大学入試現代文・入門  書込み式学習で偏差値アップ!

現代文でどこに線を引けばよいか分からない高校生へ

現代文の本文を読んでいても、設問を解くときに「どこへ戻ればよいか」が分からなくなることがあります。線を引く学習は、本文をただ読むためではなく、設問で使う根拠を見つけやすくするために行います。

このページでは、大学入試現代文の入門として、接続語、筆者の主張、対比関係にどのように書き込みを入れるかを確認します。あわせて、代表の長島が執筆した問題集『大学入試現代文・入門 書込み式学習で偏差値アップ!』の特徴も紹介します。

  • 接続語:本文の流れが変わる場所を見つける
  • 筆者の主張:文章の中心になりやすい文を確認する
  • 対比:何と何が比べられているかを見える形にする
  • 本文根拠:設問で戻るべき箇所を残しておく

いつも当塾のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。代表の長島です。

現代文は、なんとなく本文を読んで、なんとなく選択肢を選ぶ科目ではありません。設問で問われている内容に対して、本文中のどこを根拠にするかを確認しながら解く科目です。

そのため、本文に何も印を残さずに読み進めると、設問に入ったときに、また最初から本文を探し直すことになりやすくなります。書き込みは、本文を汚すためのものではなく、あとで根拠に戻れるようにするための学習です。

出版に関する情報は、出版の全体像はこちらでも確認できます。

現代文で書き込みをする目的

現代文で線を引く目的は、重要そうな文を何となく目立たせることではありません。読むときに、文章の流れ、筆者の考え、対比、理由、言い換えを見つけやすくすることです。

特に、大学入試現代文では次のような場面で書き込みが役立ちます。

  • 設問で問われた内容に対応する本文箇所を探すとき
  • 筆者の主張と具体例を分けて読むとき
  • 対比されている考え方を確認するとき
  • 理由説明問題で、根拠となる文を確認するとき
  • 選択肢を本文と照合するとき

本文をきれいなまま読み終えても、設問で使える読み方になっていなければ得点にはつながりにくくなります。必要な箇所に印を入れながら読むことで、本文を「解答に使える状態」に近づけていきます。

書き込みで確認したいこと

  • 本文の流れが変わる場所はどこか
  • 筆者の判断や主張が出ている文はどこか
  • 対比されている語句や考え方は何か
  • 設問で根拠になりそうな説明はどこか
  • 具体例が何を説明しているか

現代文の書き込みで最初に見る場所

現代文が苦手な生徒の多くは、本文を読むこと自体には取り組んでいます。しかし、読みながら何を残せばよいかがあいまいなため、設問に入ったときに本文のどこを見ればよいか分からなくなりがちです。

最初に見る場所は、次の三つです。

接続語は前後の関係まで確認する

「しかし」「ところが」「つまり」「なぜなら」「たとえば」などは、本文の流れが変わる場所です。接続語を見つけたら、言葉そのものに丸を付けるだけでなく、前後がどのような関係になっているかを確認します。

「しかし」「ところが」は、前後で考え方が変わる合図です。特に後ろに筆者の考えが出ることがあります。「つまり」「要するに」は、前に述べた内容をまとめ直す合図です。「なぜなら」は理由の説明、「たとえば」は具体例の合図として読みます。

筆者の主張は具体例のあとに出やすい

「〜ではないか」「〜と考える」「〜と言える」など、筆者の判断が表れている文に注目します。語尾だけで判断するのではなく、具体例や引用のあとに、何をまとめているのかを確認することが大切です。

長い具体例が続いたあとに抽象的な文が出てきた場合、その文が文章全体の中心に関わることがあります。引用や他者の意見のあとに、筆者自身の判断が出ていないかも確認します。

対比は両方に印を付ける

「日本」と「西洋」、「個人」と「社会」、「過去」と「現在」のように、比べられているものが出てきたら、片方だけでなく両方に印を付けます。対比が見えると、本文の流れが追いやすくなります。

対比を読むときは、AとBがどう違うのか、筆者はどちらを重く見ているのかを確認します。選択肢では、対比の片方だけが強調されたり、AとBが入れ替わったりすることがあるため、本文中で両方を追えるようにしておきます。

