予習シリーズ小5上巻 第13回の要点解説

予習シリーズ小5上巻第13回発展問題の論説文解説イメージ

予習シリーズ
小5 上巻
第13回・発展問題
論説文

予習シリーズ小5上巻 第13回・発展問題の要点解説|異質な存在と「境界の内と外」の精神構造

予習シリーズ小5上巻第13回の発展問題で、「文章の内容は何となく分かるのに、記述でうまく説明できない」「問七のような抽象的な設問で答えが浅くなる」と感じた方向けに、論説文の読み方を整理したページです。

今回の核は、農耕社会から始まった「所有の精神(境界の意識)」と、他者を通じて自分を定義する「連帯の感覚」の理解です。単に答えを確認するだけでなく、なぜその答えになるのか、家庭学習でどこを見直せばよいのかまで整理します。

このページが向いている方

第13回の論説文で、抽象語・記述・筆者の主張の読み取りに不安がある生徒、または復習の見方を知りたい保護者の方。

第13回が難しい理由

具体例は身近でも、最後は「連帯」「所有」「境界」という抽象的な関係を説明する必要があるためです。

本文で確認できること

「連帯」「境界」「所有の精神」のつながりと、問七・問八などで問われる論理の追い方を確認できます。

動画との使い分け

まず本文で要点を短く確認し、理解があいまいな設問だけ動画で詳しく見直すと、復習に使いやすくなります。

目次

1. 第13回の発展問題でつまずきやすい理由

この回の論説文は、具体的な出来事を追うだけでは解きにくい文章です。ペットやゴリラといった具体例が出てきますが、最終的に問われているのは、そこから見える人間の精神構造です。

特に難しいのは、「味方とつながりたい」という連帯の感覚と、「内と外を分ける」という境界意識が同時に説明されている点です。連帯だけを答えると浅くなり、敵味方を分ける感覚まで入れないと、本文全体の主張に届きにくくなります。

家庭学習で見るポイント:お子さまの答案が「仲間と協力すること」だけで終わっていないかを確認しましょう。第13回では、連帯のよい面だけでなく、境界を引いて他者を排除する面まで読めているかが重要です。

2. 解説動画(ライブ配信)

※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。

動画では、予習シリーズ小5上巻第13回・発展問題の143〜145ページを通して確認できます。時間が限られている場合は、先に本文の要点を読み、分からなかった設問だけ動画で確認する使い方がおすすめです。

第13回:発展問題(143〜145ページ 解説)

3. 読解の核:説明問題=「イコールの内容」を追求する

説明問題では、傍線部を言い換えるだけでは不十分です。傍線部が本文中でどの内容とイコールになっているのかを探し、その内容を答案に入れる必要があります。

今回のように「こうした感覚」といった指示語が出てきたら、その前後にある具体的な説明を確認します。特に「つまり」「このように」「そのため」などの言い換えやまとめの表現は、答えの中心になりやすい部分です。

国語の本質的なアプローチ

  • 説明問題の鉄則:傍線部の「説明」を求められたら、イコールの内容を答える
  • 指示語の解析:「こうした感覚」などは、前後の具体的説明と結びつける
  • 定義の重視:人間とは「共に生きる存在」であるという定義から答えを導く

答案化の考え方

傍線こうした感覚
=内容連帯したい/味方を強めたい
結論境界を引き、敵と味方に分ける感覚
ポイント:異質な存在がいることで、味方同士が協力できるという「連帯」の仕組みを理解しましょう。ただし、この文章では連帯のよい面だけでなく、境界を引いて他者を押しのける面まで読む必要があります。

4. 問題別ポイント解説

第十三回

ここでは、各設問の答えそのものよりも、「どの考え方を使う設問なのか」を重視して整理します。答え合わせで終わらせず、次の論説文でも使える読み方として確認しましょう。

