記述の型を理解しているのに書けない子の原因と改善法
記述
書き方は分かるのに書けない
書き方を理解しているのに書けない子の原因と改善法
「書き方は知っているのに、答案になると表現が不安定になる」状態は、才能ではなく
本文の材料を答案用の文脈へ移す変換工程が弱いサインであることが多いです。
この記事では、書き方と実戦のズレが起きる理由を整理し、書ける答案へ橋渡しする具体ステップを解説します。
記述の書き方(説明=内容+理由/心情=背景→出来事→心情)と字数調整まで含む整理は 全体像はこちら
- 書き方があるのに不安定になる「原因の見分け方」
- 材料の抜き出しから文章化までの流れを毎回そろえる
- 変換を鍛える小さなトレーニング
- 添削の活かし方と家庭での役割分担
- 書き出しは良いが途中で止まる
- 本文の貼り付けで不自然になる
- 条件の要素数が揃わない
- 添削しても次で再発する
書き方と実戦の間に「変換」がある
この悩みが起きる背景(構造的な原因)
記述は「書き方を覚える」ところで止まる学習では伸びません。
実戦で得点するためには、本文の材料を集め、条件に合わせて並べ替え、答案として自然な文にまとめる必要があります。
書き方を理解しているのに書けない子は、次の処理フローの途中工程で止まっていることが多いです。
- 設問の条件を整理する
- 本文から材料を集める
- 材料を短いメモに分解する
- 条件に合う順に並べ替える
- 短文で文章化し、接続でまとめる
- 条件と本文根拠に照らして見直す
- 材料を集めても分解できない
- 本文の言葉を貼り付けて不自然
- 要素が一つ欠けて条件違反
- 主語述語がねじれて不自然になる
本文の理由が別段落に散っている場合、見つけた一文をそのまま写すと要素が欠けます。
必要なのは、本文の材料を短いメモに分解し、二つの理由が並列になるように組み替える変換です。
| 問題の種類 | 起きていること | 典型症状 | 改善の方向性 |
|---|---|---|---|
| 材料不足 | 本文から必要要素を拾えていない | 一要素しか書けない/条件落ち | 設問分解→本文範囲当て→候補を複数拾う |
| 変換不足 | 拾った材料を答案用に組み替えられない | 貼り付けで不自然/文が途切れる | 材料を短いメモへ分解し、並列に揃える |
| 表現の不備 | 主語述語・指示語・接続が不安定 | 何を言う文か曖昧/読みづらい | 短文化→主語補う→接続で結ぶ |
途中工程を見て直す
オンライン国語個別指導が効果を発揮する理由
変換工程は、解説を読むだけでは身につきにくく、実際の答案作成プロセスを見ながら修正する必要があります。
オンライン国語の個別指導では、本文該当箇所を画面上で確認しつつ、材料の分解・並び替え・文章化を逐一指導できます。
1
- 条件語に線を引けているか
- 材料をどこから拾っているか
- 材料メモを作れているか
- どこで詰まって止まるか
2
- 材料を短いメモに分解して再構成
- 自然な語句選びと指示語の具体化
- 主語述語のねじれをその場で修正
- 直しを完結し、次で再現する
中学受験国語の記述をオンラインで改善したい方に適しています。
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を軸に、変換工程を含めた答案作成の流れを作り直すのが効果的です。
材料 → 変換 → 文章化
改善方法(実践ステップ)
| ステップ | 目的 | 具体的にやること | つまずきサイン |
|---|---|---|---|
| 本文処理 | 材料を取り切る | 段落要点、対比・言い換え・因果、主張と例の区別 | 要点が言えない/材料が一つ |
| 設問処理 | 条件を整理する | 設問分解、条件語の線引き、要素数の把握、本文範囲当て | 条件落ち/書く前に迷う |
| 変換 | 答案用に組み替える | 材料を短いメモに分解、並列に揃える、指示語を具体化 | 貼り付けで不自然/途切れる |
| 文章化 | 読みやすくまとめる | 短文化→主語述語→接続で結ぶ→条件確認 | ねじれ/長文で不安定 |
ステップ1:本文処理の改善
- 段落を一言で要約する
- 接続語の前後をセットで読む
- 主張と理由、例を線で分ける
ステップ2:設問処理の改善
