東大の国語について検討してみた(前半)【読解ラボ東京】【古典専門塾かきつばた】
この動画では、202X年東大入試の国語を実際に解いた講師陣が、現代文記述で差が出やすいポイントを対談形式で話しています。本文では、動画内容のうち、東大現代文の記述対策に関わる部分を中心にまとめています。
東大の国語は、文章が難しく感じても点は取れます。
ただし「分かったつもり」で進むと、傍線部の説明でどこを使うかが選べず、答案に必要な要素を選びにくくなります。
このページでは、202X年東大入試の国語を実際に解いた講師陣が、東大が毎年求める処理を対談形式で言語化します。とくに東大現代文の記述で、本文は読めているのに答案がまとまらない人に向けて、傍線部説明・比喩表現・具体と抽象・字数内の優先順位を確認します。
動画や対談部分から確認したい方は、後半の講師対談:202X年東大国語を解いて感じたことから読むと、講師のやり取りを先に確認できます。
東大現代文の記述でよくある悩み
東大現代文の過去問演習では、次のような悩みが起こりやすくなります。
- 本文は読めるのに、傍線部の説明がまとまらない
- 比喩表現をそのまま書いてしまい、説明にならない
- 具体を書きすぎて外れ、抽象を書きすぎて薄くなる
- 模範解答を見ても納得できず、伸びる実感がない
この記事で分かる東大現代文の対策ポイント
この記事では、対談本文に出てくる重要な話を、受験生が過去問演習に使いやすい形でまとめます。
- 東大現代文では、傍線部説明が中心になりやすいこと
- 傍線部の言い換えを本文中からどう探すか
- 比喩表現を答案でそのまま使わず、説明語に直す考え方
- 具体例を並べるのではなく、必要に応じて抽象化する判断
- 字数内で、理由・同内容の補足・対比のどれを優先するか
- 模範解答を見た後に、本文根拠をどう確認するか
なお、この記事で具体的に扱うのは、対談内で話題になっている大問1・大問4を中心とした現代文記述の考え方です。大問3の個別解説を目的とした記事ではないため、ここでは東大現代文の記述でどう考えるかに絞って説明します。
読み終えた時点で、「傍線部=言い換え」をどう拾うか、比喩をどう言い直すか、具体と抽象の選び方、そして字数内で何を優先するかが、頭の中で確認しやすくなります。
東大を含む大学受験国語で、現代文の読み方・記述答案・小論文まで1対1で確認したい場合は、大学受験オンライン個別指導の内容をご覧ください。受講形式や講座全体を先に比較したい方は、読解ラボ東京の開講講座一覧から目的別に確認できます。
東大現代文でよく問われる記述問題の種類
東大現代文では、単に本文の感想を書くのではなく、設問で求められた内容を本文に基づいて説明する力が問われます。対談本文で出てくる内容をまとめると、次のような問題で差が出やすくなります。
| 問われる力 | 本文中の説明 | 答案での注意点 |
|---|---|---|
| 傍線部の言い換え | 「どういうことか」と聞かれた内容を、本文中の説明から探す。 | 傍線部の近くをまず見て、必要に応じて離れた箇所も確認する。 |
| 本文全体を踏まえる説明 | 答えに使う箇所が傍線部の近くに限らない場合がある。 | 設問に必要な要素を本文全体から選ぶ。 |
| 比喩表現の処理 | 比喩はそのまま使うと、内容があいまいになりやすい。 | 比喩が何を指すのかを、説明語に置き換える。 |
| 具体と抽象の判断 | 具体例をそのまま書くと、説明が狭くなる場合がある。 | 個別例をまとめる上位の表現を探す。 |
| 字数内での要素選択 | 字数によって、理由・同内容の補足・対比を入れる余裕が変わる。 | まず傍線部の説明を優先し、字数に応じて補足する。 |
| 模範解答の根拠確認 | 模範解答を見て終わりにせず、なぜその要素が必要かを考える。 | 解答の各要素と本文の対応箇所を確認する。 |
東大現代文の記述答案を作るときに確認したいこと
対談本文の内容を、実際の答案作成の流れにすると、次の順で確認すると考えやすくなります。
