筑波大学付属駒場中学校・令和3(2021)年度の過去問解説
筑波大学附属駒場中学校・令和3年度国語の過去問解説
筑波大学附属駒場中学校の2021年度国語では、説明文の記述と詩の記述で、本文の言い換えをどう作るかが重要になります。
このページでは、読解ラボ東京の解説動画とあわせて、大問一問二の「孤独」の説明、大問三問二の詩の比喩表現を、家庭で復習しやすい形に整理します。
筑駒国語の過去問を解いたあと、「何を書けばよかったのか」「本文のどこを使えばよかったのか」「詩の表現をどう説明すればよいのか」を確認したい受験生・保護者向けの内容です。
このページで確認すること
- 傍線部の説明を、本文中の同じ内容から作る方法
- 「孤独」を、ただ寂しいものではなく、一人で過ごす楽しさとして読む視点
- 詩の表現を、歩くことと考えることの関係として具体化する視点
- 記述の字数が足りないとき、本文中の理由や同じ内容を足す考え方
- 動画解説を見たあとに、家庭で答案を見直すポイント
令和3年度 筑波大学附属駒場中学校の入試より、厳選した問題とその解説をお届けします。
過去問を「いつ解くか」「何回扱うか」「解いたあと何を見るか」まで含めて確認したい場合は、国語の過去問の回し方の全体像:中学受験 国語の過去問は何回?繰り返しの効果と限界/類題演習との順番まで整理をご覧ください。
動画を見る前に押さえたいこと
- 説明文では、傍線部と同じ意味になる本文表現を探す
- 詩では、比喩・反復・語順の変化を普通の説明に置き換える
- 記述では、感想ではなく設問に対する説明を書く
- 字数が足りない場合は、本文中の理由や条件を加える
2021年度(令和3年)筑駒国語の過去問解説

筑駒国語の記述では、本文の言葉をただ拾うだけでなく、傍線部と同じ内容になる説明を組み立てる必要があります。とくに、説明文では言い換えの関係、詩では比喩表現の具体化が問われやすくなります。
今回扱う設問では、次の2点を意識すると復習しやすくなります。
- 説明文:傍線部と同じ内容を、本文中の前後関係から作る
- 詩:たとえや反復表現を、普通の言葉に置き換えて説明する
復習の順番
- まず解説動画で、扱う設問の考え方を確認する
- 大問一問二で、「孤独」の意味を本文から言い換える
- 大問三問二で、詩の反復表現を具体的に説明する
- 自分の答案と比べ、足りない内容を本文から補う
大問一問二|「孤独」の正体を論理的に説明する

傍線②「『孤独』の味」とはどのようなものか
この問題では、傍線②「『孤独』の味」とはどのようなものかを説明します。説明を求められているときは、傍線部と同じ内容になる部分を本文から探し、答えとして使える言葉に直します。
まず、傍線②の直前を確認します。「待つ忍耐を覚え〜覚えさせてもいるのです。」という内容から、待っている間に一人で遊ぶことで、「孤独」の味を覚えられると分かります。
考え方の流れ
- 傍線②「孤独の味」が何を指すかを考える
- 直前の「待つ」「一人で遊ぶ」という内容を見る
- 一人で過ごす中で得られる感覚を考える
- 「一人で過ごす楽しさ」としてまとめる
傍線②の「孤独の味」は、ただ寂しいという意味ではありません。本文では、待っている間に一人で遊ぶことを通して、やがて「楽しい」という感覚を覚えることが示されています。
そのため、傍線②は、一人遊びができるようになることで覚えられる、一人で過ごす楽しさと考えられます。
答えに入れたい内容
- 待つことによって得られる感覚であること
- 一人で過ごすことに関わる内容であること
- 楽しさとしてまとめられること
この3つを合わせると、答えは次のようにまとめられます。
答案例:待つことによって得られる、一人で過ごす楽しさ。
記述の字数が足りないときの調整法
「一人で過ごす楽しさ」だけでは字数が足りない場合は、「待つことによって得られる」「一人遊びをする中で覚える」など、本文中の理由や同じ内容を加えて詳しくします。
字数を増やすために、本文と関係の薄い言葉を足す必要はありません。傍線部の前後にある内容を使い、何によって得られる楽しさなのかを補うと、答案の内容が安定します。
