予習シリーズ小5上巻 第15回の要点解説

予習シリーズ小5上巻第15回の物語文と説明文を復習するイメージ

予習シリーズ
小5 上巻
第15回・発展問題
前半:物語文
後半:説明文

予習シリーズ小5上巻第15回|物語文と説明文の要点解説

受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説(小5 上巻 第15回・発展問題)の要点を、ご家庭で復習しやすい形に整理しました。

前半(物語文)は「居場所がない背景→父におんぶされた記憶→安心の心情」、後半(説明文)は「普遍性と土着の風土の対比」を中心に読みます。

対象は、予習シリーズ小5上巻第15回を解いたあとに、物語文の心情問題や説明文の対比問題をどのように復習すればよいか確認したい小5生と保護者の方です。

このページで確認できること

  • 第15回・発展問題の前半と後半で、何を中心に読むか
  • 物語文で、背景と出来事から心情を決める考え方
  • 説明文で、対比と因果を使って筆者の主張を読む考え方
  • 家庭で動画を見たあとに、どの順で復習すればよいか

前半と後半で見るところが違う

第15回は、前半が物語文、後半が説明文です。同じ国語の問題でも、見るべき場所は変わります。物語文では、出来事だけでなく、その前にある人物の背景を見ます。説明文では、言葉同士の対比や、原因と結果の関係を見ます。

文章 中心になる読み方 復習で残したいこと
前半:物語文 背景、出来事、心情のつながりを見る なぜその気持ちになったのかを本文から説明する
後半:説明文 対比、因果、筆者の見方を見る 対になる言葉と、筆者が問題にしている点を残す

解説動画(ライブ配信)

※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。

前半:第一問(物語文)

動画を見るときは、「居場所がない」という背景と、父に背負われた出来事がどうつながるかを意識してください。

後半:第二問(説明文)

動画を見るときは、「普遍的なもの」と「その土地に根ざしたもの」の対比を意識してください。

目次

1. 前半(物語文)の核:背景 × 出来事 → 心情

前半の物語文では、登場人物の気持ちをいきなり選ぶのではなく、先に背景と出来事を確認します。特に、妻が実家の中で「自分の居場所がない」と感じていたことが、後半の心情理解につながります。

人物の気持ちは、単語だけで決めるものではありません。どのような過去があり、どの出来事で何が満たされたのかを見ていくと、心情の根拠が本文の中から見つけやすくなります。

今回の背景

  • 妻(女房)は、弟や妹が生まれてから親に構われなくなった。
  • 家の中に「自分の居場所がない」と思い詰め、実家から遠のこうとしていた。
  • この深い寂しさが、放浪やバイク旅の原動力になっている。

読み取りの見取り図

背景 居場所がない・構ってほしい寂しさ
出来事 魚の骨が引っかかり、父に背負われて病院へ行く
心情 安心・幸せ・大切にされている実感
ポイント:心情は、言葉だけを探して選ぶのではなく、「寂しい背景」×「構ってもらえた出来事」から自然に導きます。父に背負われた記憶は、妻にとって「大切にされた記憶」として働きます。

2. 前半(物語文)問題別ポイント

問題別に見るときも、答えだけを覚えるのではなく、「本文のどこを根拠にしたか」を残しておくことが大切です。

問二:一人っ子でいられた時間

  • 直後の「構われなくなった」との差を確認する。
  • 一人っ子だった時期は、親の愛を独り占めにできた時間。
  • 読み方:幸せな時間として読む。

問六:家から遠のこうとした理由

  • 実家に対する妻の根源的な思いを探す。
  • 弟や妹が生まれてから、自分への関心が薄れたと感じている。
  • 抜き出し自分の居場所がない

父に背負われた記憶の意味

  • 魚の骨が引っかかった出来事だけを見ると、単なる昔の思い出に見える。
  • しかし、妻にとっては父が自分のために動いてくれた記憶。
  • 「大切にされた」という感覚が、安心につながる。

物語文の復習で見る部分

  • 出来事の前にある寂しさを確認する。
  • その出来事が、寂しさをどう変えたかを見る。
  • 最後に心情語を決める。

3. 後半(説明文)の核:素材と風土の対比

後半の説明文では、「近代建築」と「土着建築」の対比を押さえることが中心です。筆者は、どこでも同じように使える素材や建物のあり方を説明しながら、その土地の気候や風土を無視することへの批判を述べています。

説明文では、筆者が何を好んでいるかを感覚で選ぶのではなく、本文中で対になっている言葉と、原因から結果へつながる説明を確認します。

この文章の主張

  • 近代建築(普遍性):どこでも手に入る素材で自由に作る。
  • 土着建築(必然性):雨の多い日本では、傾斜のある屋根が必要になる。
  • 筆者の見方:環境を無視し、欧米の平らな屋根を安易に真似る姿勢を批判している。