- 傍線部が何を聞いているのかを確認する。
- 傍線部の近くに、言い換えに当たる説明があるか探す。
- 近くに十分な説明がない場合は、本文中の離れた箇所も確認する。
- 比喩表現はそのまま使わず、何を指すのかを説明語に直す。
- 具体例は、必要に応じて大きくまとめる。
- 字数内で、理由・同内容の補足・対比のどれを入れるか判断する。
たとえば、「壁がある」という比喩をそのまま答案に使うと、何の壁なのかがあいまいになります。この場合は、「相手との関係を深めにくい心理的な隔たり」のように、比喩が指している内容を説明語に直す必要があります。
また、「平和通り」「文化通り」のような個別例が本文にある場合、それらをそのまま並べればよいとは限りません。設問がより大きな内容を聞いているなら、個別例をまとめる上位の表現を探すことが大切です。
講師対談:202X年東大国語を解いて感じたこと
夏井(中学受験専門夏井算数塾代表):2月25日に実施されました東京大学入試の国語についてになります。お二人に実際に解いていただきましたが、いかがでしたか?まずは長島先生からお願いします。
長島:良問だったと思います。文章は読んでいて難しかったです。
「何を言っているんだろう?」という感覚がありましたが、解き終わったあとに、ようやく筆者の意図がクリアに見えてきました。
例えば、大問1では「仮面とは結局何なのか」、大問4では「言葉と他者の関係はこういうことか」と、読み進めている最中は掴みづらい内容が、問題を解くことで理解が深まる構成でした。
そういった意味で非常に良くできた問題だと思います。問題を通して本文理解が進むように作られていると感じました。
夏井:岡部先生お願いします。
岡部(古典専門塾かきつばた代表):全体的な印象としては、今年は比較的易しめだったのではという気がします。
指示内容が曖昧で探しづらいということもなく、文章自体も例年通り読みやすいものでした。
特別に受験生が気の毒になるような、「難化した年」という印象はありませんね。物理は大変だったようですが、国語に関しては例年通りだと思います。
夏井:現代文は難しかったということですか?文章が難しかったという意味でしょうか?
長島:文章自体は難しいです。ただ、現代文ではそれが普通なので、特別な傾向という感じではありません。
夏井:一方、古文は例年通り読みやすい文章だったということでしょうか?
岡部:そうですね。直近の傾向からしても、「読みにくい文が出た」という感じはありません。
夏井:点数としては、どれくらい取れると理想でしょう?
岡部:古文に関しては、ケアレスミスや条件不足で減点される可能性がありますので、まずはすべての解答欄を埋めること。
合格に必要な点数は科目配分にもよりますが、六割、可能なら七割は取りたいですね。例年の難度であれば、そのくらいは狙えるはずです。
長島:現代文も、無茶な要求をされている設問はありませんでした。七割程度は目指せる問題だったと思います。
東大現代文は傍線部説明が中心になる

夏井:まずは全体的な傾向ということで、現代文からお話を伺いたいと思います。
文章が難しかったということですが、傾向についてお話をお願いいたします。
長島:傾向としては、素直に聞かれたことを答える形です。
例えば、他者って何ですか?と言われたら他者の内容を探していこう、となっています。
大体東京大学は、傍線はどういうことですか?という問題が中心です。
それは要するに、傍線を言い換えてくださいということです。
なので、傍線の言い換えに当たるところを素直に探していけばいいというのが、東京大学の例年の傾向だと思います。
細かいところに入りますが、大問4の問いの1番だけがいくつか答えに使える候補のところがありました。
どこを選ぶのかというのが少し難しいところがありました。
それ以外に関しては、素直にここを使えばいいんだね、というのが見つけやすいので、大問4の問1だけが少し難しかったかな、選びにくかったかなという印象があります。
夏井:具体的に、どういう難しさがありましたか?
