予習シリーズ小5上巻 第2回の要点解説

小5 上巻
第2回
物語文
予習シリーズ小5上巻 第2回|物語文の心情問題を復習する解説
このページでは、予習シリーズ小5上巻 第2回の物語文について、受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説の要点を、家庭学習で使いやすい形にまとめます。
物語文の心情問題では、「うれしい」「悲しい」「怒っている」といった気持ちの言葉だけを探しても、選択肢で判断しにくいことがあります。大切なのは、人物の置かれた状況、傍線部の行動や発言、その結果として分かる気持ちをつなげて読むことです。
第2回では、「なぜ黙ったのか」「なぜ足を速めたのか」「なぜにらみつけたのか」など、行動の理由を前後から読む問題が中心になります。本文を読んだあと、どこを根拠にして心情を決めるかを確認していきます。
このページで確認できること
- 物語文の心情問題で、気持ちだけを先に探さない読み方
- 傍線部の行動や発言から、前後の理由を拾う考え方
- 問一〜問十の復習ポイント
- 家庭学習で、答えを覚えるだけで終わらせない見直し方
- 心情問題の選択肢を比べるときに見る根拠
第2回を復習するときの見方
この回では、ユリとの別れをめぐる心情が中心になります。表面上の言葉だけではなく、「本当はどう感じているのか」「なぜそのような言い方になるのか」を本文の前後から読みます。選択肢を先に見る前に、人物の状況と傍線部の行動を結びつけて考えることが大切です。
解説動画(ライブ配信)
※自動文字起こしのため、固有名詞などに揺れがある場合があります。
目次
1. 心情読解の考え方:人物の状況と行動から気持ちを読む
物語文の心情問題では、気持ちの言葉だけを本文から探すと、選択肢で引っかかりやすくなります。同じ「泣いた」という行動でも、うれしくて泣くこともあれば、悔しくて泣くこともあります。
そのため、先に確認したいのは、人物がどのような状況にいて、何が起き、その結果どのような行動や発言をしたのかです。第2回では、ユリと別れることへの寂しさ、素直になれない言葉、本当は忘れたくない気持ちを、本文の流れから読んでいきます。
心情を読むときの3つの観点
- 状況:人物が置かれている場面や人間関係
- 出来事:傍線部の行動・発言・様子
- 心情:状況と出来事から分かる気持ち
ミニ例
心情問題は、最後が気持ちに着地します。だからこそ、最初に人物の状況と出来事を確認し、そこから自然に分かる気持ちを選びます。
2. 解く流れ:傍線→理由→心情(気持ちは最後)
解説では「状況・出来事・心情」と整理しますが、実際に問題を解くときは、まず傍線部を見ます。傍線部に示された行動・発言・様子を確認し、その理由を本文から探します。
① 傍線を見る
行動・発言・様子に注目する。
② 理由を探す
前後の出来事や人物関係を拾う。
③ 心情を決める
理由と傍線の行動を合わせて考える。
3. 問題別ポイントを見る前に
この回では、ユリとの別れに対する気持ち、素直になれない発言、約束への反応などが読み取りの中心になります。どの問題でも、傍線部だけを見て決めるのではなく、前後の流れを使います。
- 人物が何を嫌がっているのか
- どの言葉で気持ちが変わったのか
- 相手に本当は何を伝えたいのか
- 行動と言葉が食い違っていないか
4. 問題別ポイント(2列カード)
問一:冒頭の心情は描写で判断
選択
- 注目:「見るからに浮かれている」
- 状況:東京に帰るのが楽しみ
- 答え:エ
冒頭の様子をそのまま拾い、どのような気持ちでいるかを確認します。
問二:黙って歩き出した
選択
- 状況:東京の話を楽しそうにするユリ
- 出来事:黙って歩き出す
- 答え:離れたくないので、その話をしたくない(ウ)
黙った理由は、東京の話そのものが別れを意識させるからです。
問三:足を速めた
選択
- 状況:すでに別れが寂しい
- 出来事:「最後の晩餐」という言葉を聞く
- 答え:さらに不愉快になる(イ)
「最後」という言葉が、別れを強く意識させています。
問四:口をつぐんだ