読み取りの見取り図

  • 対比:「普遍的(どこでも可)」⇔「土着的(その土地特有)」。
  • 因果:「雨が多い」→「屋根が必要」。
  • 批判:土地の条件を無視して見た目だけを取り入れること。
ポイント:説明文では、筆者の好き嫌いを探すのではなく、本文中の対比と因果を追います。「普遍性」と「土着性」の対比が見えると、選択問題も記述問題も判断しやすくなります。

4. 後半(説明文)問題別ポイント

説明文の問題では、本文にある対比語や定義をもとに判断します。見た目の印象や自分の知識だけで選ばず、本文中の説明に戻ることが大切です。

問四:近代的美観を備えた建物

  • 鉄筋コンクリートが発明された後の機能的な建物を見る。
  • 本文中の「マッチ箱」のイメージに注目する。
  • 読み方:幾何学的な構成を持つ建物として判断する。

問六:対比の語を探す

  • 「普遍的なもの」と反対になる語を探す。
  • 意味だけでなく、本文中の言葉として抜き出せるかを確認する。
  • 近くにある対になる表現を見落とさない。

問七:筆者の批判の理由

  • 日本が雨の多い地帯であることを無視している点を押さえる。
  • 乾燥地帯向けの屋根を、条件の違う日本へ入れたことへの批判。
  • 「気候」と「建築」の関係を答えに入れる。

説明文の復習で見る部分

  • 対になる語を本文中で並べて確認する。
  • 原因と結果を一文で言えるか確かめる。
  • 筆者が何を批判しているのかを短くまとめる。

5. 家庭学習での復習の流れ

動画を見たあとに答えだけを写すと、次の文章で同じ読み方を使いにくくなります。家庭では、どこを見てそう判断したのかを短く残すことが重要です。

前半(物語文):心情を決める流れ

  1. 傍線の出来事の前にある背景を確認する。
  2. 出来事が、背景にある寂しさをどう変えたかを見る。
  3. 変化した結果としての心情を一言で置く。
  4. 答えに必要な本文の言葉を選ぶ。
  5. 設問に合う文末でまとめる。

後半(説明文):構造整理の流れ

  1. 「普遍的」と「土着的」の対比を確認する。
  2. 日本の気候と屋根の形の関係を一文で言う。
  3. 筆者が批判している対象を本文から拾う。
  4. 選択肢や記述に必要な語を本文中から選ぶ。
  5. 自分の感覚ではなく、本文の説明に戻って確認する。

復習メモの例

文章 見たところ 次回も使う読み方
物語文 居場所がない背景と、父に背負われた出来事 背景と出来事をつなげて心情を考える
説明文 普遍的なものと土着的なものの対比 対になる言葉を本文中で並べて見る
記述 設問の文末 「理由」なら「〜から」、「こと」なら「〜こと」でまとめる

この回の復習を次回以降にもつなげるには、予習シリーズ国語をどう回して定着させるかの全体像はこちらも確認しておくと、家庭学習の流れを作りやすくなります。

6. よくあるつまずき(詳しく解説)

Q1. 物語文:なぜ「いじらしい」が合わないのですか?開く
A. 視点の違いです。
「いじらしい」は、周りの大人が子どもを見て「健気で、かわいそうだ」と思う他者視点の言葉です。本人の「混乱」や「寂しさ」という自分自身の内面を問われている問題では、主観的な心情に即した言葉を選ぶ必要があります。
Q2. 物語文:問三の記述で、字数が足りなくなります。開く
A. 因果関係を補強しましょう。
「弟や妹がまだ小さいから」という事実だけでなく、「その世話に親が追われたことで、自分にまで手が回らなくなった」という結果のつながりまで書き込むことで、採点者に伝わる答案になります。
Q3. 説明文:問四で外観の印象だけで選んでしまいます。開く
A. 「筆者の定義」を優先してください。
自分の思う印象ではなく、本文中の定義に従います。直後に「鉄筋コンクリート」「マッチ箱スタイル」という具体的な言葉があるため、それに基づいた幾何学的な建物を選びます。
Q4. 説明文:抜き出し問題で別の近い表現を書いてしまいます。開く
A. 対比のペアを近くから探しましょう。
意味が近くても、抜き出し問題は本文中の言葉が正解です。「普遍的なもの」の近くにある、反対の意味を持つ表現を探します。本文の中で対になっている言葉をそのまま拾う意識が大切です。
Q5. 全般:記述で最後に「こと」が抜けました。評価に関係しますか?開く
A. 関係します。
「どのような理由ですか」と聞かれたら「〜から」、「どのようなことですか」なら「〜こと」で結ぶのが国語の基本です。内容が合っていても文末表現が合わないと評価が下がることがあるため、設問の語尾を最後にもう一度確認しましょう。

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物語文の心情読解も、説明文の対比整理も、感覚だけで進めるものではありません。お子さまの答案を見ながら、本文根拠の拾い方、答えに入れる要素、文末のまとめ方まで確認します。

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本記事は、ライブ解説の要点を家庭学習用に整理したものです。行数の参照は配信内の説明に基づきます。

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