予習シリーズ小5上巻 第1回の要点解説
小5 上巻
第1回・発展問題
物語文
予習シリーズ小5上巻第1回・発展問題|問一〜問九の答えと解説
予習シリーズ小5上巻第1回の発展問題(物語文)を解いたものの、「なぜその答えになるのか分からない」「答え合わせをしても、次に同じような問題が解けるか不安」というご家庭に向けた復習記事です。
問一〜問九の答えと考え方を整理し、選択肢を外した理由や70字記述で必要な要素を確認できます。保護者の方が家庭学習で直しを見る際にも使える内容です。
心情問題の基本は「背景(理由)→出来事(行動・発言)→心情(気持ち)」。受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説をもとに、第1回の復習だけでなく、ほかの物語文にも応用できる読み方を紹介します。
まずは目的に合わせて確認してください
※教材本文は転載していません。予習シリーズの問題と本文を手元に置き、間違えた設問から確認すると復習しやすくなります。

この第1回で確認したい4つのつまずき
- 選択問題:気持ちだけで選び、背景や人物関係を見落としていないか
- 理由問題:傍線部の行動・発言について「なぜそうしたか」を探せているか
- 空欄・抜き出し:本物と偽物の関係や「しかし」「だけど」の前後を整理できているか
- 70字記述:仲良くしたい気持ち、笑われる怖さ、比べられる不安を必要に応じてまとめられるか
答えの記号を覚えるだけでなく、「本文のどこを読めば、その答えになるのか」を確認しましょう。
解説する内容と目次を見る
1. 物語文の心情問題は「背景・出来事・心情」で考える
物語文の選択問題で間違えやすい原因の一つは、人物の行動を見て、すぐに「うれしい」「悲しい」「怒っている」と気持ちを決めてしまうことです。
同じ行動でも、そこに至る事情によって気持ちは変わります。そこで、まずは人物が置かれた状況と行動を整理します。
心情を考える3つの材料
- 背景:その行動に至った理由や状況
- 出来事:傍線部にある行動・発言・様子
- 心情:背景と出来事から読み取れる気持ち
簡単な例:泣いた理由を考える
背景 志望校に合格した
出来事 泣いた
心情 うれしい(うれし泣き)
「泣いた」という出来事だけでは、悲しいのか、うれしいのかは決まりません。背景と組み合わせて考えることで、本文に合う気持ちを判断しやすくなります。
2. 傍線部の理由を本文から探す方法
考え方を整理すると「背景→出来事→心情」ですが、実際の問題では、先に傍線部の行動や発言が示されます。
そのため、問題を解くときは傍線部から理由を探していくと考えましょう。
① 傍線部の行動・発言を確認する
人物が何をしたのか、何を言ったのかを短く整理します。
② その行動・発言の理由を探す
傍線部の前後や、それまでの人物関係を読み直します。
「どんな気持ち?」と考える前に、「なぜそうした?」を確認しましょう。理由が見つかると、選択肢の判断に必要な材料がそろいます。
今回の第1回では、特に本物と偽物の関係、周囲の反応、仲間から外れることへの怖さが、心情を考える手がかりになります。
3. 予習シリーズ小5上巻第1回・発展問題|問一〜問九の答えと解説
各設問の答えと、判断の根拠になるポイントをまとめています。問題番号順ではなく、似た考え方を使う設問を近くに配置しています。間違えた問題から確認してください。
答えの記号を確認した後は、「なぜその答えになるのか」を本文に戻って説明できるか試してみましょう。正解していた問題でも、根拠があいまいだった場合は復習する価値があります。
心情・行動の理由を考える問題
問一:冷たくされた理由を考える
選択
- 背景:リーダー格が偽物を使っている
- 出来事:本物を持つ自分が冷たくされる(傍線①)
- 判断の根拠:本物と偽物の関係が、周囲の態度に影響している
答え:ウ
「冷たくされた」という出来事だけでなく、なぜそのような扱いを受けたのかを考えます。
問六:励まされても残る不安を読む
選択
- 背景:本物のせいで冷たくされた
- 出来事:姉が励ます(傍線⑥の直前)
- 判断の根拠:励まされた後も不安が残っている
答え:イ
励まされたから安心した、とすぐに判断しないことが大切です。その後の気持ちも確認します。
問九:しまい込む行動に表れた怖さ
選択
- 背景:本当は身につけたいが怖い
- 出来事:しまい込む(傍線⑨)
- 判断の根拠:身につけたい気持ちと怖さが両方ある
答え:ウ
「しまい込む」を単なる片づけと考えず、その行動に至った気持ちを確認します。
問二:「力を込めた」は怒りとは限らない
選択
- 背景:本物のせいでひがまれている
- 出来事:傍線②で力を込めた
- 判断の根拠:動作の強さだけでは怒りと決められない
答え:ウ
人物の置かれた状況を踏まえ、どのような気持ちからその動作が出たのかを確認しましょう。
人物関係・接続語・本文のルールを整理する問題
問三:人物と本物・偽物の関係を整理する
空欄
- aの根拠:提案者を42〜43行で確認する
- b・c・dの根拠:誰が本物側・偽物側として扱われているかを整理する
答え:a=エ / b=エ / c=イ / d=ア
