中学入試に国語文法は必要なのか?
中学入試に国語文法は必要なのか?
中学入試において、文法問題はほとんど出題されません。そのため、文法の学習を後回しにしてしまい、国語の読解力がなかなか上がらないといったケースが多く見受けられます。『中学受験における国語の偏差値をアップさせる方法』にもあるように、文法をマスターすることで、国語の読解力を向上させることができます。
対策が意外と難しい国語文法
「いつも日本語を話しているのだから、国語文法はできて当然」と思われがちですが、毎日自然に話している言語を改めて論理的に思考することは、実は非常に難易度が高いことです。
文法用語は「連用修飾語」や「連体修飾語」など、なじみのない複雑な用語が多く登場します。外国語ではなく日本語だからこそ、対策が曖昧で苦手意識を持ってしまう受験生が多いのが現状です。
どの言語でも共通して言えることは、「話せること」と「文法を理解できること」は必ずしもイコールではないのです。
関係性から内容がつかめる
例えば、主語と述語は必ずイコールの内容になっています。主語は、「誰が」「何が」を表し、述語は、「どうする」「どんなだ」にあたります。
「【 】はぼくの友達だ」といった場合、【 】=友達となりますが、両者は主語・述語の関係です。
要するに、主語述語の関係から、空欄がどのような内容なのかイメージできるということです。これができるようになると、中学入試に出題されるようなレベルの文章であっても、順を追って答えを導くことができるようになります。
つまり文法が理解できるようになると文章が各段に読みやすくなるのです。
クリアになる
物語文では全体の内容をクリアに把握できるようになります。情景が浮かびやすくなり、文章だけでなく映像としてのイメージも膨らむのでより登場人物の人物像や何かが起こったときの背景、心情などが見つかりやすくなります。
また、説明文では全体として筆者が述べたいことが理解できるようになります。結論に向けて筆者がなにを伝えたいのかを理論的に理解できるようになるので、選択問題であっても記述問題であっても、問われている事柄に対して答えるべき内容が見つけやすくなります。
記述力
文法を理解することは、文章を読むだけでなく、文の記述力にも繋がります。正しい文を書くためには、文法の知識が必要不可欠になります。
近年、記述問題は増加傾向にあり、国語文法の重要性を高めている一つの要因となっています。そのため、「正しい文法で文を書けること」は、入試において大きな強みになります。また、国語だけでなく、理科・社会でも記述問題は増えており、国語文法の対策は、入試全体に影響すると言っても過言ではありません。
当塾での取り組み
当塾では受験国語対策に徹底した授業を行っております。文法については、文法速習講座で、文法事項をマスターすることで、読解力を高めていきます。また、完全1対1の個別指導でひとりひとりの苦手克服、様々なニーズに合わせた授業を進めてまいります。
また当塾では、オンラインでも教室と同様の授業が受講可能です。オンラインの授業では、通塾の必要がなく、学習し慣れた環境でより集中して国語の勉強をすることができます。
まとめ
このように、文法をきちんと学ぶことで文章への理解をより深めることができるようになります。つまり、文法をマスターすることは、国語の読解力向上にもつながるのです。中学受験における国語の読解力を高めるには、文法の学習が必要不可欠であると言っても過言ではないということです。加えて、近年増加傾向にある記述問題にも、文法対策は必須と言えます。中学入試を乗り越え、合格をつかむために文法をマスターして国語の読解力と記述力を高めていきましょう。