詩の学習が中学受験国語に必要な理由!比喩を読み取る力が得点に繋がる
―― 一点目は「自分で作文しようとせず、本文から要素を拾う」でした。では、二つ目は何でしょうか?
長島:
二つ目は、先ほどとは矛盾するようですが、例外的に “言い換え” が必要になるケースがあるということです。
ただし、ここは本当に例外です。
国語が苦手なお子さんは、ここから先は知らなくても構いません。
本文を言い換えなければならないケースは確かにありますが、体感では20要素に1つ程度。
ですので、それができなくても 合否にはほとんど影響しません。
ただし、最難関校を目指す/国語を武器にしたいという生徒には、この力も必要になります。
✅ 本文をそのまま使ってはいけないケースは2つだけ
① 比喩表現のとき
比喩は意味が曖昧なため、解答にそのまま引用できません。
一般的な表現に言い換えて書く必要があります。
② 具体的すぎる内容のとき(=抽象化が必要)
具体例をそのまま書くと、採点でツッコミが入ります。
◎ 例:
「カレーそばを食べた。ご飯と漬物も食べた。」
この体験を説明しなさい、という問題の場合、
❌「カレーそばを食べた」と書く
→ 「じゃあ卵かけご飯は違うの?」と突っ込まれる
こうならないように、まとめて抽象化します。
✅「普通の食事」
✅「質素な食事」
のように、広くくくれる表現に置き換えます。
✔ 比喩 → 一般的な表現へ
✔ 具体例 → 抽象化してまとめる
正直なところ、私は 国語が苦手な生徒に、この言い換えテクニックを無理に覚えてほしいとは思っていません。
なぜなら、
ほとんどの記述問題は「本文を引用すれば解ける」からです。
言い換えを意識すると、
返って 直さなくていい部分まで直そうとする リスクがあります。
ただし、実際にはどこかの塾や先生が必ず教える話なので、
誤った理解にならないように、正しい知識として説明しているというのが本音です。
★ まとめ
✅ 基本は「本文を引用する」
✅ 例外は 「比喩」 と 「具体的すぎる内容(抽象化)」 の2つだけ
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