつもりでも、重要語の意味があいまいなまま進んでしまいます。すると、本文の主張、理由、対比、人物の心情がつかみにくくなり、選択肢比較や記述答案で差が出ます。
| 場面 | 起きること | 結果 |
|---|---|---|
| 本文理解 | 抽象語の意味をはっきりさせずに読み進める | 筆者の主張や人物の気持ちがぼやける |
| 設問処理 | 理由、内容、具体的に、最も適切などの指示を同じように扱う | 本文のどこを使うべきかがずれる |
| 選択肢比較 | 要因、目的、結果、対比などの違いが見分けにくい | 本文に近いように見える選択肢を選んでしまう |
| 記述 | 本文の言葉を言い換えられず、同じ表現を繰り返す | 理由や説明が不足し、部分点にとどまりやすい |
- 本質を「大事なこと」だけで済ませる
- 要因と結果を取り違える
- 対照を「違うもの」だけで読み、何が対比されているかを見ない
- 観点を「考え方」だけで済ませ、どの切り口かを見ない
語彙は「意味・言い換え・反対側」で見る
家庭学習で語彙を増やすときは、語句と意味を一対一で覚えるだけで終わらせないことが大切です。本文で使える語彙にするには、意味、言い換え、反対側の語、本文での働きをセットにします。
| 語句 | 意味 | 言い換え | 反対側・注意点 |
|---|---|---|---|
| 要因 | ある結果を生む主な原因 | 原因、背景、理由の一部 | 結果と混ぜない |
| 傾向 | 全体としてその方向に進みやすいこと | 流れ、方向性、特徴 | 例外がある場合もある |
| 対照 | 違いが分かるように比べること | 比較、反対の関係 | 何と何を比べているかを見る |
| 象徴 | ある考えや気持ちを別のものに表すこと | 表れ、しるし、代表 | 物語文や随筆の主題に関わりやすい |
予習シリーズ国語の復習では、正解番号や記述の模範解答だけを確認するのではなく、本文中で分からなかった語、設問で扱えなかった語、選択肢で判断を誤った語を残すことが大切です。
予習シリーズの宿題や復習の進め方を家庭で確認したい場合は、予習シリーズ国語の使い方|宿題と復習を家庭で進める保護者向けも参考になります。
家庭でできる語彙力強化の進め方
語彙力を読解と記述につなげるには、本文で出会った語を、意味確認だけで終わらせないことが大切です。ここでは、家庭で回しやすい形に分けて整理します。
ステップ1:本文で引っかかった語を拾う本文から始める
語彙ノートを作る場合でも、辞書から言葉を集めるだけでは読解に結びつきにくくなります。まずは、実際に読んだ本文で引っかかった語を拾います。
- 本文で出た語
- 自分で予想した意味
- 辞書や解説で確認した意味
- 近い言い換え
- 反対側の語
- 本文中で何を説明していたか
ステップ2:設問の言葉を言い換える設問処理
設問文には、答え方を決める語が含まれています。理由、内容、具体的に、最も適切、心情などの語を、子どもが自分の言葉で言い換えられるかを確認します。
- 理由:なぜそうなったか
- 内容:何が書かれているか
- 具体的に:本文の実例や場面で言う
- 心情:人物の気持ちを背景と出来事から考える
- 最も適切:本文の条件に一番合うもの
- この設問は何を聞いている?
- 理由を聞いているなら、原因側はどこ?
- 具体的にとあるなら、本文のどの場面を使う?
- 心情なら、何が起きたからその気持ちになった?
ステップ3:言い換えを記述に使う答案化
語彙力は、記述答案で特に差が出ます。本文の言葉をそのまま写すだけでは説明が足りないとき、別の言い方でまとめる力が必要になります。
| 記述で使う語 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 理由を表す語 | なぜそうなったかを説明する | 〜ため、〜ことから、〜によって |
| 対比を表す語 | 違いをはっきりさせる | 一方で、しかし、それに対して |
| 心情を表す語 | 人物の気持ちをまとめる | 不安、安心、誇らしさ、後悔、期待 |
| 説明をまとめる語 | 本文の内容を答案に収める | 様子、気持ち、考え、理由、変化 |
家庭学習での語彙力強化プラン
語彙力は毎日長時間取り組むよりも、短い時間で繰り返す方が続けやすくなります。家庭では、本文と設問に出た語を使い、読解や記述へつなげることを意識します。
| 日 | やること | 時間 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 1 | 本文から引っかかった語を2語拾う | 10〜15分 | 知らない語に気づく |
| 2 | 意味、言い換え、反対側の語を書く | 10分 | 語の輪郭をはっきりさせる |
| 3 | 設問文の指示語を3つ言い換える | 10分 | 何を答えるかを読む |
| 4 | 抽象語を本文の具体へ落とす | 15分 | 説明文の要点を取る |
| 5 | 物語文の心情語を背景と出来事から選ぶ | 15分 | 心情読解につなげる |
| 6 | 記述を1問、材料から文章にする | 20分 | 語彙を答案に使う |
| 7 | 間違えた選択肢の語を見直す | 15分 | 選択肢比較へつなげる |
| 家庭で見たいこと | やること | 注意点 |
|---|---|---|
| 語彙と漢字 | 毎日3語程度を、意味・言い換え・反対側で確認する | 量を増やしすぎない |
| 音読 | 接続語や抽象語で意味が取れているか確認する | 上手に読むことだけを目的にしない |
| 過去問復習 | 選択肢で判断を誤った語を残す | 正解番号だけで終わらせない |
| 記述直し | 不足した語や言い換えを使って書き直す | 模範解答を写すだけにしない |
語彙を記述答案につなげる
語彙力は、記述答案で特に表れます。本文の内容は分かっているのに、答案にすると短すぎる、理由になっていない、同じ言葉を繰り返す場合は、語彙の使い方を確認する必要があります。
- 本文の抽象語を自分の言葉で説明するとき
- 人物の気持ちを心情語でまとめるとき
- 理由を「〜ため」としてつなげるとき
- 字数に合わせて具体と抽象を調整するとき
- 本文の言葉を使いながら、答案として自然にまとめるとき
語彙を記述答案に使うには、本文根拠の拾い方、字数調整、言い換え、答案の締め方をまとめて確認する必要があります。
家庭だけで進めにくい場合
語彙は家庭で伸ばしやすい一方、本文のどこで語の意味を取り違えたか、どの語を使えば記述が自然になるかは、外から見ないと分かりにくいことがあります。特に過去問や記述で同じような間違いが続く場合は、答案と本文を見ながら確認することが有効です。
- 本文中の重要語をどこで取り違えたか
- 設問語彙をどう読み取ればよいか
- 選択肢の言い換えをどう比較するか
- 記述で本文の言葉をどう使うか
- 予習シリーズや過去問の復習をどう回すか
まとめ
語彙力は、読解力と記述力の土台です。難しい言葉をたくさん覚えるだけでなく、本文で意味を推測し、言い換え、反対側の語を考え、設問や記述に使えるようにすることが大切です。
- 本文で引っかかった語を残しているか
- 意味だけでなく、言い換えと反対側まで確認しているか
- 設問の指示語を自分の言葉で言い換えているか
- 記述で本文の語を自然に使い直せているか
- 過去問の間違いを語彙の面から見直しているか

