サピックス国語の成績が伸びないときの処方箋|語彙・記述・B問題の勉強法

サピックス国語の家庭学習では、AテキストとBテキストを同じように進めるのではなく、現在どの問題でつまずいているかを見て、復習の優先順位を変えることが重要です。

Aテキストの語彙・選択・抜き出しで誤答が多ければAを先に確認し、Aは安定しているもののBテキストの記述が書けない場合は、Bで設問の要求や本文中の根拠を見直します。志望校の出題形式によっても、A・Bに使う時間は変わります。

まず確認したいA・Bテキストの優先判断

  • Aテキストの誤答が多い場合:語彙、選択、抜き出しなどの確認を優先する
  • Aテキストは安定しているが、Bテキストの記述が書けない場合:設問の要求、本文中の根拠、答案に必要な要素の確認を優先する
  • A・Bの両方でつまずいている場合:Aテキストで基礎を確認し、Bテキストは授業で扱った問題を中心に範囲を絞る
  • 選択問題の比重が高い志望校の場合:Aテキストの選択問題を、根拠まで説明できる状態にする

今の悩みに近いところから読めます

サピックス国語のAテキストとBテキストの家庭学習を整理するイメージ

サピックス国語のA・Bテキストはどう使い分けるか

AテキストとBテキストでは、主に扱う問題と、家庭学習で確認したい内容が異なります。どちらか一方だけを進めるのではなく、現在の誤答に近い教材へ復習時間を多く配分します。

Aテキスト

主に扱う内容
語彙、知識、記号、選択、抜き出しなど
優先したい状態
語彙の意味が曖昧な場合や、選択・抜き出し問題の誤答が多い場合
家庭学習で確認すること
答えの根拠が本文のどこにあるか、不正解の選択肢がなぜ違うかを確認します。

Bテキスト

主に扱う内容
長文読解、記述問題
優先したい状態
本文は読めているものの、記述に必要な要素を選べない場合や、答案をまとめられない場合
家庭学習で確認すること
設問が求めていること、本文中の根拠、答案に必要な要素を確認します。

A・Bの両方で誤答が続いている場合は、すべてを同じ重さで復習する必要はありません。まずAテキストで語彙や客観問題の根拠を確認し、Bテキストは授業で扱った問題や、特につまずいた記述を中心に見直します。

サピックス国語で成績が伸びないときは、まず誤答を4つに分ける

サピックス国語で成績が伸びにくいときは、問題量を増やす前に、間違い方を分けて見ることが大切です。家庭では、まず次の4つのどこでつまずいているかを確認します。

語彙でつまずいている

言葉の意味が曖昧なまま本文を読むと、人物の気持ちや筆者の主張を取り違えやすくなります。意味を覚えるだけでなく、文章の中でどのような意味で使われているかを確認します。

本文の読み取りでつまずいている

人物関係、出来事の前後、気持ちの変化、筆者の主張などを正確に捉えられているかを確認します。設問だけを見るのではなく、答えの根拠になる本文箇所まで戻ります。

選択・抜き出しでつまずいている

正解の選択肢だけを見るのではなく、不正解の選択肢が本文とどこでずれているかを確認します。抜き出しでは、字数、文末、設問条件、抜き出す範囲も確認します。

記述でつまずいている

文章を長く書けるかではなく、設問で聞かれた内容、本文中の根拠、答案に必要な要素がそろっているかを確認します。

この4つを分けると、「とりあえずBテキストの記述を増やす」「問題集を追加する」といった対応ではなく、現在の課題に近い復習を選びやすくなります。

語彙・選択・記述は何を確認して復習するか

ここではA・Bという教材の区分ではなく、問題形式ごとに、間違えたあと何を確認するかを整理します。

語彙は意味と文中での使われ方を確認する

語句を覚えていても、文章の中でどのような意味や気持ちを表しているかが分からなければ、読解問題では使いにくくなります。

  • 言葉の意味を自分の言葉で説明できるか
  • 本文中では誰の気持ちや、どの状況を表しているか
  • 似た意味の言葉とどこが違うか
  • 言葉の強さや程度を区別できるか

選択問題は正解だけでなく不正解の理由を見る

選択問題では、本文全体の雰囲気だけで答えを決めると、似た選択肢で判断しにくくなります。

  • 本文のどの部分を根拠に選んだか
  • 選択肢のどの表現が本文と一致しているか
  • ほかの選択肢は本文とどこが異なるか
  • 主語、理由、程度、心情などの違いを説明できるか

