予習シリーズ小5上巻 第11回の要点解説

小5 上巻
第11回・発展問題
物語文(随筆)
予習シリーズ小5上巻第11回「字のないはがき」要点解説|心情読解・説明問題・記述の復習
受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説(小5 上巻 第11回・発展問題)の要点を、ご家庭で再現できる形に整理しました。答え合わせの後に、どこを本文根拠にすればよいのか、心情をどう考えればよいのかを確認するための復習ページです。
特に、向田邦子『字のないはがき』でつまずきやすい問五の説明問題、問八の記述問題、問九の心情読解を中心に、「何が起きているか(背景)→傍線の出来事→心情」の流れで読み取りを確認します。
予習シリーズ国語を授業後にどう復習するかまで確認したい場合は、予習シリーズ国語の復習サイクルで読解力を磨く方法もあわせてご覧ください。
このページは、答え合わせ後の復習に使えます
第11回の発展問題では、本文の表現をそのまま追うだけでなく、傍線部の前後から心情の理由を拾う力が問われます。特に、説明問題では「自分の感想」ではなく、本文中の言い換えを見つけることが重要です。
保護者の方へ
丸付けの後に、「なぜその答えになるのか」「本文のどこに根拠があるのか」を確認するために使えます。記述答案が短すぎる場合の見直しにも役立ちます。
生徒の方へ
答えの番号だけで終わらせず、傍線部の前後から「背景」「出来事」「気持ち」を順に確認しましょう。問ごとのポイントだけを先に読むこともできます。
目次
解説動画(ライブ配信)
※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。
動画を見る前に:本文では、問ごとの要点と家庭学習で確認したい根拠を短く整理しています。
先に全体像をつかみたい場合は、上の「先に確認したい重要ポイント」から読み、詳しい説明を動画で確認する流れがおすすめです。
動画を見た後は、問題別ポイントで、問五・問八・問九の根拠の取り方をもう一度確認してください。
物語文(随筆)の核:背景 × 出来事 → 心情
物語文や随筆の心情問題では、傍線部の気持ちだけをいきなり考えると、答えが感覚に寄りやすくなります。先に「どんな事情があったのか」を本文から拾い、そのうえで傍線部の行動や様子を見て、心情語を絞ります。
心情読解の鉄則
- 背景:なぜその言葉や行動が出たのかを探す
- 出来事:傍線部の行動や様子をそのまま受け止める
- 心情:背景と出来事を合わせて、気持ちを絞る
例(実戦での考え方)
本文根拠と言い換えの見つけ方
「説明しなさい」と問われたときは、傍線部を別の言葉で言えば何になるかを探します。傍線部の近くにある説明、直前の事情、直後の反応が答えの材料になります。
- 傍線部だけを見ず、前後の段落を読む
- 「なぜそう感じたのか」を本文から拾う
- 本文にない感情語を強く足しすぎない
- 記述では、理由と気持ちを1文でつなぐ
記述で本文の言葉をどう使うかを詳しく確認したい場合は、国語記述の書き方|本文の言葉で書く基本ルールも参考になります。
問題別ポイント(問一〜問十)
第十一回
全問を同じ重さで復習する必要はありません。基本問題は短く確認し、説明・記述・心情で判断しにくかった問題は、本文根拠まで戻って見直しましょう。
問一・問二:基本の整理
- 問一:家族構成は父・母・筆者・妹2人の5人
- 問二:父の筆(文字)から読み取れる性格は几帳面
問三:晴れがましい気分
心情
- 背景:呼び捨てから「殿」へ。大人扱いされた喜び
- 答えの方向:ウ(誇らしく感じる)
問四:父の「暴君」ぶり
抜き出し
「罵声やゲンコツ」や「母や子供たちに手を挙げる」など、乱暴な描写を特定します。父の一面を本文から直接押さえる問題です。
問五:理想の父親像
説明
手紙の中の父 = 傍線⑤。威厳と愛情にあふれた姿と言い換えます。答えの方向はウです。
家庭学習では、「自分はどう思うか」ではなく、傍線部とイコールになる本文表現を探せているかを確認してください。
問六:「文面」のカギカッコ
表現
妹が字を書けず、○や×で近況を伝えていたという特別な事情を示します。ふつうの文章ではない点に注意します。
問七:妹の無邪気さ
心情
幼く状況が分かっていないため、遠足のように楽しんでいます。答えの方向はイです。
