予習シリーズ小5上巻 第16回の要点解説

予習シリーズ
小5 上巻
第16回・発展問題
随筆文(対等な人間関係)

【解説まとめ】「対等」の論理を掴む/「ごちそうさま」を理にかなった作法にする

受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説(小5 上巻 第16回・発展問題)の要点を整理しました。
今回の核は、「客と売り手は対等である」という筆者の価値観を捉えること。そして、おじさんの姿から学んだ「サービスへの礼儀の必然性」を論理的に整理する技術です。

解説動画(ライブ配信)

※171〜173ページの内容を解説しています。

第16回・発展問題 徹底解説

目次

1. 読解の核:客とサービス提供者は「対等」である

筆者の視点:滑稽さの正体

  • 依存の矛盾:電車や飛行機で乗務員に威張る人は、「乗せてもらわなければ困る」自分を忘れている。
  • 対等な交換:売り手は買ってくれてありがたいが、客もサービスを享受できてありがたい。どちらかが偉いわけではない。
  • 転向の論理:かつての傲慢な自分(いっぱしの消費者)から、おじさんの姿を見て「対等」へと価値観が変わる。

「ごちそうさま」が理にかなう理由

かつての思い 「無料でもてなされた時だけ」の言葉だと思っていた。
おじさんの教え 料金を払うとしても、自分のために料理を作ってくれた事実への礼儀。
着地 作法(挨拶)は、代価の有無に関わらず論理的に成立する。
ポイント:「お金を払う側=上」という子供特有のバイアスを、「対等な交換」という大人の論理で解きほぐします。

2. 問題別ポイント解説

第十六回

問二:横柄な態度=滑稽な理由

背景説明

  • 直後の根拠:乗せてもらわなければ困るのは自分だから(選択肢にない)。
  • 前後の根拠:24行目「どちらかが偉いわけではない」という対等性の欠如。
  • 正解:客とサービス側は対等なはずだから(ア)。

問四:経験の範囲(抜き出し)

範囲特定

  • 定義:筆者が考えを改める(転向する)きっかけとなったエピソード。
  • 範囲:おじさんが「ごちそうさま」と言ったのを聞いて納得した場面。
  • 正解:40行目「中学生にな…」から60行目「…えている。」まで。

問六:おじさんから学んだこと

記述

理由:自分のために手間をかけて料理を作ってくれたから。
内容:代金を払う場合でも挨拶は理にかなっており、客が売り手より偉いわけではないということ。

問七:筆者の意見(主題)

主題

子供が礼儀正しくなれるかは、おじさんのような「手本となる立派な大人」に出会えるかどうかにかかっている。結論はエ・オ

3. 家庭学習の回し方(再現手順)

思考を「切り替える」手順(問二対策)

  1. 傍線の直後を読み、根拠を自力で言語化する。
  2. その内容が選択肢にない場合は、傍線の「前(背景)」に根拠を探しに行く。
  3. 「滑稽だ(馬鹿らしい)」の裏にある「本来あるべき姿(対等)」を特定する。

記述解答の「肉付け」手順

「挨拶は理にかなっている」という結論だけでなく、その「理由(料理を作ってくれた手間)」をセットで書く習慣を。記述の字数指定に合わせて情報を出し入れする技術を鍛えます。

4. よくあるつまずき(FAQ)

Q. 「ゆめゆめ」という言葉の意味が分かりません(問一)
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「ゆめゆめ〜(禁止の言葉)」という形で、「決して〜してはいけない」という強い否定を表します。筆者の強い意志や警告を表す際に使われるため、重要語彙として押さえておきましょう。

Q. 傍線直後に根拠があったのに選択肢にありません(問二)
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国語の問題では、傍線の直後だけでなく「その前の段落」に根本的な理由が書かれていることがあります。直後に執着せず、「筆者が前提としている考え(背景)」を広く探すのがコツです。

Q. 「いっぱしの」とはどういう意味ですか?(問三)
開く

「一人前の」という意味です。子供でありながら立派な消費者のように振る舞い、周囲からもそのように扱われていた、かつての筆者の傲慢さを表す言葉として使われています。

Q. 問五の「誇らしく思う」という心情の根拠は?
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傍線後の「大人に近づいたように感じた」という記述から導きます。礼儀をわきまえた行動ができたことへの自己肯定感(誇らしさ)を読み取ることが正解へのポイントです。

Q. 記述問題の最後を「〜こと」で結ぶのを忘れてしまいます。
開く

「どのようなことですか」という設問なら、語尾を「〜こと」にするのが国語のルールです。論理が合っていても文末が崩れると減点・失点に直結するため、最後に見直す癖をつけましょう。

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本記事はライブ解説の要点を整理した学習用資料です。教材本文の転載はしていません。行数の参照は予習シリーズ5年上巻(第16回)に基づきます。

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