ラ・サール中学校・2021年度国語の過去問解説|傍線部の理由・説明問題を動画で解説

ラ・サール中2021国語の過去問で押さえる2タイプ(理由/説明)

入試の「過去問」は、実際に出題された国語の本文と設問を使って、聞かれ方に合わせた答案手順を固定する練習です。ラ・サール中の国語では、特に「傍線部理由」「傍線部説明(=言い換え)」の2タイプで、本文根拠の拾い方が崩れやすくなります。

ここで確認すること
令和3年度(2021)のラ・サール中 国語から、理由記述説明記述(イコール)の典型問題を使い、根拠位置の確定 → 答案の骨組みまでを同じ型で再現できる状態を作ります。

理由記述の型(X=Y → 理由Z)

理由を問われる設問は、本文のどこを根拠にするかが先に決まると、答案が安定しやすくなります。
過去問演習を「何回・どんな順番で回すか」まで含めた全体像は、中学受験 国語の過去問演習の全体像はこちらで整理しています。

理由問題の基本形
① 傍線部を(X)とおく → ② 本文から(X)と同内容(=)の文(Y)を見つける → ③ (Y)の直後/前後から理由(Z)を拾う → ④ (X)の理由=(Z)として答案化する
  • 字数が足りないとき:理由(Z)をもう1本足すか、(X)/(Y)を条件・役割・具体に言い換えて補強します。
  • 失点しやすいとき:本文にない断定・飛躍が混ざっていないか、根拠の一文に戻して点検します。

過去問の回し方(1題で手順を固定する復習)

得点の伸びは「解いた回数」より、根拠と答案の作り直しで決まりやすくなります。1題は次の順で回すと、手順が残りやすくなります。

  • ① 初見で解く:時間を決め、設問の聞かれ方(理由/説明/心情など)に印をつける。
  • ② 根拠位置を確定:各設問について、根拠の一文〜数文を本文中にマーキングする。
  • ③ 型に戻して組み直す:理由は「X=Y→理由Z」、説明は「傍線部=言い換え+理由」の形で答案を作り直す。
  • ④ 注意点を1行化:「理由が1本足りない」「比喩を言い換えていない」など、直す点を1つに絞ってメモする。

ラ・サール中学校・令和3年度 厳選解説動画

令和3年度 ラ・サール中学校の入試問題から、厳選した問題とその解説をお届けします。
動画では、本文の読み方から記述の組み立て方まで、実戦で使える視点を丁寧に解説しています。

▶ 解説動画はこちら:
https://youtu.be/1GbeDmoKyR0

解説

大問三 問五:傍線部の「理由」を書く記述問題

大問三問五は、傍線部の内容について、その「理由」を記述させる問題です。
理由を問われる設問では、本文中にある同内容表現(イコールの内容)を見つけ、その前後から理由を拾っていくのが基本となります。

理由問題の定番アプローチ
聞かれている内容と同じ意味の表現(=(X))を本文から見つける → その前後に、「なぜそうなのか」=理由が書かれていることが多い。

ステップ1:傍線部を (X) とおく

傍線部は、

【自分は伴走者に向いていない】

という内容です。これを説明の便宜上、(X) とおきます。

ステップ2:(X) と同内容の文 (Y) を探す

  • 波線Aのすぐうしろにある文:
    「オレには、伴走者として朔の隣で走る覚悟も自信も資格もない」
    → これを (Y) とおきます。

ここで、(X) = (Y)
つまり、「自分は伴走者に向いていない」=「伴走者として走る覚悟も自信も資格もない」というイコール関係が確認できます。

ステップ3:(Y) の「理由」(Z) を拾う

  • (Y) の直後に続く部分:
    「でもケガさせた」「今日さ、~まあ実際ついていけなくなって転んだんだけど。」などの記述から、
    【自分のペースで走ってしまい、相手(朔)をケガさせてしまったから】
    という理由が読み取れます。これを (Z) とおきます。

