予習シリーズ小5上巻 第16回の要点解説

予習シリーズ小5上巻第16回・発展問題の国語解説

予習シリーズ
小5 上巻
第16回・発展問題
随筆文(対等な人間関係)

【解説まとめ】「対等」の論理を掴む/「ごちそうさま」を理にかなった作法にする

予習シリーズ小5上巻・第16回の発展問題で、「なぜその選択肢になるのか分からない」「記述に何を書き足せばよいか分からない」というときに確認したいポイントを整理しています。

今回の読解の核は、「客と売り手は対等である」という筆者の価値観です。特に、問二の根拠の探し方、問六の記述の組み立て方、おじさんの姿から筆者が何を学んだのかを確認すると、文章全体の論理がつながりやすくなります。受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説の内容もあわせて整理しています。

このページで確認できること

解答解説を読んでも納得できない場合は、正解だけを覚えるのではなく、本文のどこを根拠にして、どのように考えれば同じ答えにたどり着けるのかを確認することが大切です。困っている内容に合わせて、必要なところから確認してください。

  • 文章全体がつかめない:まず「読解の核」で「対等」という考え方を確認する
  • 選択肢の根拠が見つからない:「問二」で、傍線直後に答えがない場合の探し方を確認する
  • 記述で何を書けばよいか分からない:「問六」と「家庭学習の回し方」で、理由を加える考え方を確認する
  • 語彙や細かな設問でつまずく:「よくあるつまずき(FAQ)」から必要な項目だけ確認する
保護者の方へ:
答えが合っているかだけでなく、お子さまが「本文のどこを根拠にしたか」「なぜその答えになるか」を説明できるかを見ると、今回の復習が読解力につながっているかを確認しやすくなります。
予習シリーズ国語全体の復習方法を確認したい方へ:
このページは第16回の具体的な解説です。「毎週の予習シリーズ国語を、どのような流れで復習すればよいか」から確認したい場合は、
予習シリーズ国語の復習サイクル
もあわせてご覧ください。

解説動画(ライブ配信)

※171〜173ページの内容を解説しています。

動画では、第16回・発展問題について、本文の読み方から設問の考え方まで詳しく解説しています。動画をすぐに見られない場合でも、このページの「読解の核」「問題別ポイント解説」「家庭学習の回し方」だけで要点を確認できます。

第16回・発展問題 徹底解説

短時間で復習したい場合は、動画を後で確認し、下の「読解の核」から先に読み進めても構いません。

目次

文章全体の理解から確認する場合は1から、特定の設問でつまずいている場合は2または4から確認してください。

1. 読解の核:客とサービス提供者は「対等」である

個々の設問を解き直す前に、まず文章全体を支えている筆者の考えを確認します。今回の設問は、「お金を払う客の方が偉い」という考えから、「客とサービス提供者は対等である」という考えへの変化を押さえるとつながりやすくなります。

筆者の視点:滑稽さの正体

  • 依存の矛盾:電車や飛行機で乗務員に威張る人は、「乗せてもらわなければ困る」自分を忘れている。
  • 対等な交換:売り手は買ってくれてありがたいが、客もサービスを享受できてありがたい。どちらかが偉いわけではない。
  • 転向の論理:かつての傲慢な自分(いっぱしの消費者)から、おじさんの姿を見て「対等」へと価値観が変わる。

「ごちそうさま」が理にかなう理由

かつての思い
「無料でもてなされた時だけ」の言葉だと思っていた。
おじさんの教え
料金を払うとしても、自分のために料理を作ってくれた事実への礼儀。
着地
作法(挨拶)は、代価の有無に関わらず論理的に成立する。
ポイント:
「お金を払う側=上」と考えるのではなく、本文に示された「対等な交換」という考え方を押さえることが、問二や問六を考える土台になります。

2. 問題別ポイント解説

第十六回

ここからは設問ごとに、正解だけでなく「どこを見て、どう考えるか」を確認します。特に問二と問六は、別の文章でも使える根拠探索・記述の考え方として復習しておきたい問題です。

問二:横柄な態度=滑稽な理由

背景説明

  • 直後の根拠:乗せてもらわなければ困るのは自分だから(選択肢にない)。
  • 前後の根拠:24行目「どちらかが偉いわけではない」という対等性の欠如。
  • 正解:客とサービス側は対等なはずだから(ア)。

家庭で確認したいこと:
傍線直後だけを探して終えていないかを確認してください。直後の内容と選択肢が合わない場合に、前の段落まで戻って「筆者の前提」を探せるかがポイントです。

今回だけでなく、選択肢を二つまで絞れても最後の判断がうまくいかない場合は、選択肢だけを比較するのではなく、本文のどの言葉を根拠に判断したかを確認することが大切です。

問四:経験の範囲(抜き出し)

範囲特定

  • 定義:筆者が考えを改める(転向する)きっかけとなったエピソード。
  • 範囲:おじさんが「ごちそうさま」と言ったのを聞いて納得した場面。
  • 正解:40行目「中学生にな…」から60行目「…えている。」まで。

