添削の読み方が分からない家庭向けガイド 記述答案を“改善の材料”に変える方法
記述
添削
家庭学習
記述の添削が返ってきても、赤字が増えるほどどこを直すべきか分からない、読んでも次の答案が変わらないと悩むご家庭は少なくありません。
伸びない原因は、才能よりも添削を学習手順に接続できていないことにあります。
この記事では、添削をただの赤字ではなく改善の地図に変える読み方と、家庭で回せる直しの型を整理します。
家庭学習(読解量・漢字の増やし方)の全体像はこちら:全体像はこちら
直しの順番を固定
再発を防ぐ運用
過去問へのつなげ方
オンライン国語での改善点
- 赤字を見て落ち込み、直しが雑になる
- 写し直しで終わってしまう
- 何が悪いかは分かるが次が変わらない
- 保護者が正解を作ってしまう
赤字を読むだけで終わらせない
まずはここだけ 添削を改善に変える最短手順
1
まず分類しないと、直しの優先順位が決まりません。
2
表現から直すと散らかりやすく、同じミスが再発します。
3
例:理由は二つ、本文根拠は二箇所、結論を先に置く。
この切り替えだけで、国語の記述は改善のスピードが上がります。
学力ではなく処理の仕組み
この悩みが起きる背景(構造的な原因)
添削が活きない原因は、子どもの読解力や語彙力だけでは説明できません。
記述は本来、設問条件の確定、本文根拠の回収、要素の整理、文章化の順に処理します。
しかし添削が返ってきた後、多くの家庭では文章の言い回しだけを直そうとしてしまい、
条件や根拠や構造の修正が置き去りになります。その結果、宿題をこなしても国語の記述点が安定しません。
- 設問の条件を確定する
- 本文から根拠を集める
- 材料を要素に分解する
- 要素の関係を整理する
- 必要な順番に並べる
- 文としてつなぐ
- 条件と根拠で見直す
- 添削を読み、次の答案のルールに変換する
- 赤字を見て正解の文章に戻そうとする
- 根拠不足と条件落ちが区別できない
- 直しのゴールが曖昧で再発する
- 保護者が正解作成に寄ってしまう
表現を整えても得点は上がりません。最初に直すべきは、要素数と本文根拠です。
添削を改善の材料にするには、赤字の意味を分類し、直す順番を固定する必要があります。
直しの工程を見える化
オンライン国語個別指導が効果を発揮する理由
添削を活かすために必要なのは、赤字の説明だけではなく、次の答案で再現できる手順を作ることです。
オンライン国語の個別指導では、手元の答案と本文・設問を画面共有で並べ、赤字を一つずつ分類し、
本文根拠へ戻る往復動作や、要素の並べ替えまで含めて指導できます。国語専門塾の添削を最大化したいご家庭ほど効果が出ます。
A
- 条件語に線が引けているか
- 本文根拠に戻っているか
- 要素化せず文章化していないか
- 直しが写し直しで終わっていないか
B
- 条件→根拠→構造→表現の順で修正
- 要素に番号を振って並べ替える
- 不足根拠を本文から追加する
- 最後に答案チェックを固定する
この工程をオンラインで伴走すると、記述点が安定しやすくなります。
添削を改善の材料に変換する
改善方法(実践ステップ)
以下は、家庭で再現できる「添削運用の型」です。中学受験の国語は、同じ失点パターンが繰り返されやすいため、
一度型ができると、宿題や過去問でも改善が連鎖します。
ステップ1:本文処理の改善
- 段落を一言で要約する
- 主張、理由、具体例を分ける
- 接続語の前後をセットで取る
- 赤字が入った箇所は本文に戻って根拠を確認する
ステップ2:設問処理の改善
- 設問を 何を書くか、条件、範囲 に分解
- 条件語に線を引き、要素数を確定
- 赤字が多いときほど条件落ちを疑う
- 直しの前に条件チェック表を作る
ステップ3:記述改善(添削の変換)
- 赤字を分類し、直す順番を固定
- 要素を短いメモに分解し並べ替える
- 最後に短文化して文章化する
- 次の答案のチェック項目を一行で残す
| 赤字の種類 | よくある指摘 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 条件 | 理由が一つ、字数不足、問いとずれている | 設問分解→要素数確定→条件チェック表で再構成 |
| 根拠 | 本文にない、根拠が弱い、飛躍している | 本文該当箇所へ戻る→材料を要素メモに分解→追加 |
| 構造 | 順序が逆、因果が切れる、話が戻る | 要素に番号→結論→理由→具体の順に並べ替え |
| 表現 | 主語述語がねじれる、指示語が曖昧、言い換えが不自然 | 短文化→主語補う→接続語と指示語を具体化 |
| よくあるコメント | 家庭でやる変換 | 次の答案でのチェック項目 |
|---|---|---|
| 問いに答え切れていない | 設問を 何を書くか、条件、範囲 に分解し、条件語に線を引く | 条件語を3つ確認してから書く |
| 根拠が弱い | 本文該当段落を特定し、根拠文を要素メモに分解する | 本文根拠を2箇所メモしてから書く |
| 説明が飛ぶ | 理由と結果を線で結び、要素に番号を振って順序を固定する | 結論→理由→具体の順で書く |
| 表現が不自然 | 短文に分割し、主語を補って接続語でつなぐ | 主語述語の対応を最後に確認 |
逆に翻訳できないまま写し直すと、同じ失点が過去問でも再発します。
- 条件語に線が引けている
- 要素数が決まっている
- 本文根拠の段落が特定できている
- 条件を満たしている
- 根拠が本文に戻れている
- 次の答案の一行ルールが残っている
正解作成より運用設計
家庭でできるフォローと役割分担
添削の読み方が分からないとき、保護者が正解を作ってあげたくなる気持ちは自然です。
ただし、国語の記述は正解の文章を覚えても、別の題材の過去問で再現できません。
家庭は、正解提示ではなく分類と手順と管理に寄せるのが効果的です。
| 家庭が担うと効果的 | 指導で担うと効果的 |
|---|---|
|
|
まずは条件と根拠の二点に絞り、構造と表現は後から整える方が、改善が続きます。
添削の活かし方で伸びが変わる
どんな子に相性が良いか
- 添削が返っても写し直しで終わる
- 条件落ちが多いが自覚しにくい
- 本文根拠に戻るのが苦手
- 過去問の記述点が安定しない
- 赤字が増えるほど自信をなくす
- 語彙・漢字をルーティン化できる
- 直しの回数を決めて回せる
- 直しの最後に一行ルールを残せる
- 宿題と過去問を同じ型で管理できる
記述全体の伸ばし方を体系的に整理したい場合は、専門記事として
記述力
も併せて確認すると、添削の位置づけと優先順位が明確になります。
まとめ
添削は赤字を直す作業ではなく、赤字を条件、根拠、構造、表現に分類し、
条件→根拠→構造→表現の順で直して、次の答案の一行ルールへ変換する作業です。
この型ができると、宿題も過去問も改善が連鎖し、国語の記述点が安定しやすくなります。
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中学受験国語の読解力・記述・過去問の運用でお困りの方は、下記をご覧ください。

