「読解ラボ東京」流の中学受験・説明文対策とは?

中学受験 説明文のポイント

受験における説明文では、解法に基づいて答えを文中から見つけていくことが求められます。

たとえば、〇〇を説明せよという問題があったとしましょう。説明するということは、イコールの内容を答えるということです。というのも、「優秀」という言葉を説明せよと言われたら、「優れているということ」と答えれば正解ですが、両者は同じ意味なので、イコールで結べます。以上のことから、〇〇を説明せよと言われたらその〇〇とイコールの内容を見つければよいということになります。

では、どのようにしてイコールの内容を見つけるのでしょうか。よく使う手法を二つご紹介します。

一つめが三段論法です。たとえば、問題文の12行目に「Xとは〇〇である(①)」、20行目に「XはYという意味だ(②)」と書かれていたとしましょう。①より〇〇=X、②よりX=Yが成り立つとわかります。そうすると、〇〇とXが同じものですから、X=YのXは〇〇に置き換えられます。置き換えると、〇〇=Yとなります。以上より、〇〇とイコールなのはXとYですから、この二点を答えのポイントにすればよいのだとわかります。〇〇=Xで、X=Y、よって〇〇=Yが成り立つ。このような考え方を三段論法と呼びます。

 

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二つめがブロック分けです。傍線部⑴「そういう日本が、いま、新たな半身だけの巨人に追い抜かれようとしている」を説明せよという問題が、とある学校の入試で出題されました。傍線部がこれだけ長いと、イコールになるところはなかなかありません。そういう時は「そういう日本が」をX、「いま、新たな半身だけの巨人に」をY、「追い抜かれようとしている」をZと置きます。まずXですが、傍線部の直前に注目するとX=「GDPが右肩下がりの日本が」なのだと分かります。また、傍線部の3行ほど前に新たな半身だけの巨人とは中国であると書かれていました。ですから、Y=「いま、中国に」となります。Zは「抜かれつつある」という内容です。これで傍線部⑴=「GDPが右肩下がりの日本が、いま、中国に抜かれつつある」だと分かりました。このように、傍線部を分解し、それぞれとイコールの内容を考え、それらをつなぐことでイコールの内容を把握する方法もあります。そして、この手法をブロック分けと呼びます。

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今回ご紹介した三段論法やブロック分けは特定の文章でのみ使えるという類のものではありません。どのような文章でも使える普遍的な手法です。また、入試では如何なる文章が題材となるか分かりません。以上のことから、普遍的な手法の獲得が説明文の得点力を高める唯一の方法だと言えるでしょう。

 

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