早稲田実業学校中等部・令和3(2021)年度の過去問解説
早稲田実業学校中等部・令和3年度厳選解説動画
令和3年度 早稲田実業学校中等部の入試より厳選した問題とその解説をお届けします。
解説
■大問一 問三
傍線2「空はどこからだって見えるよ」という記述からどのようなことが読み取れるのか、という設問です。
で問題を解いてみると、
・背景:次郎が石田に「~どんなにしあわせか」「部屋から空が見えるんだねぇ」と言った。
・出来事:石田は「空はどこからだって見えるよ」と返答した。
上記のことから、
・心情:石田は「自分も次郎も同じである」と考えている。
という心情が読み取れます。これを元に考えると、選択肢:ウの「生活環境の大きな格差を問題とせずに~」を解答にすればよいことが分かります。
■大問二 問二
傍線2「未来の見えない」状況がなぜ「自由」といえるのか、を記述する設問で、
「『未来の見える』状況では【 A 】ことになってしまうが、『未来の見えない』状況では【 B 】ことが出来るから」
という形式に合わせて解答することを求められています。
まずは、
上記の形式より、
・設問「『未来の見える』状況では【 A 】ことになってしまう」
⇒A=未来の見える状況で起こること
・設問『未来の見えない』状況がなぜ『自由』といえるのか」
⇒『未来の見える』状況では不自由になる(X)
・問題文「未来が予測できることによって~~未来が起点になって現在がそれにしたがう…」
⇒予測された未来に合わせて現在を生きる(Y)
このことから、A=X,X=YであるのでA=Y(三段論法)となることが分かるので、
A=「予測された未来に合わせて現在を生きる」があてはまります。
同様に、
・設問「『未来の見えない』状況では【 B 】ことが出来る」
⇒B=未来が見えない状況でできること(X)
・問題文「その逆に現在によって未来がつくられていく…」
⇒現在の自分の選択によって未来をつくる(Y)
となるので、
B=「現在の自分の選択によって未来をつくる」となります。
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