“読み飛ばし癖”をオンラインで修正する方法
読み飛ばし対策
接続語・指示語
読み飛ばし対策|接続語と指示語の直し方
「本文は読んだはずなのに、選択肢で根拠がずれる」「記述に必要な材料が入らない」「抜き出しで近くの別の文を選んでしまう」――こうした読み飛ばしは、文章全体を雑に読んでいるからとは限りません。
多いのは、接続語・指示語・否定語・例外条件を軽く読んでいるケースです。「しかし」の後を弱く読むと筆者の主張を逆に取り、「この」が何を指すかを見ないまま進むと、答えの材料が本文から離れやすくなります。
読み飛ばし対策では、文章全体をただゆっくり読むより、意味が変わる語を見たときに、本文のどこへ戻るかを決めることが大切です。
読み飛ばしで先に見る語
読み飛ばし対策では、意味が変わる語を見落とさないことが大切です。まずは、次の4つを本文の中で確認します。
| 見る語 | 読めていない時の様子 | 確認すること |
|---|---|---|
| 接続語 | 話の向きが変わったのに、前の内容のまま読んでしまう | 逆接・理由・具体例・まとめのどれかを確認する |
| 指示語 | 「この」「その」が何を指すか曖昧なまま解く | 前の文に戻り、指している内容を短く言う |
| 否定語 | 「〜ない」を落として、本文と反対の内容で選ぶ | 否定されている内容が何かを確認する |
| 例外条件 | 「ただし」「〜の場合は」を落として広く読みすぎる | 当てはまる範囲と、当てはまらない範囲を分ける |
読み飛ばしは、「もっと注意する」だけでは変わりにくいものです。どの語が出たら何を確認するかを決め、本文・設問・答案で同じ確認をくり返します。
読み飛ばしはどこで起きるか
中学受験国語で読み飛ばしが目立つのは、本文を読む時だけではありません。設問を読む時、選択肢を選ぶ時、記述を書く時にも起きます。
- 本文:接続語や指示語を軽く読み、段落どうしの関係が取れない
- 設問:何を聞かれているかを曖昧にしたまま本文を探す
- 選択肢:本文の根拠より、何となく合いそうな文を選ぶ
- 記述:必要な材料を集める前に書き始める
たとえば、説明文で「しかし」が出てきた場合、その後に筆者の大事な意見が置かれることがあります。ここを軽く読むと、前半の内容を答えだと思い、選択肢で逆の内容を選んでしまいます。
また、「この考え」「その理由」のような指示語を曖昧にしたまま読むと、抜き出し問題や記述問題で根拠がずれます。本文を読んでいるつもりでも、指示語の中身が言えない場合、答えの材料を正しく拾えていないことがあります。
接続語で見ること
接続語は、文章の流れを示す目印です。接続語を見たら、その後の文が前の文とどうつながっているかを確認します。
- しかし・ところが:前と反対の内容になる
- なぜなら:理由が続く
- たとえば:具体例が続く
- つまり・このように:まとめや言い換えが続く
読み飛ばしが多い生徒は、接続語を知っていても、本文の中で使えていないことがあります。言葉の意味を覚えるだけでなく、ここで話の向きがどう変わったかを一言で言えるようにします。
家庭で確認するなら、音読中に接続語が出たところで一度区切り、「ここから反対の話」「ここから理由」「ここから具体例」と言わせるだけでも効果があります。
指示語で見ること
指示語は、前に出てきた内容を受ける言葉です。「これ」「それ」「このような」「その理由」などが出てきたら、何を指しているかを確認します。
- この:直前の内容を受けていることが多い
- その:少し前の内容を受けることがある
- こうした:前に出た複数の内容をまとめることがある
- その理由:理由の対象を確認する必要がある
たとえば「このような考え」とあったら、「どのような考えか」を短く言います。言えない場合は、前の文や前の段落に戻って確認します。
指示語の確認は、抜き出し問題や記述問題に直結します。指示語の中身が分かると、答えに使う材料を本文から拾いやすくなります。
否定語と例外条件で見ること
否定語や例外条件は、読み落とすと意味が大きく変わります。
- 〜ない
- 〜とは限らない
- ただし
- 〜の場合は
- 必ずしも〜ではない
「できる」と「できない」、「同じ」と「同じではない」では、答えがまったく変わります。読み飛ばしが多い場合、こうした否定語を目で見ていても、意味に反映できていないことがあります。