このように本文に書き込みを行うことで、設問を解く際に本文のどこへ戻ればよいかが見えやすくなります。

現代文で線を引く場所の具体例

ここでは、短い例文を使って、どこに印を付けるかを確認します。実際の入試本文ではもっと長い文章になりますが、考え方は同じです。

例文

私たちは便利な道具を使うことで、時間を節約できるようになった。しかし、便利さに頼りすぎると、自分で考える機会を失うこともある。つまり、道具は生活を助けるものである一方で、使い方を誤ると考える力を弱める可能性がある。

この例文では、まず「しかし」に印を付けます。前半では便利な道具の良い面が述べられていますが、「しかし」の後ろでは注意すべき面に話が変わっています。逆接の後ろには、筆者が重く見ている内容が出ることがあります。

次に、「つまり」に印を付けます。「つまり」の後ろでは、それまでの内容がまとめ直されています。この文は、前の説明を整理した文なので、内容説明問題や筆者の考えを問う問題で根拠になりやすい部分です。

また、この例文では「生活を助ける」と「考える力を弱める可能性」が対比されています。良い面と注意点の両方に印を付けておくと、選択肢を読むときに、片方だけを強調していないか確認しやすくなります。

この例文で印を付けたい場所

  • しかし:前後で考え方が変わる場所
  • つまり:前の内容をまとめ直している場所
  • 生活を助ける:道具の良い面
  • 考える力を弱める可能性:道具の注意点
  • 最後の文全体:筆者の考えに近いまとめ

書き込みの対象を表で確認する

線を引く場所が分からない場合は、何でも目立たせるのではなく、設問で使う可能性が高い箇所を優先します。次の表を目安にすると、本文への印が答えにつながりやすくなります。

見るもの 印を入れる理由 設問での使い方
接続語 文章の流れや関係が変わるため 理由、逆接、言い換えを確認する
主張 筆者の判断が出やすいため 内容説明や趣旨把握で使う
対比 本文の構造が見えやすくなるため 選択肢の主語や対象を確認する
具体例 抽象的な内容を説明しているため 何を支える例なのかを見る
理由 説明問題の根拠になりやすいため 「なぜ」と問われたときに戻る
言い換え 傍線部の意味を説明していることがあるため 「どういうことか」と問われたときに確認する

筆者の主張はどこに出やすいか

現代文で「筆者の主張がどこにあるか分からない」と感じる場合は、まず主張が出やすい場所を意識して読みます。主張は必ず一つの決まった形で出るわけではありませんが、出やすい場所には一定の傾向があります。

具体例のあとに出るまとめの文

具体例が続いたあとに、少し抽象的な文が出てきたら注意します。具体例そのものではなく、「その例を通して何を言いたいのか」を説明している文が、筆者の主張に近いことがあります。

引用や他者の意見のあとに出る判断

本文中に引用や他者の意見が出てくる場合、それだけで筆者の考えとは限りません。引用のあとに「しかし」「だが」「この点で」などが続き、筆者自身の判断が述べられていないかを確認します。

逆接やまとめ表現の後ろ

「しかし」「ところが」の後ろでは、それまでの考え方を受けて筆者の見方が示されることがあります。また、「つまり」「要するに」「このように」の後ろには、本文全体のまとめに近い文が出ることがあります。

筆者の主張を探すときは、語尾だけで判断しないことが大切です。本文全体で何を説明し、どの考えを重く見ているのかを確認しながら、主張に近い文へ線を引きます。

線を引くときに避けたい読み方

線を引く学習では、何でもかんでも線を引けばよいわけではありません。大切なのは、設問で使う可能性が高い部分を見つけることです。

  • 形容詞や印象的な語だけに線を引く
  • 長い段落全体に線を引いてしまう
  • 主張と具体例を同じ重さで扱う
  • 対比の片方だけに印を付ける
  • 理由を示す文を見落とす

線を引きすぎる場合の見直し方

最初は線が多くなっても構いません。ただし、復習のときには「この線は設問で使えたか」「この印がなければ本文に戻れなかったか」を確認します。設問で使わなかった線が多い場合は、次に読むときに接続語、主張、対比、理由を優先して印を付けます。