すると、

  • (X) = (Y)
  • (Y) の理由 = (Z)

という関係から、論理的に

(X) の理由 = (Z)
すなわち、「自分は伴走者に向いていない」理由は (Z) だと分かります。

ステップ4:もうひとつの理由を補強する

ただし、(Z) だけでは字数が足りないため、(Y) につながるもう一つの理由を本文から補強します。

  • 「新は膝の上で~自分のためじゃない。」という部分より、
    【ランナーの目になり、的確な指示を出して安全にゴールまで導くのが伴走者だから】
    ということも、伴走者の条件として理由になっていると分かります。
※ただし、「ランナーの目になり」は比喩表現のため、
記述答案では比喩をそのまま使わず、意味を言い換える必要があります。

比喩を言い換えると、

【目の不自由なランナーに代わり、周囲の状況を把握して的確に指示を出し、安全にゴールまで導く役目を負っている】

という意味になります。

最終的な答案イメージ

これらをまとめると、答案は次のようになります。


【目の不自由なランナーに代わり、的確な指示を出して安全に確実にゴールまで導くのが伴走者なのに、自分のペースで走ってしまい、朔にケガをさせてしまったから。】

このように、「伴走者の役割」+「それができていない具体例」の2点を押さえることで、説得力のある理由説明になります。

大問一 問三:傍線部の内容を「イコール」で説明する問題

大問一問三は、傍線部に対して説明を求める問題です。
このタイプの問題では、傍線部とイコールになる内容と、その理由をセットで書くのが基本方針となります。

ステップ1:傍線部 (D) を (X) とおく

  • 傍線Dの前には、
    「光を浴びるために~競争を繰り広げています。」という内容があります。
    この文脈から、
    【傍線D = 光を浴びるための、高さを伸ばす競争はしないでよい】
    と整理でき、これを (X) とおきます。

ステップ2:(X) の理由を傍線直後から拾う

  • 傍線Dの直後の文:
    「よく踏まれる~他の場所ではなかなか見られません。」より、
    【よく踏まれる場所には、上へ上へと伸びようとする植物が生えないので、太陽の光を独占できる】
    という内容が述べられています。

つまり、

  • (X):高さの競争をしなくてよい
  • 理由:競争相手の植物がいないので光を独占できる

という構造になります。

最終的な答案イメージ

これを一文にまとめると、次のような説明になります。


【よく踏まれる場所には, 上へ上へと伸びようとする植物が生えないので、太陽の光を独占できるから。】

このように、傍線部そのもの(=結論)と、その直後に書かれている理由をセットで押さえることが大切です。

まとめ:ラ・サール中の国語で活きる「理由問題・説明問題」の基本戦略

  • 理由を聞かれたときは、まず傍線部と同じ内容の表現 (X) を本文中で探し、その前後から理由 (Y・Z) を拾う。
  • 「(X)=(Y)、(Y)の理由=(Z) → (X)の理由=(Z)」という形で、イコール関係を意識しながら論理をつなげると整理しやすい。
  • 比喩表現(「ランナーの目になり」など)が出てきたら、その意味を具体的な日本語に言い換えてから答案に使うのがポイント。
  • 「どういうことか」を説明させる問題は、傍線部をイコールの内容(=言い換え)と、その理由で構成すると、採点者にとって分かりやすい答案になる。
  • ラ・サール中のような難関校でも、「同内容表現を探す」「直後から理由を拾う」という基本手順を徹底すれば、安定して得点を積み上げることができる。

動画とあわせて復習しながら、「なぜその答えになるのか」を自分で説明できるレベルを目指していきましょう。
解法そのものを身につけておくことで、初見の文章に対しても落ち着いて対応できるようになります。

講座案内:完全1対1個別指導【中学受験/大学受験】

当塾では、中学受験の国語と大学受験の現代文を指導しております。どちらも完全1対1の個別指導です。生徒さんの現在の学力に合わせて問題を厳選し、理解力に応じた解説をして参ります。