予習シリーズ小5上巻 第17回の要点解説
小5 上巻
第17回・発展問題
論説文(はやぶさの帰還)
【解説まとめ】「問題指摘型」を脱し「解決主導型」で読み解く
受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説(小5 上巻 第17回・発展問題)の要点を整理しました。
今回の核は、できない理由を探すブレーキを外し、どうすればできるかを考える「解決主導型」の論理。そして指示語の正解が後ろに眠る「後方指し」の攻略です。
解説動画(ライブ配信)
※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。
目次
1. 読解の核:「解決主導型(ソリューション・ドリブン)」を見抜く
問題指摘型(ブレーキ)
- 特徴:前例がないことや、失敗の可能性など「できない理由」を並べる姿勢。
- 本文の例:55行目「そんなことをした人はいない」という、挑戦を阻む言葉。
- 結果:足元(問題)ばかりを見てしまい、新しい可能性にブレーキをかける。
解決主導型(アクセル)
2. 問題別ポイント解説
第十七回
問七:傍線⑥「奇跡的」の内容
内容説明
- 直前の根拠:故障個所の異なるエンジンを組み合わせ、一基としてよみがえらせた。
- 結果:それにより、絶望的だった「はやぶさ」が地球への帰還を果たしたこと。
- 鉄則:記述には必ず「手段+結果(目的)」をセットで盛り込む。
問六:指示語「こうした発想」
指示語(後方指し)
- 例外ルール:前に答えがない時は「後ろ」を見る(後方指し)。
- 答えの場所:傍線直後の「どんな小さな可能性であっても…」の一文。
- 要約:可能性が少しでもあれば、最後まで解決を模索する姿勢。
問四:ブレーキがかかる理由
理由選択
「過去に前例がない」ことが問題点として指摘され、挑戦を阻む消極的な空気が生まれているから。55行目の発言が「足元を見ている」状態の典型例。
問一:空欄補充(父の教え)
空欄補充
空欄1は「足元=問題」を見る姿勢(ア)。空欄2は「目的(ゴール)」を忘れないこと(ウ)。空欄3は宇宙研の「特徴」を示す具体例へのつなぎ(オ)。
3. 家庭学習の回し方(再現手順)
「指示語の後ろ」を疑う3ステップ
- 傍線の直前を見て、内容が抽象的で具体的でないか確認する。
- 「こうした〜」の直後に、具体例や詳しく説明する文がないかチェック。
- 「後ろから抜き出せ」という誘導がある場合は、迷わず後ろの一文を精査する。
「説明せよ」記述の骨組み
「どのようなことですか」の記述では、傍線部とイコール(=)になる「手段と結果」を繋ぎます。問七なら「エンジンの合体(手段)+地球帰還(結果)」の形を意識することで、採点基準を漏れなく満たせます。
4. よくあるつまずき(FAQ)
Q. 指示語の内容は必ず「前」にあるのではないのですか?
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9割は前ですが、残りの1割は「後ろ」にあることがあります(問六など)。指示語を含む文が「段落の冒頭」にある場合は、その段落の続きで詳しく説明される「後方指し」のパターンを疑いましょう。
Q. 問七で「エンジンの復活」とだけ書いたのですが×でした。
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「何が起きたか」という結果が抜けているためです。 エンジンを直したのは「地球に帰還するため」の手段です。国語の記述では、その行動によって「どのような結果に至ったか」まで書かないと、奇跡の内容を説明したことになりません。
Q. 「解決主導型」という言葉は、記述で使っていいですか?
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記述解答には本文にある言葉(例:どうすれば解決できるかを考える姿勢)を使いましょう。「解決主導型」は内容を理解するための論理タグです。国語の試験では「本文の言葉で説明する」ことが大原則です。
Q. 問四の選択肢で「過去に行われていない」に引かれてしまいます。
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正しい着眼点です。ただし「過去に行われていない=だから無理だ」というブレーキの論理こそが問題です。55行目の「そんなことをした人はいない」という発言がどう挑戦を阻んでいるか、因果関係を正確に選んでください。
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「はやぶさ」のような壮大なテーマも、指示語の例外処理と手段・結果のセットという技術で攻略可能です。
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本記事はライブ解説の要点を整理した学習用資料です。教材本文の転載はしていません。行数の参照は予習シリーズ5年上巻(第17回)に基づきます。


