サピックス・小5国語の要点(52B-03)

SAPIX国語(小5)
52B-03

SAPIX国語授業の活用法:52B-03「田村さんのはくしゅ」
──授業で扱う4問の回し方+字数調整(問5(1))

動画で扱った「授業→復習」の要点を、家庭学習で再現できる形に整理しました。

このページで整理すること

  • 52B-03で授業で扱う4問(問6・8・9・10)のつなげ方
  • 文章の軸:「嫌な印象」→「やさしさ」→「思いやり」→「心の交流のまとめ」
  • プラスアルファで効く良問:問5(1)の字数調整(45字以内)
  • 字数が足りない時の増やし方(理由/補足)と並べ方

SAPIX国語の「語彙・記述・B問題」を含めて、成績が伸びないときの原因整理と立て直し方をまとめて確認したい場合は、サピックス国語の成績が伸びないときの処方箋(全体像はこちら)もあわせてご覧ください。

52B-03の読みどころは「心の交流」がどう描かれるか

今回の物語は、主人公(男の子)が怪我をして入院し、二人部屋で同室になった田村さん(おじいちゃん)に対して、
はじめは「嫌なやつだな」という印象を持つところから始まります。
そこから、田村さんの行動(拍手)をきっかけに印象が変わり、最後は「心の交流」としてまとめに至る流れが中心です。

序盤

田村さんに悪い印象を持っていた

中盤

拍手で励ますなど、田村さんのやさしさに触れる

終盤

主人公も田村さんを思いやる(交流の完成)

授業で扱う4問:問6→問8→問9→問10の順で「材料→整理→まとめ」になる

52B-03は、設問の並び自体が「読みの流れ」になっています。
授業後の復習でも、この順番で解き直すと答案が安定します。

問6:田村さんの印象(悪い印象)

はじめに抱いた「嫌なやつだな」という印象を、本文の描写から押さえます。

  • 印象語を先に決める(例:とげがある/冷たい 等)
  • その印象の根拠になる言動を本文から拾う

問8:田村さんのやさしさ(拍手で励ます)

主人公が歩けるか不安な場面で、田村さんが拍手をして励ましたことに触れます。

  • 「やさしい」で止めず、何をしたかを具体化
  • 相手(主人公)の不安・状況とセットで書く

問9:主人公の思いやり(田村さんを勇気づけたい)

田村さんが手術を控える場面で、主人公が田村さんを勇気づけたいと思う流れです。

  • 「思いやり」を、行動/言葉に落とす
  • 相手の状況(手術)を押さえ、理由を筋でつなぐ

問10:最後のまとめ(心の交流のまとめ)

「最初は嫌な印象だった」二人が、やさしさ/思いやりを通じて交流する――ここをまとめます。

  • 問6〜9で拾った材料を束ねる
  • 「印象の変化」+「交流の成立」を1本にする
復習の基準:
4問を別々の問題として解くのではなく、問6→8→9で材料を集め、問10で束ねる形に固定します。

その他の良問
問5(1)
45字以内

字数が足りないときは「理由」か「補足(=)」を足す

記述でよくあるのが、答えの核は書けるのに、字数指定に届かないケースです。
そのときの増やし方は2つに絞れます。

増やし方①:理由を足す(なぜなら〜だから)

「そう感じた理由」を本文から1本足します。

  • 結論(分かること)
  • 理由(本文の事情)
  • 理由の具体(検査/入院手続き 等)

増やし方②:補足説明を足す(つまり〜ということ)

自分が書いたことが「具体的にどういうことか」を言い換えます。

  • 抽象(体感時間が早い)
  • 言い換え(あっという間に過ぎた)
  • 補足(落ち着く間がない 等)

問5(1)の組み立て(採点イメージ:4+3+3)

動画内では、答えの要素を「10点満点」で分解していました。核(4点)に対して、理由(3点)+具体(3点)を足す形です。

  • 4点:「あっという間に1日が過ぎたように感じた」
  • 3点:「検査から入院までの流れがあった」
  • 3点:「それが慌ただしかった」

3要素の並べ方(文章がきれいにつながる順)

字数調整のおまけ(理由・具体)を前に置き、メインの答え(結論)を後ろに置く。

答案例(型)

検査から入院までが非常に慌ただしかったので、あっという間に1日が過ぎたように感じた。

注意:
字数を稼ぐために話をふくらませるのではなく、本文にある理由・具体だけを足すのが原則です。

よくある質問(52B-03の復習で詰まりやすい点)

問10の「まとめ」が毎回ふわっとします。最短の直し方は?
問6→8→9の材料を先に1行ずつ作り、最後に束ねる形に固定します。
「最初(嫌な印象)→転換(拍手)→変化(思いやり)→結論(交流)」の4行メモを作ってから文章化すると安定します。
字数が足りません。何を足すのが正解ですか?
足すのは2択です。①理由(〜から)②補足(=言い換え)
追加する内容は必ず本文根拠に寄せ、話を膨らませないのが原則です。
根拠の線引きが毎回ズレます。どこを優先すべきですか?
まずは設問に関わる「言動(行動・発言)」がある段落を優先します。
そのうえで「印象語→根拠の言動」「行動→相手の状況」のペアで線を固定すると、ズレが減ります。
復習時間が取れません。最低限どれだけやればいいですか?
最低ラインは問6→問10の1往復です(材料→まとめ)。
時間がなければ、問8・問9は「行動+状況」を1行メモにし、問10で束ねるだけでも効果があります。

授業の学習効果を最大化する復習テンプレ

STEP1:設問の役割を確認

  • 問6:印象(材料の回収)
  • 問8:やさしさ(転換点)
  • 問9:思いやり(交流の成立)
  • 問10:まとめ(束ねる)

STEP2:本文根拠を線で固定

  • 印象の根拠:言動
  • やさしさの根拠:拍手の場面
  • 思いやりの根拠:手術前の場面

STEP3:字数指定は2択で調整

  • 理由を足す(〜から)
  • 補足(=)を足す(つまり)
  • 結論は変えない
ゴール:
文章が変わっても同じ手順で解ける状態にすることが、SAPIX国語の伸びに直結します。

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