選択・抜き出し・記述で本文根拠がずれやすい場合は、SAPIX生がつまずきやすい設問パターンの分析とオンライン改善法で、設問ごとの確認点を詳しく整理しています。

Bテキストの記述は書く前の整理から確認する

Bテキストの記述で「何を書けばよいか分からない」場合、文章表現だけを直しても改善しにくいことがあります。まず、書く前の段階を確認します。

  1. 何を聞かれている問題か確認する
    理由、気持ち、変化など、設問が求めている内容を確認します。
  2. 本文中の根拠を探す
    答案に使う内容が本文のどこにあるかを確認します。
  3. 必要な要素を分ける
    複数の内容が必要なら、文章にする前に分けて考えます。
  4. 設問に合わせて答案にする
    字数を埋めることより、聞かれた内容に答えているかを確認します。
  5. 不足した内容を確認する
    模範解答との表現差だけでなく、自分の答案に何が足りなかったかを見ます。

Bテキストで書く前の読み取りや情報整理から見直したい場合は、SAPIX国語の記述対策 文章量と処理密度にどう対応するかも参考にしてください。

言葉ナビと語彙学習は読解につなげて確認する

言葉ナビなどで扱う語句は、意味を覚えるだけで終わらせず、本文理解や選択肢判断につながる形で確認します。

心情語・抽象語は文章の中で確認する

心情語や抽象的な言葉は、選択問題や記述問題にも関わります。たとえば、本文では「少し不安」に近い気持ちなのに、選択肢では「強く反発」と表現されている場合、言葉の意味だけでなく程度の違いにも気づく必要があります。

語彙学習では、暗記したかどうかだけでなく、人物の気持ち、筆者の考え、選択肢の表現と結びつけて確認します。

Aテキストの語彙誤答を知識問題だけの弱点と考えない

Aテキストの語彙問題で間違いが続く場合は、知識問題だけの弱点と考えず、本文理解や選択肢判断にも影響していないかを確認します。

意味が分からない言葉が多いために本文を読みづらくなっている場合は、長い記述問題を増やす前に、語彙の確認へ時間を戻すことも必要です。

A・Bテキストを家庭で確認するときのポイント

ここでは問題形式別ではなく、AテキストとBテキストを家庭で見直すとき、何を確認するかを教材別に整理します。

Aテキストは正誤だけで終わらせない

語彙・知識問題

  • 漢字の読み書きだけでなく、意味を説明できるか
  • 文章の中でどのような意味で使われているか
  • 似た言葉と区別できるか

選択問題

  • 正解の根拠となる本文箇所を示せるか
  • 選択肢と本文の対応を説明できるか
  • 不正解の選択肢が違う理由を説明できるか

抜き出し問題

  • 設問で指定された条件を確認したか
  • 本文中から答えの候補を探したか
  • 字数、文末、抜き出す範囲が合っているか

Bテキストは模範解答を書き写すだけにしない

Bテキストの復習では、模範解答と自分の答案を見比べ、「表現が違う」で終わらせず、不足した内容を確認します。

  • 設問で聞かれた内容に答えているか
  • 本文中の根拠を示せるか
  • 答案に必要な要素がそろっているか
  • 不足した要素を加えて書き直せるか

部分点になった場合も、「文章を書くのが苦手だから」とまとめず、設問の要求、本文中の根拠、必要な要素のどこで抜けたかを分けて見ます。

宿題が終わらない場合は復習範囲を絞る

未着手の問題をすべて終わらせようとすると、間違えた問題の確認が浅くなることがあります。時間が限られている場合は、次の順で考えます。

  1. Aテキストで間違えた語彙・選択・抜き出し問題を確認する
  2. Bテキストで授業中に扱った問題の根拠と答案を見直す
  3. 宿題として指定された問題を進める
  4. 残りは理解度と使える時間に応じて取り組む

問題数を増やすことより、間違えた理由と、次に同じ形式が出たとき何を確認するかを本人が説明できる状態を目指します。

家庭で復習を続けるか、答案を個別に確認するかの目安

家庭学習で確認できることと、実際の答案を見ながら確認したほうが分かりやすいことは異なります。復習方法を試しても改善点が見えない場合は、次の状態を目安にしてください。

