女子学院中学校・令和3(2021)年度の過去問解説
女子学院中学校・令和3年度国語の厳選解説|記述問題と選択肢問題の解き方
この記事では、令和3年度の女子学院中学校の入試国語から、特に復習しておきたい設問を取り上げ、本文中のどこを根拠にすればよいかを確認し、答えにまとめる考え方を解説します。
過去問を解いたあとに、「解説を読めば分かるけれど、自分ではどこを根拠にすればよいか判断しにくい」「記述で何を書けばよいか決めきれない」「選択肢で二択まで絞って外してしまう」と感じる受験生は少なくありません。このページでは、そうしたつまずきを減らすために、設問ごとの考え方を本文の内容に沿って整理します。
女子学院中の国語では、本文を感覚的に読むだけでなく、傍線部と本文中の言い換え表現を結びつける力が大切になります。記述問題でも選択肢問題でも、「どの表現をもとに答えるのか」を意識しながら解くことが、復習の中心になります。
この記事で扱う内容
- 大問一 問三:「製氷を行う」の意味を説明する問題
- 大問二 問七:「二次的な風景」の具体例を選ぶ問題
- 傍線部説明問題で本文中の根拠を確認する方法
- 選択肢問題で本文内容と選択肢を照合する方法
この2問を取り上げる理由
今回取り上げる2問は、どちらも「本文中のどこをもとにして答えるか」が重要になる問題です。大問一 問三では、傍線部の内容を本文中の説明に置き換える力が問われます。大問二 問七では、傍線部の意味を整理したうえで、選択肢の内容と本文を照合する力が問われます。
この2つを復習することで、女子学院中の国語対策で大切にしたい「根拠を確認する」「言い換える」「選択肢と照らし合わせる」という基本動作を整理できます。

過去問演習を「何回やるか/どこまで繰り返すか/類題演習をいつ挟むか」まで含めて整理したい場合は、あわせて過去問演習の全体像はこちらをご覧ください。
動画で確認できること
下の動画では、令和3年度 女子学院中学校の入試国語から、重要な設問をピックアップし、解き方の流れとともに解説しています。傍線部の内容をどのように言い換えればよいか、本文中のどこを根拠にすればよいかを見直したい方は、本文解説とあわせて復習してください。
女子学院中の国語でこの考え方が大切な理由
女子学院中を志望する場合、過去問演習では「正解できたかどうか」だけでなく、「なぜその答えになるのか」を本文に戻って読み直すことが大切です。特に、傍線部説明や具体例選択の問題では、本文の表現と設問の要求を結びつけて考える力が問われます。
このページで扱う2問は、どちらも特別な知識を増やすというより、本文を根拠にして答えを組み立てる練習に向いています。女子学院中の過去問を復習するときは、解答を覚えるのではなく、「次に似た形式の問題が出たときに、同じ考え方で処理できるか」を意識して見直しましょう。
女子学院中令和3年度国語の記述問題で見るべきポイント

大問一 問三「製氷を行う」の意味を説明する問題
傍線③「製氷を行う」について、その内容を説明させる問題です。ここでは、傍線部と同じ内容を表す箇所を本文中で確認し、適切な言い換え表現にまとめていきます。
【ポイント】説明を求められている問題の基本方針
- 「~とはどういうことか」「~について説明せよ」と問われたら、傍線部分と対応する内容を本文中で確認する。
- 本文の直前・直後にヒントがあることが多いので、まずそこを丁寧に読み直す。
- 自分の知識で説明するのではなく、本文の表現をもとに言い換える。
① 傍線部を記号化して整理する
まずは、傍線部を記号で置き換えて考えます。
- 「製氷を行う」をXと置く。
次に、「Xは何を指しているのか」という形で、本文中の対応箇所を確認します。
- 本文より:「製氷を行い~つるつるにしてくれる。」
ここから、次のように整理できます。
- X=「凹凸ができたリンクの表面を、氷上車でつるつるにすること。」
したがって、答えは次のような内容でまとめられます。
【答えのイメージ】
「製氷を行う」とは、凹凸ができたリンクの表面を、氷上車でつるつるにすることである。
この問題で大切なのは、「製氷」という言葉から自分で想像して説明するのではなく、本文中で同じ内容を説明している箇所を丁寧に読み取ることです。女子学院中の記述問題を復習するときは、答えの形だけでなく、「どの本文表現をもとにしたのか」まで確認しておくと、次の演習に活かしやすくなります。
家庭学習で確認したい点
- 傍線部の直前・直後を確認しているか。
- 本文にない言葉で説明しすぎていないか。
- 「何を、どうすることか」という形で答えをまとめられているか。
- 答え合わせのときに、根拠にした本文箇所を説明できるか。
女子学院中令和3年度国語の選択肢問題で見るべきポイント
大問二 問七「二次的な風景」の具体例を選ぶ問題
傍線⑥「二次的な風景」の具体例として適切な選択肢を選ばせる問題です。ここでも、まずは傍線部とほぼ同じ内容を表す箇所を本文中で確認し、そのうえで選択肢と照合していきます。
【ポイント】具体例を問う問題の基本方針
- 「具体例を選べ」「具体的にはどういうことか」と問われたら、傍線部と対応する内容を先に本文から特定する。
- そのうえで、「本文の内容と同じことを言っている選択肢」を選ぶ。
- 選択肢だけを見て判断せず、本文中の根拠と照らし合わせる。
① 傍線⑥の意味を本文から特定する
- 傍線⑥の直前より:「人が豊かな自然といって指差す~人間が作り出した二次的な風景で」