人物名だけを追うのではなく、人物同士の関係を整理することが大切です。
問三(1):本物と偽物の違いが嫉妬につながる
空欄
- 背景:藍のマフラーは本物
- 出来事:偽物側がひがむ
- 判断の根拠:持ち物の違いが人物関係に影響している
答え:e=ア / f=ウ / g=エ
本物・偽物の違いが、人物同士の距離や嫉妬につながっている点を確認します。
問三(2):「しかし」「だけど」の前後を読む
選択
- 注目:「しかし」という接続語
- 判断の根拠:前後の内容の対比
- 結論:自分だけが悪いとは思えない
答え:ウ
接続語の後ろだけでなく、前の内容とどのように対比されているかを確認します。
問四(1):アイアイを基準にルールを判断する
選択
- 要点:アイアイより下ならセーフ
- 判断の根拠:Ⅰ◎ / Ⅱ◎ / Ⅲ× / Ⅳ◎
答え:ウ
選択肢を読む前に、本文に示されたルールを一文で整理すると判断しやすくなります。
問四(2):抜き出す言葉の意味を先に考える
抜き出し
- 本質:アイアイが圧倒的に強い
- 判断の根拠:その強さが表れている集団を示す言葉を探す
答え:73行目「あのグループ」
抜き出し問題では、「何を表す言葉が必要なのか」を考えてから本文に戻ります。
問五:怒りが誰に向いているかを確認する
選択(複数)
- 注目:直後のセリフ
- 判断の根拠:妹ではなく「周り」への怒り
答え:ウ・エ
怒っていることが分かっても、怒りの相手を取り違えると誤答につながります。
70字記述と恐怖心を読み取る問題
問七:おそろいにしたい理由を70字でまとめる
記述
- 注目:70行目「同じ」
- 必要な要素:仲良くしたい+笑われない+比べられない
- 心情:根底にあるのは「怖い」という気持ち
家庭用の記述例とまとめ方を見る
「目的(仲良くしたい)+理由(笑われない・比べられない)+心情(怖い)」の要素をつなげます。
例:大好きな仲間と仲良くしたく、センスが悪いと笑われたり持ち物で比べられたりするのが怖いので、同じ物を持とうとした。
記述例を読むだけで終わらず、本文のどこから各要素を拾えるか確認しましょう。
問八:空欄の前にある恐怖心を読む
選択
- 注目①:傍線⑧の前=怖い
- 注目②:空欄の前=恐怖心
- 判断の根拠:両方の直前に共通する気持ち
答え:イ
傍線部と空欄の直前を確認し、共通している気持ちを探すと選択肢を絞りやすくなります。
設問ごとに別々の解き方を覚える必要はありません。「背景を探す」「人物関係を整理する」「接続語の前後を比べる」といった共通の考え方を意識すると、ほかの物語文にも応用しやすくなります。
答えの確認が終わったら、特に間違えた問題を一つ選び、「どの情報を見落としたのか」を短く説明してみましょう。説明できない部分が、次に復習したいポイントです。
4. 家庭でできる発展問題の復習法|保護者が確認したいポイント
予習シリーズの発展問題では、答えを写して終わるのではなく、どこを読み違えたのかを確認することが大切です。
保護者の方がすべての設問を解説する必要はありません。お子さまが本文のどこを根拠に答えたのかを、一緒に確認してみてください。
間違えた問題を直す5つの確認ポイント
- 傍線部の行動・発言に印をつける
- 「なぜそうした?」と理由を探す
- 理由を背景として短く整理する
- 行動・発言と背景の関係を確認する
- そこから読み取れる心情を一言で表す
70字記述を直すときの確認点
- 本文の根拠になる言葉を拾えているか
- 必要な要素を2〜3個に整理できているか
- 設問に必要な理由や心情が抜けていないか
- 一文が長くなりすぎて意味が分かりにくくなっていないか
第1回の直しを、次回以降の復習につなげるには
今回、心情問題で背景を見落とした場合は、次の回でも「傍線部の理由を探す」ことを意識してみましょう。記述で必要な要素が抜けた場合は、答えを書く前に材料を整理する練習につなげます。
間違えた問題から次に意識することを決めておくと、毎週の復習に目的を持たせやすくなります。
予習シリーズ国語の予習・宿題・復習をどのように回すかについては、次の記事で整理しています。第1回の復習が終わったあと、次の回の家庭学習を考える際に参考にしてください。
5. 解説動画で問一〜問九の考え方を確認する
ここまでの内容は、読解ラボ東京代表・長島によるライブ解説をもとに整理しています。
文章で要点を確認したあと、実際の設問に沿って解き方を聞きたい場合は、以下の動画をご覧ください。本文だけでも復習できますので、必要な部分から確認していただけます。
※自動文字起こしには、固有名詞などの表記に揺れがある場合があります。
6. 心情読解・家庭での復習についてのよくある質問
Q. 背景が見つからず、心情を勘で選んでしまいます
最初から気持ちを当てようとせず、傍線部の行動や発言について「なぜそうしたのか」を探してください。理由が分かると、心情を考えるための材料がそろいます。
Q. 「しかし」「だけど」が出ると文章の流れを取り違えます
「しかし」「だけど」は、前の内容との対比や逆接を示す言葉です。後ろの文だけを読むのではなく、前に何が書かれていたかを確認し、どの点が変わったのかを整理しましょう。
