国語の家庭学習で注意すべきこと

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このページで分かること(中学受験国語の家庭学習)

中学受験国語の家庭学習は、やる気や時間よりも「日々の回し方」で差がつきます。ここでは、対談の内容をもとに、家庭で押さえるポイントを整理します。

3本柱:読解量/漢字/記述の復習

  • 読解量:量が足りないと、読みの精度が上がりにくい
  • 漢字:週の中でテスト回数を確保して覚える
  • 記述の復習:直し方を「作業」にしない

うまくいかない家庭に多いズレ(量・確認・直し方)

  • 授業の復習だけで止まり、読解の量が増えない
  • 漢字が「毎日少し」になり、テスト形式が不足する
  • 記述の復習が「見直したつもり」で終わり、答案が変わらない

中学受験国語の家庭学習が回らない原因(まずここ)

夏井(中学受験専門 夏井算数塾代表):今回は、国語の家庭学習で注意すべきことについてのお話です。
もちろん、さまざまな塾で授業を受け、いろいろな勉強をすると思いますが、受験勉強で一番大事なのは「ご家庭で日々どんな学習を繰り返すか」だと思います。その中で注意すべき点があれば教えてください。

読解量が足りないと伸びにくい(小4・小5の最優先)

授業の復習がテーマ(ただし苦手な子ほど難しい)

長島:まず一つ思うのが、読解の学習量がかなり少なくなってしまっているという印象です。
いわゆる、授業の復習をしっかりやってほしいです。特に小4・小5の間は授業の復習が大きなテーマになります。

得意な子ならそれで良いと思いますが、苦手な子が授業を振り返って「なぜこの答えになるのか」を自力で整理するのは難しいです。そこまでできるなら、国語の学習はもう卒業で良いのでは?というくらいです。家庭学習のやり方が噛み合っていない場合の典型例は、国語が伸びない家庭に共通する“学習パターンのズレ”でも整理しています。

「新しい問題」で授業内容を思い出す(復習を起こす)

そうであるなら、どんどん新しい問題を解いてほしいです。
問題を解く中で「これは授業で言っていた解き方だ」と気付けた瞬間が、復習になるからです。

塾別:家庭教材の位置づけ(四谷/サピ)

四谷大塚の場合、演習問題集が家庭学習用教材として配布され、それを進める形になると思いますが、サピックスの場合はプラスαの教材としてAテキストの読解ページが相当します。

宿題をやっているのに変化が出ないときの見直し

塾に関係なく、授業の復習以外の「読解の家庭学習」が少なすぎることが非常に勿体ないです。
量をこなすことでできるようになる部分があるにもかかわらず、数をこなす機会が失われてしまっています。塾の宿題をこなしているのに伸びないケースの見直しポイントは、塾の宿題を「こなしているのに」国語が伸びない子の改善パターンにまとめています。

市販教材を使うなら:週に大問2本

もし市販教材を使うなら、『自由自在』などを1冊購入し、週に大問2本解くペースで読解の学習量を増やしていただきたいと思っています。

漢字|週3回テスト→間違い5回で覚える

基本の流れ:見ないでテスト→間違いだけ書き直す(週3回)

夏井:確かに量を増やすという事は全体に通じて大事な事だと思います。
続いて、漢字はどう勉強したらよいですか?

長島:例えば私がサピックスで講師していた時に提案していた方法をお伝えさせて頂きます。
サピックスは冊子の後ろの方にテスト形式のように漢字の問題が並んでいます。
例えばサピの小5であれば月水金で授業がありますので、火木土が漢字の勉強をする日にします。
いずれもテスト形式になっている部分をなにも見ないで書きます。
書いて、間違えた漢字を5回ずつ練習します。
それが火曜日が1回目だとした場合、そこでしっかり集中して5回間違えたものを書けば木曜日に同じ作業をした時に、繰り返し勉強する量が減ると思います。
土曜日にまたやるのであれば、もっと減っていって更に勉強は楽になります。
週に3回勉強をする日を作り、間違えた漢字を書き直すという勉強をして欲しいという事になります。

2回目・3回目を軽くするコツ(1回目の集中)

それで、なるべく2回目3回目が楽になるように1回目に気合を入れて勉強しよう、という提案をよくしておりました。ただ、それぞれの方によってアレンジをして頂いていいと思います。

得意/苦手でのアレンジ(全範囲/間違い中心)

ある程度漢字が得意な方であれば、1回目に勉強した時に正解したものはクリアしたものとみなして
2回目以降は間違えたものだけを再度テストして、間違えた場合は5回ずつ書くという形でもいいと思います。中々覚えきれてなくて、さっき勉強したからたまたま合っていましたというような
漢字が苦手なお子さんは忘れる事もありますので、今申したような形がいいと思います。
毎回まっさらな状態で最初から最後までテストして間違えたやつは5回ずつ練習、それを3回繰り返すというような形で適宜アレンジして頂ければと思います。

国語の復習とは何か(家庭での最低ライン)

本来:ノートで「答えに至る流れ」を再現する

夏井:よく授業を受けると、授業の復習をきちんとしましょうという指導をよくされると思うんですが、そもそも国語における授業の復習は一体なんですか?

長島:やって欲しいお勉強は、講師側の意図としてはこうだと思います。
ノートをもう1回見て、どういう流れでこれが答えになったのかという確認をして欲しいというのが講師側の意図のはずです。
たださっきもちらっと申しましたが、その勉強が出来る方はもう国語が得意な方だと思います。

難しい場合:記述の模範解答を書き写す

そうであるならば、ちゃんと言われた事をやっていないと塾との喧嘩にもなってしまう恐れがありますから、私が提案したいのは塾とも喧嘩にならなくて、且つ学習効果がある営みとして、記述の問題の模範解答をノートに書き写すという勉強はして欲しいです。
もちろん なぜそれが答えになるのかというのも必要なんですが、記述はこういうふうに書くものなんだというのを手に覚えさせるという勉強も必要です。
営みをやって頂けば塾側にもちゃんと復習しましたと言えますし、学習効果もちゃんとありますし。
それは本当に必要な事だと思いますのでそういったもの是非取り組んで欲しいなと思っております。記述答案の添削をどう読めば改善につながるかは、添削の読み方が分からない家庭向けガイド 記述答案を“改善の材料”に変える方法も参考にしてください。

家庭で抱え込みすぎないために(親の役割分担)

なお、「家庭で国語を教える」そのものが難しくなりやすい理由と、無理なく役割分担する考え方は、家庭で国語を教えるのが“極めて難しい”理由で整理しています。

まとめ:1週間の回し方(読解量×漢字×記述の復習)

  • 読解:復習だけで止めず、週に大問2本で「新しい問題」を回す
  • 漢字:週3回テスト→間違い5回(1回目に集中して、2回目以降を軽くする)
  • 記述:模範解答の書き写しで「書き方」を手に覚えさせる

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