ラ・サール中学校・令和3(2021)年度の過去問解説

ラ・サール中学校・令和3年度厳選解説動画

令和3年度 ラ・サール中学校の入試より厳選した問題とその解説をお届けします。

解説

大問三 問五

傍線部の理由を聞かれている問題です。

理由を聞かれているときの定番アプローチは、聞かれていることと同内容を見つけて、その前後を読むと理由が書かれているというパターンが多くあります。

傍線部【自分は伴走者に向いていない】を(X)と置きます。

・波線Aのすぐうしろ
【オレには、伴走者として朔の隣で走る覚悟も自身も資格もない】これを(Y)と置きます。
この直後を読むと
「でもケガさせた」
「今日さ、~まあ実際ついていけなくなって転んだんだけど。」より、
【自分のペースで走ってしまい、相手をケガさせてしまったから】これを(Z)と置きます。

(X)=(Y)
(Y)の理由=(Z)より、
(X)の理由=(Z)になります。

ただし、これだけでは字数が足りないので、(Y)のもうひとつの理由を付け加えて字数調整をしていきます。

・新は膝の上で~自分のためじゃない。より、
【ランナーの目になり、的確な指示を出して安全にゴールまで導くのが伴走者だから】ということも理由であることがわかります。

※しかし、『ランナーの目になり』という表現は比喩表現のため、記述の解答に適していません。比喩表現がある場合は、適切な表現に直す必要があります。
よって、

【目の不自由なランナーに代わり、的確な指示を出して安全に確実にゴールまで導くのが伴走者なのに、自分のペースで走ってしまい、朔にケガをさせてしまったから。】が答えとなります。

 

大問一 問三

傍線部に対しての説明を求められている問題です。
傍線に対して、イコールの内容とその理由を書けばいいということになります。

・傍線Dの前
光を浴びるために~競争を繰り広げています。より、
【傍線D=光を浴びるための、高さを伸ばす競争はしないでよい】これを(X)と置きます。

・傍線Dの直後
よく踏まれる~他の場所ではなかなか見られません。より、
【よく踏まれる場所には、上へ上へと伸びようとする植物が生えないので、太陽の光を独占できるから。】が答えになります。

講座案内:ハイレベル現代文~既存の現代文教育に対するアンチテーゼ~【大学受験】

本講座では、あくまでも受験指導の場であることを踏まえ、答えの出し方に特化した解説をご提供いたします。