長島:大問4の問1に関しては、具体と抽象という考え方を持っていないと難しかったと思います。
要するに、あんまり具体的なことを書いてしまうと、じゃあこれは違うんですか?同じような話は他にもありますよね?と突っ込まれてしまいます。
なので、具体的なところが答えになってしまう場合は、それをざっくりまとめたところを選ぶという判断をしなくてはいけません。
なので、この具体のところを書いてしまったらこういうケースもあるよね?と突っ込まれてしまうので、ここは使わないでおこうという判断が必要だったというのが大問4の問1です。
逆に、その判断の難しさが他の問題にはなかったので、そういった意味では素直な問題が多かったのかなというイメージをもっています。
夏井:それは傾向としては例年通りの感じですか?
長島:そうですね。結論としては、東京大学の問題は傾向通りだと思います。
大問4の問1みたいに、要するにどこを使うのかの判断が難しい、あるいはこの言葉をそのまま使ってはいけなくて自分の言葉で言い直さなくてはいけない、というシチュエーションは二つあります。
一つが、比喩表現であることです。
比喩表現の場合、内容にどうしてもあやふやさが出るので、それはそのまま使ってはいけません。
もう一つが、今回の大問4問1で出た、具体と抽象の話です。
具体的なところをそのまま使ってはいけないということです。
具体的過ぎるか、比喩表現というのは直さなければいけないです。
それは自分の言葉で直す時もありますし、本文のより適切なところを選ぶという判断をしなくてはいけないこともあります。
ざっくり2年に1問ぐらいそういう問題が出るかな?というのが東京大学のイメージです。
なので、そういう問題の割合が少なかったというのは結論として、例年通りだったのかな?という感じがします。
傍線部の近くに答えがある場合と、離れた箇所を使う場合
東大現代文では、まず傍線部の近くに言い換えや説明がないかを確認します。ただし、すべての答えが傍線部のすぐ近くにあるとは限りません。本文全体を踏まえる設問では、傍線部から離れた箇所にある内容を組み合わせる必要があります。
その場合でも、やることは「本文全体の雰囲気を書く」ことではありません。設問で聞かれている内容に対して、本文中のどの部分が根拠になるかを探し、答案に必要な要素を選ぶことが大切です。
比喩をそのまま書くと説明不足になる理由
比喩は印象的な表現ですが、そのまま答案に入れると説明としてはあいまいになる場合があります。たとえば「壁がある」という比喩であれば、それが「相手との関係を深めにくい心理的な隔たり」を指すのか、「制度上の制約」を指すのかを本文に合わせて言い換える必要があります。
具体例を書きすぎると答案が外れやすい理由
具体例は本文理解の手がかりになりますが、答案で具体例を並べすぎると、設問で問われている内容より狭い説明になることがあります。個別の事例をそのまま書くのではなく、それらをまとめる上位の表現を本文中から探すことが重要です。
東大現代文で確認したい力
ここで話されている「傍線部の言い換え」「比喩表現の処理」「具体と抽象の選択」は、大学受験現代文の記述答案で差が出やすい部分です。過去問の模範解答を見ても、なぜその要素が必要なのか分かりにくい場合は、答案の根拠と表現を1対1で確認する学習が有効です。
東大現代文では本文全体の理解よりも、聞かれたことへの対応が重要

岡部:大問4の比喩というのは、割合に抽象度が高いというか若干飛躍に近いと言ってもいいかも知れないですが、高校生には随分読み取りづらいだろうな、と思いながら読んでいました。
その辺りはどうですか?