選択
- 状況:不機嫌な理由を勘違いしていた
- 出来事:本当は自分と別れるのが寂しいと気づく
- 見方:「あ、そういうことか」と理解した沈黙
沈黙は、怒りではなく、相手の本心に気づいた反応として読みます。
問五:照れと素直になれなさ
選択
- 注目:50〜52行(照れて顔が赤い)
- 注目:53〜55行(素直になれない)
- 答え:ア×/オ×、他は○
本心とは違う言い方をしてしまう場面なので、言葉と気持ちを分けて読みます。
問六:にらみつけた
選択
- 状況:「すぐ忘れる」と突き放す発言
- 出来事:悲しそうになり、にらみつける
- 答え:イ
相手の言葉に傷ついた反応として、表情と行動を合わせて読みます。
問七:本当は会いたい
選択
- 状況:本当はユリと会いたい
- 出来事:66〜72行「声を聞こうとしている」
- 答え:B(Dは不適切)
言葉では否定していても、行動には本心が出ています。
問八:自分を責める
選択
- 状況:「忘れない」と約束してくれた
- 出来事:その思いをはねつけ、悪態をつく
- 見方:「自分の方が馬鹿だった」という自責
相手の思いを受け取れなかった自分への反省として読みます。
問九:空欄は定義で決める
空欄
- 注目:直前「同じ旋律をいつまでも繰り返し奏でるもの」
- 答え:オルゴール
- 見方:空欄直前の説明をそのまま使う
空欄は、前後の説明が定義になっているかを見ます。
問十:叫んだ理由=約束への返事
選択
- 状況:「忘れない」と約束してくれた
- 出来事:船に向かって叫ぶ
- 答え:「俺も忘れない」と伝えたい
叫んだ言葉は、相手の約束に対する返事として読みます。
5. 家庭学習での復習方法
家庭で復習するときは、答えを覚えるよりも、同じ考え方で別の傍線部を読めるようにすることが大切です。特に物語文では、本文の流れを言葉にしてから選択肢を見る練習が効果的です。
5つの流れ
- 傍線の行動・発言・様子に印をつける
- 「なぜ?」と問い、理由を探す
- 理由を短く言い換える
- 傍線周辺の出来事を確認する
- 状況と出来事から心情を一言で置く
つまずきやすい子の見直し方
- 心情語を探す前に、理由を1行で言わせる
- 「だから、どんな気持ち?」と出来事につなげる
- 口頭で言えたら、最後に短くメモする
- 選択肢は、本文の状況と合わないものから外す
この回の復習を単発で終わらせず、予習シリーズ国語をどう積み上げるかの全体像もあわせて確認しておくと、家庭学習の流れが安定します。
6. よくあるつまずき(FAQ)
Q. 気持ちが毎回ずれてしまいます。どう直せばよいですか?
気持ちを先に考えると、選択肢の言葉に引っ張られやすくなります。先に傍線の理由を決めてください。
理由が言えれば、出来事と合わせて、心情はかなり絞れます。
Q. 理由を短くまとめるのが苦手です
最初からきれいな一文にしなくても大丈夫です。まずは「別れが寂しい」「本当は忘れたくない」「素直に言えない」のように、短い言葉で置きます。
その後、本文の言葉を足して、少しずつ説明できる形にしていきます。
Q. 選択肢がどれも合っているように見えます
心情語だけで比べると、どれも合っているように見えることがあります。本文の状況と合わない選択肢から外してください。
人物がなぜその行動をしたのかを説明できない選択肢は、本文の根拠と合っていない可能性があります。
Q. 動画を見たあと、何をすればよいですか?
問一〜問十のうち、間違えた問題を中心に、傍線部・理由・心情を分けて言えるかを確認してください。答えの番号だけではなく、本文のどこを使ったかを言える状態にすると復習になります。
読解ラボ東京|心情問題を本文根拠で読めるようにする個別指導
物語文の心情読解は、感覚だけで解くものではありません。人物の状況と出来事を合わせて読むことで、選択肢や記述の判断がしやすくなります。お子さまの答案を見ながら、根拠の拾い方・言い換え・選択肢の比べ方を1対1で確認します。
本記事はライブ解説の要点を学習用に整理したものです(教材本文の転載はしていません)。
行数の参照は配信内の説明に基づきます。