大問三問二|詩の比喩を具体化する
大問三問二では、傍線「あるきながら考えていると/考えながらあるいてもいた」の説明を求められています。詩の問題では、表現が短く、本文中の根拠が薄く見えることがあります。そのため、言葉の並びや反復をよく見て、普通の説明に置き換えることが大切です。
傍線部を分けて読む
傍線部は、次のように分けて考えます。
- あるきながら考えている:歩くことが中心で、考えることが重なっている
- 考えながらあるいてもいた:考えることが中心で、歩くことが重なっている
- もいた:どちらか一方だけではなく、両方が混ざっている
最初は、歩きながら考えている状態です。しかし、表現が反転することで、歩くことと考えることの主従がはっきりしなくなっていきます。
答案例:はじめは歩くことが中心だったが、次第に歩くことと考えることのどちらを中心にしているのかわからなくなったということ。
筑駒の詩を読むときの考え方
詩では、たとえや反復が使われることが多くあります。たとえを説明するときは、その言葉が普通の文で言うと何を表しているのかを考えます。説明文の読解と同じように、傍線部と同じ内容になる説明を作る意識が大切です。
詩だから特別な感覚だけで読むのではなく、言葉の対応関係を確認します。今回の傍線では、「歩く」と「考える」の順番が入れ替わっているため、二つの動作の関係が変化していると読めます。
家庭学習で確認したいこと
筑駒の国語を復習するときは、答えを覚えるより、答えがどのように作られているかを確認することが大切です。今回の2問では、次の内容を家庭で確認するとよいでしょう。
- 傍線部と同じ内容になる言葉を本文中から探せているか
- 説明文では、前後の文から言い換えを作れているか
- 詩では、たとえや反復を普通の文に置き換えられているか
- 字数が足りないとき、本文中の理由や同じ内容を加えられているか
- 答案が、感想ではなく設問への説明になっているか
筑駒の記述は、短い言葉の中に多くの内容を含める必要があります。だからこそ、傍線部を見たあとに、本文中の同じ内容を探し、答えに必要な言葉だけを選ぶ練習が重要になります。
答案を見直すときの確認
- 傍線部の言葉をそのまま言い換えただけで終わっていないか
- 本文にある理由や条件を使えているか
- 詩の表現を、自分の感想で説明していないか
- 字数を増やすための言葉が、本文内容とつながっているか
よくあるつまずき
Q. 「孤独」と聞くと、寂しい内容を書いてしまいます。
今回の「孤独」は、単に寂しいという意味ではありません。本文では、一人で待ち、一人で遊ぶ中で得られる楽しさとして説明されています。傍線部の言葉の印象だけでなく、直前直後の説明を確認します。
Q. 記述の字数が足りないときはどうすればよいですか。
本文と関係の薄い言葉を足すのではなく、理由や同じ内容を補います。たとえば「一人で過ごす楽しさ」に、「待つことによって得られる」を加えると、本文との関係が分かりやすくなります。
Q. 詩の問題は何を根拠にすればよいですか。
詩では、言葉の反復、順番の入れ替え、対比、たとえに注目します。今回の問題では、「歩く」と「考える」の位置が入れ替わっているため、二つの動作の関係が変わっていると読めます。
Q. 動画を見たあと、何をすればよいですか。
自分の答案と答案例を比べ、足りなかった内容を本文中から探します。答えを写すだけでなく、「どの本文表現を使えばその説明になるか」を確認すると、別の過去問にもつながります。
読解ラボ東京の国語個別指導
読解ラボ東京では、中学受験国語の過去問演習で、本文根拠の取り方、記述答案の作り方、詩や随筆の読み方を1対1で確認しています。答案を見ながら、どの内容を入れるべきか、どの表現を短くするべきかを具体的に扱います。
過去問の解説を読んでも自分の答案に反映しにくい場合は、本文のどこを見て、どのように答案へまとめるかを確認する必要があります。
本記事は、筑波大学附属駒場中学校2021年度国語の厳選問題について、読解ラボ東京の解説内容を学習用に整理したものです。問題文・設問は各自でご確認ください。