ここから、次のように整理できます。
- 傍線⑥「二次的な風景」= 人間が作った風景(X)
② さらに具体的な例を本文から確認する
- 傍線㋐の前後「自然保護~考えていい。」
- 傍線㋒の前後「かつて~牧草地に変わり」
これらの記述から、次のように分かります。
- 田畑・牧草地 = 人間が作り変えた風景(Y)
③ 本文中の対応関係で整理する
- 傍線⑥ = X(人間が作った風景)
- X とほぼ同じ内容 = Y(田畑・牧草地)
したがって、傍線⑥「二次的な風景」とほぼ同じ内容を表す具体例は田畑・牧草地となります。
よって、選択肢のうち、次の2つが答えとなります。
- イ(田畑)
- エ(牧草地)
このように、傍線部の内容を本文中の表現に置き換え、さらに選択肢の内容と照らし合わせていくと、答えとのつながりが確認しやすくなります。入試国語では、感覚で選択肢を選ぶ前に、本文中の対応関係を整理する習慣をつけておきましょう。
選択肢問題で間違えやすい点
- 傍線部の意味を確認する前に、選択肢だけを読んで判断してしまう。
- 本文中の言い換え表現を確認せず、何となく近い選択肢を選んでしまう。
- 一部だけ合っている選択肢を、全体として正しいと判断してしまう。
- 本文に書かれている内容と、選択肢で言い換えられている内容のズレを見落としてしまう。
女子学院中の国語対策として復習したいこと
今回の2問は、記述問題と選択肢問題のどちらにも通じる復習材料になります。記述問題では、傍線部と同じ内容を本文から確認し、設問に合う形で短くまとめます。選択肢問題では、傍線部の意味を本文で整理したうえで、選択肢の内容と照合します。
女子学院中の国語対策では、問題を解いたあとに正解・不正解だけを確認するのではなく、「どの本文表現をもとにしたのか」「なぜその選択肢が本文と合うのか」を説明できるようにすることが大切です。
特に、今回のような傍線部説明や具体例選択の問題では、本文の内容を自分の言葉で言い換える力と、選択肢の表現を細かく見比べる力が必要になります。過去問演習の復習では、答えを覚えるのではなく、次に似た問題が出たときに再現できる考え方を残しておきましょう。
復習するときの確認ポイント
- 傍線部と同じ内容を、本文中で確認できているか。
- 答えに必要な要素と、不要な説明を分けられているか。
- 選択肢の一部だけで判断せず、全体が本文と合っているかを見直しているか。
- 間違えた問題について、次に似た問題が出たときの考え方を言葉にできるか。
よくある質問
動画だけを見れば、過去問復習として十分ですか?
動画で解き方の流れを確認することは有効ですが、復習では自分で本文中の根拠を確認し直すことが大切です。特に記述問題は、答えを見て終わるのではなく、「本文のどの表現を使って答案を作るか」まで見直しましょう。
女子学院中の国語で、記述問題と選択肢問題のどちらを優先して対策すべきですか?
どちらも本文を正確に読む力が土台になります。記述問題では必要な内容を答案にまとめる力、選択肢問題では本文内容と選択肢を照合する力が必要です。今回の解説のように、まず傍線部の意味を本文から整理する練習を重ねると、両方の対策につながります。
家庭で答案を見直すとき、保護者はどこを確認すればよいですか?
まず、子どもの答えが本文中のどの表現をもとにしているかを確認してください。答えの言葉だけを直すよりも、「なぜその内容を入れるのか」「本文のどこに書かれているのか」を一緒に見直す方が、次の問題に応用しやすくなります。
女子学院中の過去問を復習するとき、答え以外に何を残せばよいですか?
答えだけでなく、根拠にした本文箇所、選択肢を消した理由、記述に入れるべき要素を残しておくと復習しやすくなります。次に似た問題を解くときに、どのように考えるかを確認できる状態にしておくことが大切です。
まとめ:女子学院中の記述・選択問題で押さえたいポイント
- 「説明せよ」と問われたら、傍線部と対応する内容を本文で確認する。
- 具体例を問われたら、まず傍線部とほぼ同じ意味の表現を本文で特定してから選択肢を絞る。
- 傍線部、本文中の言い換え、選択肢の内容を順に結びつけると、答えとのつながりが確認しやすくなる。
- 女子学院中の過去問演習では、正解だけでなく「なぜその答えになるのか」を本文に戻って読み直す。
こうした考え方を普段の演習から意識して練習することで、本番の入試でも落ち着いて本文内容を読み取り、論理的に答案を組み立てられるようになります。女子学院を目指す方はもちろん、難関校の記述問題対策として、繰り返し復習してみてください。
次に確認したい内容
- 過去問演習の進め方を整理したい場合:過去問演習の全体像はこちら
- 記述答案の作り方、選択肢問題、時間配分など、自分の課題に近い対策記事を読みたい場合:中学受験国語の攻略コラム一覧
- 読解ラボの指導方針を確認したい場合:読解ラボの指導方針を詳しく知る
本文の根拠を確認する力や、記述答案にまとめる力は、練習の仕方で差が出ます。
女子学院中の国語では、解き方を知っているだけでなく、限られた時間の中で本文内容を読み取り、設問に合う形で答える力が必要です。
家庭学習で「解説を読むと分かるが、自分では同じように解けない」「記述の要素が抜けやすい」「選択肢を二択まで絞って外してしまう」と感じる場合は、個別指導で答案の作り方を確認することもできます。
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