問一:空欄補充は前後関係を見る

語句

空欄の前後にある理由・逆接・言い換えを確認し、文脈に合う語句を選びます。

空欄問題は、語感だけで選ぶと判断しにくくなります。直前直後のつながりを確認し、本文の展開に合うかどうかを見ましょう。

問二:他者を通じて作られる自分

説明

自分の行為の先には常に「相手」がおり、その関係性の中で自分が定義される社会のこと。結論は

ここでは、本文冒頭の「人間とはどういう存在か」という定義を使います。選択肢だけを見比べるのではなく、本文中の定義に戻ることが大切です。

問三:人間性の否定につながる理由

理由

人間は、他者と共に生きる関係の中で幸福感を得る存在として説明されています。その関係を断つことは、本文の定義から外れることになります。

理由問題では、傍線部の直前直後だけでなく、文章の最初に示された定義に戻ることが重要です。

問四:ペットの存在意義

意義

異質な存在が目の前にいることで、自分たちは「同じ側の仲間だ」と再認識させてくれる。結論は

ペットの話は身近ですが、本文では「異質な存在が集団の連帯を作る」という抽象的な説明につながっています。

問五:異質な存在の良い面・悪い面

  • 良い面:共通の「敵」となり、協力関係を生む(エ)
  • 悪い面:敵か味方かという境界線を引き、分断を生む(イ)

この設問では、同じものを一面的に見ないことが大切です。筆者は、異質な存在が連帯を生む面と、分断を生む面の両方を見ています。

問六:抜き出しは本文冒頭の定義に戻る

抜き出し

抜き出し問題では、設問で問われている内容と本文中の表現が同じ意味になる箇所を探します。今回の復習では、本文冒頭の「共に生きる」に着目します。

抜き出しは、近くから探すだけでは見つからないことがあります。文章全体でくり返されている考え方に戻ると、根拠を見つけやすくなります。

問七(1):「こうした感覚」の中身

記述

味方と団結(連帯)したいという思いと同時に、境界を引いて敵を押しのけたいという感覚のこと。

記述が浅くなる場合は、「仲間と協力する」だけで終わっていることが多いです。敵と味方に分ける感覚まで入れると、本文の論理に近づきます。

問七(2):農耕と境界意識

理由

土地に価値が生じ、利益を守るための「所有の精神」が発達し、内と外を分ける発想が生まれたため。

「農耕」という具体例を、ただの生活様式として読むのではなく、「所有」「利益」「境界」へつながる説明として読むことがポイントです。

問八:筆者の主張

主題

利益を守るために敵・味方を分ける姿勢を「貧しい精神」と批判し、境界意識に疑問を呈している。結論は

最後の主張問題では、個別の設問で読んだ内容をまとめます。「連帯」「所有」「境界」という言葉の関係を整理しておくと選びやすくなります。

5. 家庭での復習ポイント

第13回の復習では、答えを覚えるよりも、「なぜその答えになるのか」を説明できる状態にすることが大切です。特に発展問題では、本文中の言葉を拾うだけではなく、具体例と筆者の主張を結びつける練習が必要になります。

保護者の方が確認する場合は、正解・不正解だけでなく、お子さまがどこでつまずいているかを見ると復習しやすくなります。

語句・空欄の処理(問一・問六)

  1. 空欄の前後から「理由」を探す
  2. 反対の内容が来ていれば逆説の関係を確認する
  3. 5文字の抜き出しは、本文冒頭の「共に生きる」に着目する

論説文の構造理解

「農耕=所有=境界」というキーワードのつながりを意識しましょう。筆者が何に対して「果たしてそうなのだろうか」と疑問を向けているのかを見抜くのがポイントです。

答案の状態 家庭で確認したいこと 復習の方向
答えは合っているが説明できない 本文のどの部分を根拠にしたか言えるか 傍線部とイコールになる内容を探し直す
記述が短く、抽象的になる 「連帯」だけでなく「境界」まで入っているか 本文中の対になる説明をセットで整理する
具体例の印象だけで選ぶ ペットやゴリラの話が何を説明する例なのか言えるか 具体例から筆者の主張へ戻す練習をする
解説を読むと分かるが、初見で使いにくい 同じ読み方で根拠を探せるか 指示語、言い換え、筆者の主張を順に確認する