長島:東京大学の問題も含めてですが、文意を取ることがそんなに必要か?というのがイメージとしてすごくあります。
設問で傍線を説明しなさいよ、と言われているから傍線の説明になっているところを探す訳です。
なので、むしろその文意を取ろうとする、ということを考えてしまうせいで頭がこんがらがるケースの方がはるかに多い気がして、素直に聞かれたことに答えなさい、ということだと思います。
あえて文意を取るというところにフォーカスを当てるならば、大問1の最後の問題です。
漢字の手前の問題です。
本文全体を踏まえて120字ぐらいで記述しなさい、という問題です。
それは確かに文意を捉えて、というのと絡むかも知れないです。
今年の問題もそうですが、要するに答えが傍線の近くにあるとは限らないということだと思うんです。
大問1の問4が、100字以上120字以内という問題です。
この問題は、二つの内容を本文から探さなければいけないと思います。
一つが異界、もう一つが自分自身です。
異界がページまたがっていて、結構前のところにあります。自分自身は傍線の10行前くらいです。
なので、問の4番ですら文意を取らなければいけないような感じがしますが、所詮答えになるところが離れているよ程度のもので、基本的には傍線の言い換えを探す、というところに集中すれば少なくとも点数は取れるということです。それ以上のところに踏み込んではいけない気がします。
岡部:なるほど。
僕は四角1番の4番は、ちゃんと解答を作ってはいないですが、第2段落の話を絡めようかな、と考えたんですが、そこはやっぱりそこまでしない方が解答としては綺麗ですか?
長島:まず字数の制約があります。
第2段落、「ただ」で始まる段落ですかね?確かに3行目は一応異界ですね。
岡部:普遍性みたいな話かと。
長島:普遍性は使わないと思います。
多分、これは優先順位の問題です。
基本私は生徒には、字数を増やそうと思う時は理由を加えるか、イコールの内容を加えるかして、より詳しい内容にしていこう、という話をします。
ただ、慶応大学の経済学部とか200字以内の記述とかやらなければいけません。
200字になってくると、理由やイコールの内容を加えても字数はまだ足りないです。
そうすると、第三の手として対比させるという観点が出てきます。
そうすると200字にいきます。
あの先生は怖いけどこの先生は優しい、みたいな感じで対比させるということです。
普遍性になると、多分異界との対比ということになります。
なので、120字でそこまでする余裕はなかった、ということになるのかなという気がします。
120字記述で優先したい要素
記述答案では、字数が変わると入れられる要素も変わります。字数が少ない場合は、まず傍線部の言い換えを優先します。字数に余裕がある場合は、理由や同内容の補足を加え、さらに長い記述では対比まで入れる余地が出てきます。
| 字数の目安 | 優先したい内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 60字程度 | 傍線部の言い換えを中心にする。 | 具体例や対比を入れすぎない。 |
| 100〜120字程度 | 言い換えに加えて、理由や同内容の補足を入れる。 | 本文中の離れた根拠も確認する。 |
| 200字近い記述 | 必要に応じて、対比まで入れる。 | 対比を入れる場合も、設問に関係する内容に絞る。 |
模範解答を見ても分からないときは、根拠の位置を確認する
夏井:今お話を聞いていてかつての私を思い出したんですが、過去色んな模擬試験で色んな現代文の解答を書き、その模範解答を眺めるということをやっていました。
その中で、特に東大だとその傾向が顕著だったと思うんですが、問題文を読んでも意味が分からないし、模範解答を読んでもなお意味が分からないということが結構ありました。
その時私が思ったことは、元々の文章の意味分からないから模範解答も意味が分からない、意味分からないこととしては答えが書けるかも知れないという考えでずっと勉強をしていました。
案の定落ちてしまいましたが、それについてはどう思われますか?