Q. 発展問題が難しい場合、どこまで直せばよいですか?
すべての設問を完璧に説明し直す必要はありません。まずは間違えた問題について、「傍線部の理由」「本文中の根拠」「必要な心情や結論」を確認しましょう。
Q. 答えの記号だけを覚えてしまう場合はどうすればよいですか?
「なぜその選択肢になるのか」を一言で説明してもらいましょう。説明が難しい場合は、背景や出来事のどちらを読み落としているか確認すると、復習する場所が見えてきます。
Q. 保護者は家庭で何を確認すればよいですか?
本文全体を詳しく解説する必要はありません。「どこにそう書いてあった?」「その行動の理由は何?」と聞き、本文に戻って根拠を確認できるかを見ることから始めましょう。
Q. 記述問題では本文の言葉をどこまで使えばよいですか?
根拠となる言葉は本文から拾い、文章のつなぎ方は自分の言葉で整えるのが基本です。必要な要素を2〜3個に整理し、設問に答える一文にまとめましょう。
Q. 物語文が苦手な子は、最初に何を練習すればよいですか?
まずは人物の行動や発言に線を引き、「なぜそうしたのか」を本文から探す練習がおすすめです。気持ちの言葉を覚えるだけでなく、理由と心情を結びつける読み方を身につけていきましょう。
7. 間違いを次回の学習に生かすには|復習法と答案の見直し
今回の発展問題で間違えた理由が分かったら、次はその読み方をほかの問題でも使えるか確認してみましょう。
毎週の予習シリーズの復習方法を整理したい場合
第1回だけ直しても、次の回で同じような間違いを繰り返してしまうことがあります。
間違えた原因を次回の学習にどう生かすか、予習・宿題・復習の流れを確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。
答案を見ても間違えた原因が分からない場合
答え合わせをしても、選択肢を外す理由や記述で要素が抜ける原因が分からないことがあります。
Basisオンラインは、小4・小5を中心に、現在の答案や教材をもとに選択肢・記述・復習を1対1で確認するオンライン個別指導です。
第1回のような問題で、答えは分かっても理由を説明できない場合や、解説を読んでも次の問題に生かしにくい場合は、講座の内容をご確認ください。
小5の物語文・心情読解のつまずきを、答案から確認したい方へ
今回の第1回で、次のような状態が続く場合は、答案をもとに読み方や答え方を確認する方法もあります。
- 選択肢を二択まで絞れても、最後の判断ができない
- 傍線部の理由を本文から探せない
- 70字記述で必要な要素が抜けてしまう
- 解説を読むと分かるが、次の問題では同じように解けない
Basisオンラインでは、小4・小5を中心に、普段使っている教材や答案をもとに、選択肢の判断、記述のまとめ方、復習の進め方を1対1で確認します。
予習シリーズのように、塾で扱った問題の直し方に悩んでいる場合も、現在の学習状況や使用教材を伝えて相談できます。
答案や教材がすべてそろっていなくても、今困っていることから相談できます。受講を検討する際は、講座ページで指導内容や受講条件をご確認ください。
※受講条件・お問い合わせ方法・最新の受付状況は、リンク先の案内をご確認ください。
読解の基礎全体を1対1で確認したい場合は、
小4・小5向けBasis講座
も参考になります。講座全体の案内は
読解ラボ東京公式サイト
から確認できます。
本記事は、ライブ解説の要点を学習用に整理したものです(教材本文の転載はしていません)。行数の参照は配信内の説明に基づきます。