問八:はがきの変化(記述)
記述
大丸が罰になったのは、元気が失われていった様子の表れです。字数に余裕があれば、寂しさや空腹などの背景を足して説明を厚くします。
記述が短くなる場合は、「何が変化したか」だけでなく、「なぜそうなったと考えられるか」まで本文から戻って確認しましょう。
問九:裸足で飛び出した父
心情
娘の帰りを今か今かと待ちわびていた父の安堵と喜びを読み取ります。行動の激しさから気持ちの大きさを考えます。
「慌てた」だけで終わらせず、父がどれほど心配し、待っていたのかまで考えることが大切です。
問十:主題「字のないはがき」
主題
父が隠していた、娘への深い愛情の象徴です。答えの方向はウです。
家庭学習で再現する流れ
復習では、正解番号だけを確認して終わらせないことが大切です。本文のどこを根拠にしたのかを残しておくと、次の物語文・随筆でも同じ考え方を使いやすくなります。
考え方の定着(5項目)
- 傍線部を読み、主語(父・母・筆者・妹など)を確認する
- 傍線の直前から「なぜそうなったのか」を探す
- 見つけた理由を「背景」として短く言葉にする
- 背景+出来事から、納得できる心情語を選ぶ
- 記述の場合は、最後に「〜様子」「〜気持ち」などの形で締める
記述の字数を調整するコツ
解答が短すぎるときは、理由(背景)を足します。問八なら「元気がない」だけで終わらせず、「家族と離れ、寂しさや空腹が重なったため」といった背景を加えると、答えが厚くなります。
中学受験国語の記述で、本文根拠と字数調整を確認したい場合は、中学受験国語の記述対策|本文根拠と字数調整の考え方も参考になります。
予習シリーズの復習で意識したいこと
今回のような物語文・随筆では、問題ごとに答えだけを確認するより、本文のどこを使ったのかを残すことが大切です。解き直しでは、正解番号だけでなく、根拠にした一文や段落をメモしておくと、次の回でも同じ考え方を使いやすくなります。
予習シリーズ全体の復習の組み立て方は、予習シリーズ国語 復習サイクルで読解力を磨く方法で確認できます。
家庭で見えにくい場合の確認先
物語文の心情読解は、答えを読めば分かっても、自分で本文根拠を拾う段階でつまずくことがあります。特に記述問題では、保護者が丸付けをしても、どこまで本文を使えているか判断しにくい場面があります。
まず家庭学習で復習方法を確認したい場合は、予習シリーズの復習サイクル記事から読むと、授業後の扱い方を決めやすくなります。
よくあるつまずき
Q. 梅干しの種の話から「空腹」を読み取るのは難しいです
開く
かなり高度な推論です。まずは「丸が罰になった」=元気がなくなったという大きな変化を外さないことが先です。字数に余裕がある場合に、寂しさや空腹などの背景を足すと考えましょう。
Q. 父が裸足で飛び出した理由を「慌てていた」にしてもよいですか
開く
間違いとは言い切れませんが、本質は「待ち遠しさ」です。ずっと心配していた娘がついに帰ってきた安堵感が、裸足で飛び出すという極端な行動に表れています。
Q. 選択肢は合うのに記述がうまく書けません
開く
選択肢は本文の方向を選べれば得点できますが、記述では「背景」「出来事」「心情」を自分でつなぐ必要があります。まずは本文から根拠を拾い、最後に気持ちを置く形で短く書く練習をしてください。
Q. 家庭で復習するとき、本文のどこまで戻ればよいですか
開く
傍線部だけでなく、直前の事情と直後の反応まで戻るのが基本です。特に心情問題では、気持ちそのものよりも、その気持ちが生まれた背景を本文から探してください。
Q. 動画と本文はどちらから見ればよいですか
開く
短時間で復習したい場合は、まず本文の「先に確認したい重要ポイント」と「問題別ポイント」を読み、必要なところだけ動画で確認すると進めやすくなります。授業の流れごと復習したい場合は、動画を見てから本文に戻る形でも構いません。
読解ラボ東京|本文根拠や記述を1対1で確認したい方へ
物語文や随筆の心情読解は、感覚だけで読むと、傍線部の理由や記述の根拠があいまいになりやすい分野です。読解ラボ東京では、本文のどこを使うのか、どの順で答えにするのかを、生徒ごとの答案に合わせて確認します。
本記事はライブ解説の要点を学習用に整理したものです。行数の参照は予習シリーズ5年上巻(第11回)に基づきます。