長島:まずその感じ方自体は私は正しい気がします。
それは文章が難しいですから、模範解答だけ与えられたら何言っているの?と感じるでしょうから、そう感じるのは間違っていないと思います。
ただ大切なのは、じゃあなんでこれを書かなきゃいけないの?というところを考えられたかです。
それは、ここが傍線の説明になっているから必要だとか、傍線の説明だけじゃ字数が足らないから、それの理由が必要だから、だからここを書かなきゃいけないんだ、ということです。
なので、第一印象としてよく分からないことを言っているな、と感じるのはしょうがないと思います。
その上で受験生であるならば、じゃあなぜこれを書かなきゃいけないのか、その論理的な裏付けも含めて勉強して欲しいなと思っております。
模範解答の各要素と本文根拠を対応させる
模範解答を見た後は、正解を写すだけで終わらせず、答案の中身を分けて確認することが大切です。
- 模範解答の各要素が、本文のどこに対応しているか確認する。
- 傍線部の言い換えになっている部分と、理由として足された部分を分けて見る。
- 自分の答案で抜けた要素が、本文のどの箇所から拾えたか確認する。
- 比喩をそのまま書いていないか、説明語に変えられているか確認する。
- 具体を書きすぎていないか、または抽象語だけで薄くなっていないか確認する。
たとえば模範解答を一文ずつ分けて、「これは傍線部の言い換え」「これは理由」「これは本文中の離れた箇所から拾った要素」というように対応させると、次に同じタイプの問題を解くときに使える復習になります。
具体と抽象を見分ける力は、東大現代文の記述で差が出る
夏井:昔の私に伝えようと思います(笑)
今お話を伺って二つ目に思ったことですが、傍線部の近くに書いてある、遠くに書いてあるに関わらず、書いていることを適当にアレンジして答えを書くということはなんとなく分かりました。
ですが、それをある程度具象化したものを抽象化した上で解答を書かなければいけない、というのは結構難しいなと思うんですが、東大に普通に合格する学生なら確実に正解しなければいけない問題ですか?
長島:非常に難しいところです。
合格最低点が大体六割ぐらいに落ち着くと想定するのであれば、いわゆる抽象化しなきゃいけないところ、そこは落としていても六割以上の点数にはなるはずです。
だから単純計算ではその力はいらないということになります。
ですが、合格してくれる方を見ていると、やっぱりその力はあります。
岡部:そうですね。
そもそもとして、文意が取れないというお子さんが受かっているのか?というところもあります。
どのレベルで内容を理解できているかはともかくとして、文意なんか取れなくても前後の指示内容を処理するだけで解答が作れるというアプローチでいいと思いますが、文章がちゃんと読めるようにはある程度いければいいんじゃないかな、とは思います。
長島:多分勉強していく時に、こうやればうまくいくというモデルがまず頭の中にある訳です。
それが言わば抽象だと思います。
それを実際に当てはめるというのが具体です。
だから、抽象と具体を見抜く力は勉強を効率的に進めていく上で必要不可欠です。
たまたまそれが問題を解く時にも国語だと出てくるということだと思うんです。
なので、勉強の処理力とかを考えたら、その力は絶対必要です。
だからそれができない子に東京大学の合格は難しいということになると思います。
岡部:そうですね。
それはやっぱり全ての科目でそうした練習というのは要求されるだろうと思いますが、特に国語に関してはそれを言語化しなきゃいけないというところでありますので、特に現代文の問題演習はかなり他の科目にも影響を与えるんじゃないかなと思います。
そこできちんと抽象的な表現というのを自分の言葉、あるいは本文中にある具体的なものと結び付けていくという練習をしていくということがとても大事だと思います。
長島:例えば大問4の問の1番だったら、傍線の言い換えですが、平和とか文化という言葉、平和通りとか文化通りというのを自分で体験していましたと、そのことを1行目で具体的な経験でざっくりまとめているんです。そのざっくりまとめた方の言葉を選んでくれということです。
だからざっくりまとめた答えがあって、それの説明として細かな平和通りとかという言葉が出てきています。
そういう具体と抽象の構図が勉強を進めていく上でも実は同じことをやっているんだよ、ということです。それをテストで具体的な形で発揮できるかということだと思います。
東大現代文の過去問を復習するときの見方
