豊島岡女子学園中学校・2020(令和2)年度第1回【解説動画】

豊島岡学園女子中学校2020年国語の傾向

大問一が論説文、大問二が物語文の2題構成です。漢字の書き取りは3問のみで、長文読解が中心となっており、やや難易度の高い文章が出題されます。試験時間に対して文章量・問題数が特別多いわけではないため、解きやすい問題から取り組むと良いでしょう。記述問題は~30字、~80字と字数の多い記述が出題されるため、日頃から字数を意識した記述練習に慣れておく必要があります。

豊島岡女子学園中学校・令和2年度(第1回)厳選解説動画

令和2年度 豊島岡女子学園中学校(第1回)の入試より厳選した問題とその解説をお届けします。
問題文・設問については、各種WEBサイト等よりご入手頂ければ幸いです。
★全問解説Ver.はコチラにて随時UPしております。

なお、解説では各問題を
A:容易に正解できるので、合格するには落としてはいけない問題
B:少し難しめの問題だが、意欲的に取り組んでほしい問題
C:非常に難しいので、合格不合格のラインには影響しない捨て問題
に分類しています。参考にして頂ければ幸いです。

解説

大問一 問五

・傍線部分の説明と合致しないものを答える問題です。そのため、傍線③とイコールにならないものはどれか考えていきます。

・傍線③の行あたまから
聞くことの難しさは相手の言葉を聞く以前に自分の言葉を聞いてしまっているということにあります。自己内コミュニケーションです。
とあるため、

傍線③=相手の言葉ではなく自分の言葉を聞いている状態

と分かるため、当てはまらない選択肢として、アの【自己内コミュニケーション人間関係を良好にしていく社会生活上の知恵である】という答えが正解となります。

傍線の直前を読めば解くことができる問題のため、正解しておきたい問題です。

 

大問二 問七

・傍線⑦における正也の様子(X)とイコールなのは何か問われている問題です。

・直前を見てみると

東京に行かない理由を述べているため、自分が東京に行かないことを納得しようとしていることがわかります。

よって、エの【今のくだらない争いを収めるために一生懸命な自分が東京に行くべきではない理由をこじつけている。】が正解となります。

傍線の直前を見て、正也が何をしようとしているのか考えれば解くことができる問題のため、正解しておきたい問題です。

 

大問二 問八

・心情を問われている問題です。
気持ちを聞かれている問題は背景・出来事と整理して読み進めていきます。

・傍線部直前

「はい。全国大会には三年生の先輩で~県外や他の作品の話を先輩たちとできることを期待していました」より

【背景】正也に、作品の話をしたかったと言われた
【出来事】顔をゆがめて、俯いた
【心情】作品に向き合うという大切なことを忘れていた→恥ずかしい

であると分かります。よって
【正也の作品の話をしたかったと言われたことで、本当に大切な、自分たちの作品と純粋に向き合うことを忘れていたことに気づかされたたため、恥ずかしいという気持ち。】が答えとなります。

簡単に解ける問題ではありませんが、満点でなくとも部分点を取れるようにしましょう。

 

 

コラム

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