例外条件も重要です。「ただし、〜の場合は」という文を軽く読むと、すべての場合に当てはまる内容として読んでしまいます。選択肢問題では、ここで本文と合わない答えを選びやすくなります。
設問で読み飛ばしを防ぐ
本文を読めていても、設問文を読み飛ばすと正しく答えられません。設問では、次の3つを確認します。
- 何を答えるのか:理由、内容、心情、筆者の考えなど
- どこから探すのか:傍線部の前後、同じ段落、文章全体など
- どの条件で答えるのか:字数、抜き出し、本文の言葉を使うなど
たとえば、「本文中の言葉を使って、三十五字以内で説明しなさい」という設問なら、本文の言葉を使うこと、説明すること、字数を守ることが必要です。
読み飛ばしがある生徒は、設問を読んだ直後に本文へ戻り、条件を一部落としてしまうことがあります。本文へ戻る前に、設問で何を求められているかを短く言えるようにします。
記述で読み飛ばしを防ぐ
記述問題では、本文を読み飛ばした影響がそのまま答案に出やすくなります。材料が足りない、理由が入らない、条件と違う内容を書く、という形です。
記述では、次の順に進めます。
- 本文から使う材料を拾う
- 必要な要素を並べる
- 字数に合わせて文章にする
いきなり書き始めると、途中で材料不足になりやすくなります。先に本文から使う材料を集め、その後で文章にします。
理由を聞かれているなら、「何が原因で、どうなったのか」を入れる必要があります。心情を聞かれているなら、「どんな出来事があり、その人物がどう受け取ったのか」を確認します。
家庭でできる確認
家庭では、内容を教え込むより、読む時に確認する語へ意識を戻す方が取り組みやすくなります。
| 声かけ | 見ること |
|---|---|
| ここで話の向きは変わった? | 接続語の働きを確認します。 |
| このは何を指している? | 指示語の中身を確認します。 |
| 否定されているのは何? | 意味の反転を防ぎます。 |
| 根拠は本文のどこ? | 感覚で選ぶことを減らします。 |
家庭で長時間練習する必要はありません。短い文章を読み、接続語と指示語だけ確認する日があっても十分です。大切なのは、同じ確認を続けることです。
読み飛ばし対策が必要な状態
次のような状態がある場合、読み飛ばし対策が必要です。
- 本文は読めていると言うが、選択肢の根拠が合わない
- 抜き出し問題で近くの別の文を選ぶ
- 記述で理由や具体例が足りない
- 説明文で筆者の主張を取り違える
- 物語文で心情の変化を読み落とす
- 設問条件を一部落として答える
読み飛ばしは、注意力だけの問題ではありません。どの語で確認するかが決まっていないと、同じ間違いをくり返しやすくなります。
オンラインで確認しやすい理由
読み飛ばしは、答案だけを見ても原因が分かりにくいことがあります。オンライン国語の個別指導では、画面共有や手元の確認を通して、読む途中の動きを見やすくなります。
- どの接続語に印を付けたか
- 指示語の中身を言えているか
- 設問の条件を確認しているか
- 本文のどこを根拠にしているか
- 記述を書く前に材料を集めているか
読み飛ばしを直すには、正解か不正解かだけでなく、どこをどう読んだかを見る必要があります。オンラインでも、本文と答案を共有しながら確認すれば、読み方の癖を細かく見られます。
まとめ
読み飛ばし対策では、文章全体をただゆっくり読むことより、意味が変わる語を確実に確認することが大切です。
- 接続語は、話の向きを確認する
- 指示語は、何を指すか短く言う
- 否定語は、否定されている内容を見る
- 例外条件は、当てはまる範囲を確認する
- 設問では、何をどこからどの条件で答えるかを見る
- 記述では、材料を集めてから文章にする
読み飛ばしが減ると、選択肢、抜き出し、記述の根拠が本文に戻りやすくなります。先に接続語と指示語から確認を始めると、家庭でも取り組みやすくなります。
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説明文の長文読解全体も確認したい場合は、国語の長文読解のコツも参考になります。
読み飛ばしは、接続語・指示語・否定語の確認から直しやすくなります。
本文を読んだつもりでも、根拠がずれる場合は、読む途中の確認が不足していることがあります。
オンライン個別指導では、本文の読み方、設問の確認、記述の材料集めまで一緒に見ながら進められます。