東大現代文の復習では、正解したかどうかだけでなく、答案を作る過程を振り返ることが重要です。特に次のような場面では、答案の根拠と表現を確認すると改善点が見つかりやすくなります。
| 確認したい場面 | よくある書き方 | 確認する観点 |
|---|---|---|
| 比喩をそのまま使う | 本文の印象的な表現をそのまま答案に入れる。 | その比喩が何を指しているかを説明語に直す。 |
| 具体例を並べすぎる | 本文中の個別例を多く入れる。 | 個別例をまとめる上位の表現がないか探す。 |
| 抽象語だけで薄くなる | 大きな言葉だけで説明する。 | 本文中のどの内容をまとめた表現なのか確認する。 |
| 字数が余る | 同じ内容を繰り返す。 | 理由や同内容の補足を加えられないか見る。 |
| 模範解答の理由が分からない | 模範解答を読んで終わる。 | 各要素が本文のどこから来ているか確認する。 |
東大現代文で確認したい答案作成
この記事で出てきたように、東大現代文では「本文が読めるか」だけでなく、傍線部の言い換え、具体と抽象の選択、字数内で入れる要素の優先順位が問われます。模範解答を見ても、なぜその表現になるのか分かりにくい場合は、実際の答案をもとに根拠と表現を確認する必要があります。
- 東大・国公立大の現代文記述を1対1で確認したい方:大学受験オンライン個別指導
- 現代文・小論文・講座全体を目的別に見たい方:読解ラボ東京の開講講座一覧
- 読解ラボ東京がどのような塾か知りたい方:読解ラボ東京トップページ
まずは、今の答案で「本文中のどこを使うか」「どこまで自分の言葉にするか」「字数内で何を残すか」を確認するところから始めると、過去問演習の意味が見えやすくなります。
この記事の内容が向いている受験生
この記事は、東大国語のうち、特に現代文記述で「読めているつもりなのに点に結びつかない」と感じている受験生に向いています。
- 傍線部説明で、本文中のどこを使えばよいか判断しにくい人
- 比喩表現を答案にそのまま書いてしまう人
- 具体例を入れすぎて、答案が設問からずれやすい人
- 抽象語だけで書いて、答案が薄くなりやすい人
- 模範解答を見ても、なぜその要素が必要なのか分からない人
- 東大・国公立大の現代文記述を、答案単位で確認したい人
独学でも過去問演習と復習は進められます。ただし、自分の答案で根拠選びや表現の過不足が分からない場合は、第三者に確認してもらうことで、改善点が見えやすくなります。
東大現代文の記述対策に関するFAQ
東大現代文は本文全体を深く理解できないと解けませんか?
本文全体の理解は大切ですが、まずは設問で聞かれたことに答えることが重要です。傍線部説明であれば、傍線部の言い換えになる箇所を本文中から探し、必要に応じて離れた箇所も確認します。
傍線部説明では、どこを根拠にすればよいですか?
まず傍線部の近くを確認します。近くに十分な説明がない場合は、本文中の別の箇所にある説明や、本文全体を踏まえるために必要な要素を探します。大切なのは、設問に対して必要な根拠を本文から選ぶことです。
比喩表現は答案にそのまま使ってよいですか?
比喩表現は、そのまま使うと内容があいまいになりやすいです。答案では、比喩が何を指しているのかを本文に合わせて説明語に直す必要があります。
具体例は答案にどこまで書けばよいですか?
具体例を書きすぎると、説明が狭くなる場合があります。設問が個別例そのものを求めているのか、それとも個別例をまとめた内容を求めているのかを確認し、必要に応じて抽象化して書きます。
模範解答を読んでも分からない場合はどう復習すればよいですか?
模範解答の各要素が、本文中のどこに根拠を持つのかを確認します。「これは傍線部の言い換え」「これは理由」「これは離れた箇所から拾った内容」というように分けると、なぜその要素が必要なのかを確認しやすくなります。
東大現代文の記述対策は独学でもできますか?
過去問演習と復習は独学でも進められます。ただし、自分の答案で根拠の選び方や表現の過不足が分からない場合は、第三者に確認してもらう価値があります。東大・国公立大の現代文記述を1対1で確認したい場合は、大学受験オンライン個別指導の内容をご確認ください。
次に確認したいページ
- 東大現代文の答案を添削してほしい方:大学受験オンライン個別指導
- 現代文以外に小論文や講座全体も比較したい方:読解ラボ東京の開講講座一覧
- 読解ラボ東京の指導全体を知りたい方:読解ラボ東京トップページ
東大国語の過去問を解いた後は、本文の理解だけでなく、答案の根拠・表現・字数内の優先順位まで確認すると、復習の精度が上がります。