問六:おじさんから学んだこと

記述

理由:自分のために手間をかけて料理を作ってくれたから。
内容:代金を払う場合でも挨拶は理にかなっており、客が売り手より偉いわけではないということ。

記述でつまずく場合:
「挨拶は理にかなっている」だけで終わらず、なぜそう言えるのかという理由まで本文から拾えているかを確認します。字数が足りないときに、理由や背景を補う考え方につながります。

別の記述問題でも字数が足りなくなりやすい場合は、最初から長く書こうとするのではなく、設問への答えに「理由・背景・具体的な内容」のどれを加える必要があるかを本文に戻って確認してみてください。

問七:筆者の意見(主題)

主題

子供が礼儀正しくなれるかは、おじさんのような「手本となる立派な大人」に出会えるかどうかにかかっている。結論はエ・オ。

3. 家庭学習の回し方(再現の流れ)

今回の問題だけ正解できるようにするのではなく、次の文章でも同じ考え方を使える状態にすることが復習の目的です。家庭では、次の2つの考え方をお子さま自身が説明できるか確認してみてください。

根拠の探し方を切り替える(問二対策)

  1. 傍線の直後を読み、根拠を自力で言語化する。
  2. その内容が選択肢にない場合は、傍線の「前(背景)」に根拠を探しに行く。
  3. 「滑稽だ(馬鹿らしい)」の裏にある「本来あるべき姿(対等)」を特定する。

記述解答を「肉付け」する考え方

「挨拶は理にかなっている」という答えだけでなく、その理由(料理を作ってくれた手間)をセットで書けるか確認します。記述の字数が足りない場合は、本文に戻って「理由・背景・具体的な内容」のどれが不足しているかを考え、字数指定に合わせて情報を出し入れする練習につなげます。

予習シリーズの復習を毎週どう進めるか判断しにくい場合:
今回のような設問別の復習を、普段の家庭学習の中でどう組み込むかは
予習シリーズ国語の復習サイクル
で整理しています。

4. よくあるつまずき(FAQ)

語彙、根拠の探し方、心情、記述の文末など、今回の問題を解き直す際につまずきやすい点をまとめています。必要な項目だけ開いて確認してください。

Q. 「ゆめゆめ」という言葉の意味が分かりません(問一)
開く

「ゆめゆめ〜(禁止の言葉)」という形で、「決して〜してはいけない」という強い否定を表します。筆者の強い意志や警告を表す際に使われるため、重要語彙として押さえておきましょう。

Q. 傍線直後に根拠があったのに選択肢にありません(問二)
開く

国語の問題では、傍線の直後だけでなく「その前の段落」に根本的な理由が書かれていることがあります。直後にこだわりすぎず、「筆者が前提としている考え(背景)」を広く探すのがポイントです。

Q. 「いっぱしの」とはどういう意味ですか?(問三)
開く

「一人前の」という意味です。子供でありながら立派な消費者のように振る舞い、周囲からもそのように扱われていた、かつての筆者の傲慢さを表す言葉として使われています。

Q. 問五の「誇らしく思う」という心情の根拠は?
開く

傍線後の「大人に近づいたように感じた」という記述から導きます。礼儀をわきまえた行動ができたことへの自己肯定感(誇らしさ)を読み取ることが正解へのポイントです。

Q. 記述問題の最後を「〜こと」で結ぶのを忘れてしまいます。
開く

「どのようなことですか」という設問なら、設問に対応して語尾を「〜こと」とする必要があります。内容だけでなく、設問が求めている形に答えられているかを最後に確認する習慣をつけましょう。

復習後に保護者の方が確認したいこと

問題をもう一度解いて正解できたかだけでなく、次の文章でも使える考え方になっているかを確認してみてください。

  • 選択肢の根拠を、本文の言葉を使って説明できるか
  • 傍線直後だけで判断できないとき、前後へ根拠を探しに行けるか
  • 記述で「答え」だけでなく「理由」まで書けるか
  • なぜその答えになるのかを、自分の言葉で説明できるか

今回の第16回ではできるようになっても、別の文章になると同じところでつまずく場合は、問題ごとの知識ではなく、根拠の探し方や記述の組み立て方そのものを改めて確認する必要があります。

家庭で確認を続けても同じ課題が繰り返される場合は、1対1で答案や考え方を確認する場合の指導内容も下で説明しています。

解説を読んでも「自分で根拠を探すところ」でつまずく場合

今回の問二のように、傍線直後を読んでも選択肢につながらない問題や、問六のように「何を書き足せば記述になるのか」を考える問題では、正解を確認するだけでなく、お子さまが実際にどこを読み、どこで判断しにくくなったのかを見る必要があります。

読解ラボ東京の個別指導では、「答えが選択肢にないときに、どこへ戻るか」「記述の字数が足りないときに、本文から何を補うか」といった読解の流れを、1対1で答案や考え方を確認しながら見直します。家庭で復習しても同じつまずきを繰り返す場合は、指導内容もご確認ください。


本記事はライブ解説の要点を整理した学習用資料です。教材本文の転載はしていません。行数の参照は予習シリーズ5年上巻(第16回)に基づきます。


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