- 何を書くか、条件、範囲に分解
- 要素数を先に把握する
- 材料候補を複数拾って絞る
ステップ3:記述改善(変換+文章化)
- 材料を短いメモに分解する
- 二要素は同じ形式に揃える
- 短文を作って接続でつなぐ
- 本文の一文を「短い材料」に言い換える
- 材料を二つ並べて「同じ形式」に揃える
- 指示語を具体化して書き直す
- 抽象語を本文の言葉に寄せて言い換える
- 主語を補って一文を完成させる
工程の支援に寄せる
材料→変換→文章化が「紙で」回る形
練習テンプレ(変換が回る答案メモ)
「書き方は知っているのに書けない」子が詰まるのは、本文材料を答案用の形に変換して並べる工程です。
下のテンプレを、過去問でも普段の教材でも同じ形で使うと、工程が毎回そろいます。
- 設問の書き方:内容/理由/心情/対比/要約
- 要素数:理由は( )個、心情は( )個
- 範囲:段落( )〜( )/該当の言い換え箇所
- 禁止:本文語句の貼り付けのみ/条件漏れ
| 要素 | 本文材料(短いメモ) | 同じ形式に揃える |
|---|---|---|
| 要素A | (例)〜が□□である/〜を△△と捉える | 「〜なので…」or「〜ため…」に合わせる |
| 要素B | (例)一方で〜は□□になりやすい | 文末・主語をAに合わせる |
次の答案は、まず材料メモを書き直してから文章化に進むと再現性が上がります。
短く回して「変換」を鍛える
変換ミニ問題(5分×2本)
次の本文材料(そのまま写し)を、答案用の短いメモに直す。
- 短いメモ(主語・述語が立つ形)にする
- 抽象語は本文語句に寄せる(便利さ→何の便利さ?)
要素A・Bを、同じ形式に揃えて並べる。
解答例(クリックで表示)
- 便利さ(具体)→「手軽さ・自動化」など本文語句に寄せる
- 短いメモ例:手軽さが判断を省略させる/便利さが考える手間を消す
- 形式を合わせる例:「〜ため、…できない」
A:周囲の評価を気にするため、本音を言えない。
B:失敗を恐れるため、挑戦を避ける。
家庭でできるフォローと役割分担
変換工程は、家庭が正解を教えるほど依存が強くなりがちです。
家庭は語彙・漢字の習慣化と工程の管理に寄せ、処理修正と添削は指導側で行うと安定します。
| 家庭が担うと効果的 | 指導で担うと効果的 |
|---|---|
|
|
と工程に戻す声かけが、変換の力を伸ばします。
書き方→得点の橋渡しが必要
どんな子に相性が良いか
- 書き方は覚えたが、答案で不安定になる
- 本文の貼り付けで不自然になりやすい
- 要素数が揃わず条件落ちする
- 添削後も同じ間違いを繰り返す
- 語彙・漢字がルーティン化できる
- 材料メモの有無を確認できる
- 直し回数を決めて回せる
- 過去問の管理を担える
記述を体系的に伸ばす全体像を押さえたい場合は、
全体像はこちら
「添削が次で再発」問題の詰まりどころ
よくある質問
添削しても次の答案で同じところが不安定になります。何を直せばいい?
多くは「文章化」ではなく、その前の材料メモ(分解・並列)でズレています。
直された一文を暗記するのではなく、#practice のテンプレ②に戻して
「材料がどういう意味で、どう並列になるか」を作り直すと再現性が出ます。
本文の言葉を使えと言われると、貼り付け答案になります
本文語句は「そのまま一文」ではなく、材料メモの部品として使います。
まず短いメモに落とし、主語述語を立ててから接続でまとめると「貼り付け感」が減ります。
「理由を二つ」など要素数が揃いません
要素数は「書きながら探す」のではなく、書く前に仮決めします。
その上で材料候補を複数拾い、テンプレ②でA・Bを並列に揃えます。揃わない場合は、
材料不足か範囲ミスの可能性が高いです。
家庭はどこまで見ればいい?(教えると揉めます)
家庭は正解提示より、流れのチェックに寄せるのが安全です。
「条件は整理した?」「材料メモはA/Bで揃ってる?」の確認だけでも、変換の定着が進みます。
オンライン国語個別指導で工程ごと矯正できます。
まとめ
記述の書き方を理解しているのに書けない原因は、本文の材料を答案の文脈へ移す変換工程が弱いことにあります。
材料を短いメモに分解し、条件に合わせて並べ替え、短文で文章化する流れを毎回そろえると、記述は安定します。