家庭で確認しやすい状態

  • 間違えた理由を本人が説明できる
  • 本文中の根拠を示せる
  • 不足した要素を確認して書き直せる
  • A・Bのどちらを優先するか判断できる

答案を見ながら確認したい状態

  • 正解を見ても、なぜ間違えたのか説明できない
  • 記述で何が不足しているのか家庭では判断しにくい
  • A・Bのどちらを復習しても同じ形式の誤答が続く
  • 現在の弱点と志望校の出題形式を合わせて学習範囲を決めたい

前者であれば、まず家庭で誤答理由と書き直しを確認しながら復習を続けます。後者に当てはまる場合は、問題を追加する前に、現在の答案や誤答の原因を一度確認する方法もあります。

自宅から答案を確認したい場合

通塾の負担を抑えながら、現在使っている教材や答案をもとに確認したい方は、オンラインでの個別指導内容を確認できます。

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教室で1対1の確認をしたい場合

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テスト結果から次に復習する内容を決める

マンスリー、組分け、サピックスオープンなどのテスト後は、点数だけでなく、どの種類の問題で得点できていないかを確認します。すべてを解き直すのではなく、次に同じ形式が出たときに改善しやすい問題から見直します。

まず誤答の種類を分ける

  • 語彙や知識が不足していた
  • 本文の内容を読み違えた
  • 設問の条件を見落とした
  • 選択肢の一部だけを見て判断した
  • 記述に必要な要素が不足した
  • 根拠は分かっていたが、答案に反映できなかった

テスト後の復習先の目安

  • 語彙・知識の誤答が多い:Aテキストや語彙教材を確認する
  • 選択・抜き出しの誤答が多い:Aテキストを使い、本文根拠と選択肢の違いを確認する
  • 記述の要素不足が多い:Bテキストで設問の要求と必要な要素を確認する
  • 時間不足が目立つ:どの問題形式で時間を使っているかを確認する

時間不足は読む速さだけで考えない

時間不足の場合も、単に読む速さだけが原因とは限りません。語彙が分からず本文を読み進めにくくなっているのか、選択肢の比較に時間がかかっているのか、記述の要素整理に時間がかかっているのかを分けて見ます。

テスト後にこの分類をしておくと、次の週にAとBのどちらへ時間を使うか決めやすくなります。

サピックス国語に問題集を追加する前に確認したいこと

成績が伸びないとき、市販の問題集を追加したくなることがあります。ただし、A・Bテキストで間違えた理由が分からないまま問題数だけを増やすと、同じ形式の誤答を繰り返す可能性があります。

まず今の教材で誤答理由を説明できるか確認する

  • 語彙の意味が分からなかったのか
  • 本文の内容を読み違えたのか
  • 設問の条件を見落としたのか
  • 選択肢の違いを判断できなかったのか
  • 記述に必要な要素を入れられなかったのか

この確認ができていない場合は、問題集を増やすよりも、現在使っているA・Bテキストの復習方法を見直すほうが先です。

追加するなら目的を一つ決める

問題集を使う場合は、何を補うための教材なのかを決めます。

  • 語彙を補う
  • 読解量を増やす
  • 選択問題の根拠確認を練習する
  • 記述答案の要素整理を練習する

目的が曖昧なまま追加すると、家庭学習の負担が増える一方で、どの力を確認しているのかが見えにくくなります。

小4・小5・小6で変えたい家庭学習の確認ポイント

家庭学習で見たい点は、学年によって少しずつ変わります。ここでは正式なカリキュラムを細かく断定するのではなく、家庭で復習するときの目安として整理します。

小4は語彙と本文内容の確認を習慣にする

家庭で見たいこと
言葉の意味、本文の大まかな内容、設問で聞かれていることを確認します。
注意したい状態
答え合わせだけで終わり、なぜその答えになるのかを説明できない状態です。
復習の目安
正解・不正解だけでなく、本文のどこから分かるのかを短く説明できるようにします。

小5は文章量と記述量への対応を確認する

家庭で見たいこと
Bテキストの記述で、設問の要求、本文中の根拠、答案に入れる要素を確認します。
注意したい状態
宿題量に追われ、間違えた問題の原因確認や書き直しが浅くなる状態です。
復習の目安
すべてを同じ重さで扱わず、授業で扱った問題や誤答した問題を優先します。

小6は志望校形式とテスト後の判断を重視する

家庭で見たいこと
記述、選択、抜き出し、語彙のうち、志望校の出題形式と現在の弱点に近い部分を確認します。
注意したい状態
過去問やテストの点数だけを見て、どの形式で得点できていないかを分けられていない状態です。
復習の目安
誤答の種類からA・Bテキストのどちらを優先するかを判断し、志望校の出題形式に合わせて時間配分を変えます。