この回の復習を単発で終わらせず、予習シリーズ国語をどう積み上げるかの全体像はこちらもあわせて確認しておくと、家庭学習の進め方をそろえやすくなります。

特に、毎週の予習・宿題・復習の順番があいまいな場合は、今回のような抽象的な論説文で復習が答え合わせだけになりやすいため、学習サイクル全体を見直すことが大切です。

6. よくあるつまずき

Q. 「こうした感覚」の説明で、連帯だけで終わってしまいます
開く

この文章では「連帯=他の人を押しのけること」と表裏一体で説明されています。敵を作ることで味方の団結を強める、というセットの構造を捉えることが重要です。

Q. なぜ人間関係を断つことが人間性の否定になるのですか?(問三)
開く

本文1〜2行目で、人間は「共に生きる感覚なしには幸福感が得られない動物」と定義されているからです。定義から外れることは、その存在自体を否定することにつながるという論理展開です。

Q. 記述問題は答えを覚えればよいですか?
開く

答えの丸暗記だけでは、次の文章に使い回しにくくなります。第13回では、傍線部の指示語が何を指しているか、本文のどの説明とイコールになっているかを確認する復習が大切です。

Q. 子どもの答案が浅いとき、どこを見ればよいですか?
開く

まず、本文中の言葉を一つだけ拾って終わっていないかを見ます。今回であれば、「連帯」だけでなく、「境界を引く」「敵と味方に分ける」「所有の精神」といった関係まで説明できているかを確認しましょう。

Q. 動画と本文のどちらを先に使うべきですか?
開く

時間が限られている場合は、先に本文で全体像をつかみ、分からない設問だけ動画で確認する使い方がおすすめです。最初から動画だけを見ると、どこを復習すべきかがはっきりしないことがあります。

Q. 家庭学習だけで対応しにくいのはどんな場合ですか?
開く

答えを見れば分かるのに、初見の文章では同じ読み方ができない場合は注意が必要です。本文の根拠を探す、抽象語を具体化する、記述に必要な要素をそろえるといった作業を、次の文章でも同じ読み方で確認できるかを見ておきましょう。

7. 読後に確認したいこと

第13回の復習後は、「家庭学習の進め方を確認するか」「個別に読み方を確認するか」を分けて考えると、次に見るページを選びやすくなります。

家庭で復習を続ける場合

第13回の内容を理解できたら、次は毎週の予習・宿題・復習の進め方を見直すことが大切です。解説を読んで終わりにせず、同じ読み方を次の回でも使えるかを確認しましょう。

予習シリーズ国語の復習方法を見る

個別に読み方を確認したい場合

抽象的な論説文で、根拠の探し方や記述の組み立て方が毎回ぶれてしまう場合は、答案をもとに読み方を確認する学習が必要になることがあります。

読解ラボ東京の公式サイトを見る

読解ラボ東京|構造を「見える化」し、国語を技術にする個別指導

今回のような論説文では、本文の内容を何となく理解するだけでなく、傍線部と根拠を結びつけ、記述に必要な要素をそろえる力が求められます。
お子さまの答案にある読み取りのズレを、文章構造の整理を通して確認していきます。

公式サイトを見る


本記事はライブ解説の要点を整理した学習用資料です。教材本文の転載はしていません。行数の参照は予習シリーズ5年上巻(第13回)に基づきます。

出版

国語学習と受験対策のエキスパートからの知識と洞察に基づく貴重なリソースです。この書籍は、大学入試や受験に関連するさまざまなトピックに焦点を当て、国語力の向上から受験戦略までを包括的にカバーしています。