重要語だけに印を付けてしまう場合の注意

印象的な言葉や難しい言葉だけに線を引いても、設問の根拠に戻れないことがあります。重要語を見つけたら、その言葉がどのように説明されているか、前後の文まで確認することが大切です。

主張と具体例を同じ扱いにしない

具体例は、筆者の主張を分かりやすくするために置かれていることがあります。具体例に線を引いた場合は、その例が何を説明しているのかを確認し、抽象的にまとめている文にも印を付けます。

書き込みは、読みながら付けて終わりではありません。解いたあとに見直すことで、次に読むときの線の引き方を少しずつ改善できます。

書き込みを設問で使うには

本文に印を付けても、設問を解くときに使えなければ得点にはつながりません。設問に入ったら、問題文の指示を確認し、本文中の印へ戻ります。

理由説明問題で見る印

「なぜか」と問われたら、傍線部の前後だけでなく、「なぜなら」「というのも」「だから」など、理由を示す表現に戻ります。逆接のあとに理由が説明されていることもあるため、接続語の前後を確認します。

内容説明問題で見る印

「どういうことか」と問われたら、傍線部の言い換えや説明に戻ります。「つまり」「すなわち」「このように」などのまとめ表現がある場合は、その前後に傍線部を説明する内容がないかを確認します。

筆者の考えを問う問題で見る印

「筆者の考え」と問われたら、主張に線を引いた箇所へ戻ります。具体例や引用だけで判断せず、筆者自身の判断が表れている文を確認します。

内容一致問題で見る印

「本文内容と一致するもの」を選ぶ問題では、選択肢の語句を本文の印と照合します。対比がある文章では、選択肢の主語や対象が本文とずれていないかを確認します。

具体例の役割を問う問題で見る印

「具体例の役割」が問われた場合は、その具体例が支えている抽象的な文を探します。例の内容だけで選ぶのではなく、例の前後にある主張や説明に戻ることが大切です。

設問で戻る場所の目安

  • 「どういうことか」:傍線部の言い換えや説明
  • 「なぜか」:理由を示す文や接続語の前後
  • 「筆者の考え」:筆者の判断や主張が出ている文
  • 「本文内容と一致するもの」:選択肢の語句と対応する本文箇所
  • 「具体例の役割」:その具体例が支えている抽象文

このように、書き込みは本文を読むときだけでなく、設問に戻るために使います。線を引く場所と設問で戻る場所がつながると、現代文の復習もしやすくなります。

書き込み学習を復習に活かす方法

本文に線を引いたら、解き終えたあとに必ず見直します。見直すときは、正解したかどうかだけでなく、次の点を確認します。

  • 設問で使った本文箇所に線を引けていたか
  • 接続語の前後を正しく読めていたか
  • 筆者の主張と具体例を分けられていたか
  • 対比関係を本文中で追えていたか
  • 選択肢の判断に使えない線が多すぎなかったか

正解した問題でも書き込みを見直す

正解していても、本文の根拠を正しく見つけられていたとは限りません。たまたま選べた問題でも、解説の根拠と自分が印を付けた場所を比べることで、読み方を確認できます。

使えなかった線を減らしていく

線を引きすぎてしまう場合は、復習時に「設問で使った線」と「使わなかった線」を分けて見直します。次に読むときは、使えなかった線を少しずつ減らし、根拠になりやすい場所に絞っていきます。

解説の根拠と自分の印を比べる

現代文の復習では、解説を読むだけでは不十分です。自分が本文のどこを見ていたか、どこを見落としていたかを確認することで、次の問題に活かしやすくなります。

復習で見ること

  • 自分が線を引いた場所は、設問の根拠になったか
  • 必要な場所に線がなく、本文を探し直していなかったか
  • 接続語の前後を読み落としていなかったか
  • 主張と具体例を取り違えていなかったか
  • 次に同じ読み方を使える状態になっているか

『大学入試現代文・入門 書込み式学習で偏差値アップ!』について

2020年3月28日に、ごま書房新社より、代表の長島が執筆した『大学入試現代文・入門 書込み式学習で偏差値アップ!』という問題集が出版されました。

この問題集は、易しめの問題から無理なく進められるように構成されています。解説も、当塾で紹介している本文根拠に基づく解き方をもとに書かれています。

最大の特徴は、解説の中に適宜「本文のここに線を引きましょう」という指示が入り、それを実際に書き込むための別冊が付いていることです。

現代文は、本文から答えを探す科目です。答えの根拠になる部分に印をつけておくと、設問に取り組むときに本文へ戻りやすくなります。しかし、どこに線を引けばよいか分からない受験生は少なくありません。だからこそ、この問題集では、本文への書き込みを通して、読み方と解き方を結びつけることを重視しています。