志望校の出題形式でA・Bへの時間配分を変える

A・Bテキストの基本的な役割を確認したら、次は志望校の出題形式と現在の弱点を合わせて、家庭学習の時間配分を考えます。

記述問題の比重が高い学校

学習時間の配分
Bテキストを中心にしながら、Aテキストで語彙と客観問題を確認します。
重点的に確認すること
設問の要求、本文中の根拠、答案に必要な要素です。
注意点
Aテキストでも誤答が続く場合は、長い記述だけに時間を偏らせないようにします。

選択問題の比重が高い学校

学習時間の配分
Aテキストを重点的に復習し、Bテキストは本文理解の確認にも使います。
重点的に確認すること
正解の根拠、不正解の選択肢との違い、語彙の正確な理解です。
注意点
記述問題の量だけを基準に、家庭学習の時間を配分しないようにします。

記述問題が多い学校でAテキストが安定している場合

語彙の意味を説明でき、選択・抜き出し問題の根拠も示せる場合は、Bテキストの記述に学習時間を配分します。

一問ごとに、設問の要求、本文の根拠、必要な要素を確認し、不足した内容を加えて書き直します。

記述問題が多い学校でもAで誤答が続く場合

Bテキストの長い記述だけに時間をかけず、Aテキストで間違えた語彙・選択・抜き出し問題を先に確認します。

Bテキストは授業で扱った問題を中心に範囲を絞り、本文中から根拠を探すことを優先します。

選択問題の比重が高い学校の場合

Aテキストでは、正解したかだけでなく、本文のどこが根拠になるか、不正解の選択肢はどこが本文と異なるかを説明します。

Bテキストでは、本文全体の内容や人物の変化を確認し、選択肢を判断するための読解につなげます。

語彙・選択・抜き出しだけでなく、国語全体でどこから見直せばよいか分かりにくい場合は、国語を苦手と感じないための学習法も参考にしてください。

家庭だけで判断しにくいときに確認したいこと

サピックス国語で伸び悩む原因は一つとは限りません。家庭学習を続けても同じ形式の誤答が続く場合は、教材を増やす前に、実際の答案からどこでつまずいているかを確認します。

相談時にあると確認しやすいもの

  • 最近のテスト答案
  • Aテキストで間違えた語彙・選択・抜き出し問題
  • Bテキストで書けなかった記述問題
  • 志望校の出題形式が分かるもの

これらがあると、語彙、本文理解、設問条件、選択肢判断、記述要素のどこでつまずいているかを確認しやすくなります。

読解ラボ東京の個別指導で確認していること

当塾では、サピックス生を含め、さまざまな塾のカリキュラムに通うお子様に対して、次のようなサポートを行っています。

  • 一人ひとりの状況に合わせた完全1対1の個別指導
  • 本文の根拠を確認し、設問の要求に合わせて答えるための基本的な考え方を身につける
  • サピックスのA・Bテキストについて、どこをどのように補うかを整理する
  • 国語の読解力そのものを底上げするための指導

個別指導は、サピックスの教材を否定するものではありません。授業教材を使っていても、家庭だけでは誤答原因や記述答案の不足を判断しにくい場合に、復習の仕方や優先順位を確認するためのものです。

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答案を見ても、次に何を直すべきか判断しにくい方へ

A・Bテキストの優先順位や答案の確認方法を整理したい場合は、受講方法に合うページをご覧ください。どちらの講座を確認すればよいか分からない場合は、問い合わせ時に相談できます。

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サピックス国語の家庭学習でよくある質問

まとめ:誤答の種類からA・Bの優先順位を決める

  • Aテキストの語彙・選択・抜き出しで誤答が多い場合は、Aの確認を優先する
  • Aテキストが安定し、記述でつまずく場合は、Bで設問の要求・根拠・必要な要素を確認する
  • A・Bの両方でつまずく場合は、Aで基礎を確認し、Bは授業で扱った問題を中心に絞る
  • テスト後は点数だけでなく、どの問題形式で得点できていないかを見る
  • 志望校の出題形式に合わせて、A・Bへ配分する時間を変える
  • 問題集を追加する前に、現在の教材で誤答理由を説明できるか確認する

サピックス国語の家庭学習では、AとBのどちらが重要かを一律に決めるのではなく、どの問題形式で、どのような間違いが起きているかを確認することが大切です。

家庭で答案の不足を判断しにくい場合はご相談ください

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