現代文が苦手な大学受験生、早い段階から大学入試現代文の読み方を身につけたい高1・高2生に向けた入門問題集です。

書込み式学習に関するよくある質問

現代文では、本文のどこに線を引けばよいですか?

接続語、筆者の主張、対比、理由、言い換え、設問の根拠になりそうな説明を優先します。印象的な言葉だけに線を引くのではなく、設問で本文に戻るための目印として使うことが大切です。

筆者の主張はどこに出やすいですか?

具体例や引用のあと、逆接のあと、「つまり」「要するに」などのまとめ表現のあとに出ることがあります。語尾だけで判断せず、文章全体で筆者が何を述べたいのかを確認します。

線を引きすぎて、どこが重要か分からなくなります。

最初は線が多くなっても構いません。大切なのは、解いたあとに、実際に設問で使った線と使わなかった線を比べることです。本書の別冊では、解答例と自分の引き方を比較しながら、必要な線を少しずつ選べるようにしていきます。

書き込みをすると読むスピードが落ちませんか?

慣れるまでは時間がかかることがあります。ただし、設問で本文を探し直す時間を減らせるため、結果として解答全体が進めやすくなることがあります。大切なのは、すべてに印を付けるのではなく、接続語、主張、対比、根拠になりそうな箇所に絞っていくことです。

現代文の書き込みは入試本番でも使えますか?

入試本番でも、本文に印を付けながら読むことはできます。ただし、すべてに印を付けると時間がかかります。普段の練習で、接続語、主張、対比、根拠に絞って印を付ける習慣を作っておくことが大切です。

線を引かずに読む勉強法ではだめですか?

線を引かなくても、本文の根拠へ正確に戻れる生徒もいます。ただ、どこを根拠にしたかがあいまいになりやすい場合は、書き込みを使った復習が役立ちます。特に、解いたあとに自分の印と解説の根拠を比べると、読み方を見直しやすくなります。

マーカーと鉛筆のどちらで書き込むのがよいですか?

学習段階では、消したり見直したりしやすい方法が使いやすいです。大切なのは道具ではなく、何を根拠として残したかをあとで確認できることです。

高1・高2から取り組むのは早いですか?

早すぎることはありません。現代文の読み方は、短期間で急に身につくものではありません。高1・高2のうちから、接続語、主張、対比、本文根拠を意識して読む練習をしておくと、共通テスト、私大入試、国公立二次の対策に入りやすくなります。

線を引いたあと、何を復習すればよいですか?

設問で使った根拠に線が引けていたかを確認します。正解したかどうかだけでなく、自分の印が答えにつながったかを見ることで、次に読むときの意識が変わります。

紹介動画

本書の特徴を紹介した動画は、以下のページからご視聴いただけます。書き込み式学習の考え方や、問題集の使い方を確認したい方は、本文とあわせてご覧ください。

『大学入試現代文・入門 書込み式学習で偏差値アップ!』紹介動画

あわせて確認したい内容

本書や出版に関する情報を確認したい方は、出版情報のページもご覧ください。

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まとめ

現代文の書き込みは、本文を飾るためではなく、設問で使う根拠を見つけやすくするために行います。接続語、筆者の主張、対比関係に印を入れることで、文章の流れや設問で戻るべき場所が見えやすくなります。

線を引くときは、何となく重要そうな言葉を目立たせるのではなく、設問で使えるかどうかを意識します。「なぜか」なら理由、「どういうことか」なら言い換えや説明、「筆者の考え」なら主張に戻るようにすると、書き込みが解答に結びつきやすくなります。

『大学入試現代文・入門 書込み式学習で偏差値アップ!』では、本文のどこに線を引くかを実際に確認しながら学習できます。現代文でどこを読めばよいか分からない高校生にとって、本文根拠を意識する入口として使いやすい問題集です。

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