予習シリーズ小5上巻 第10回の要点解説

予習シリーズ
小5 上巻
第10回・発展問題
前半:物語文
後半:説明文

【解説まとめ】前半は「背景×出来事→心情」/後半は「段落役割×空欄前後」

受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説(小5 上巻 第10回・発展問題)の要点を、ご家庭で再現できる形に整理しました。
前半(物語文)は「何が起きているか(背景)→傍線の出来事→心情(結論)」、後半(説明文)は「段落の役割→空欄の前後→根拠で固定」で迷いを潰します。

解説動画(ライブ配信)

※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。

前半:第一問(物語文)
後半:第二問(説明文)

目次

1. 前半(物語文)の核:背景 × 出来事 → 心情(気持ちは最後に固定)

今回の「背景」(最重要)

  • 朱里は、莉緒が踏切に向かうのを止めたい(=自殺をさせたくない)
  • この背景が分かると、傍線の行動や言葉が全部つながって読める
  • 心情は「当てる」ではなく、背景+出来事で一択化する

型(再現用テンプレ)

背景
止めたい/守りたい/離れたくない
出来事
傍線の行動・発言(例:抱きしめる/質問を重ねる)
心情
恐れ・焦り・安堵など、背景から自然に着地
ポイント:「心情語」を探しにいかず、まず何を止めたいのか(背景)を確定させる。すると、傍線の出来事が目的に沿った動きとして読めます。

2. 前半(物語文)問題別ポイント(2列カード)

第一問

問三:傍線②「俺ももう大人だ」

心情

  • 背景:莉緒を止めたい/子ども扱いすると離れる
  • 出来事:「大人だ」と言い切って主導権を取る
  • 着地:止めるために強く出る(引き留めの姿勢)

問四:傍線③「私達の物語のその先を語った」理由

抜き出し

  • 背景:莉緒に「先」を渡して踏切へ行かせない
  • 出来事:赤ずきん・リボンの物語で「大人になった先」を見せる
  • 狙い:今で終わらせず、未来へ繋ぐ

問五:傍線④「ふわっと背中を押してくれた」

心情

  • 背景:止めたいが、押さえつけると逆効果
  • 出来事:直接止めるより「軽く背中を押す」
  • 着地:相手の選択に見せつつ、方向を変える

問六:傍線⑤「質問を抱きしめるように」

比喩

  • 背景:逃がしたくない/踏切に向かわせたくない
  • 出来事:質問を連打して「今ここ」に留める
  • 着地:「抱きしめる」=繋ぎ止める

問七:傍線⑥「助かった」(朱里)

心情

  • 背景:最悪の事態(飛び込み)を恐れている
  • 出来事:踏切を通り過ぎ、警報が鳴る(危機が遠のく)
  • 着地安堵(危機をやり過ごした)

問八:「十年したら」に反応する理由

理由

  • 背景:「先」を渡して今を終わらせない
  • 出来事:未来の時間(10年後)を具体化する
  • 着地:今の決断を小さくする(視野を広げる)
まとめ:前半は「止めたい(背景)」が芯。傍線の出来事は全部、莉緒を繋ぎ止める動きとして読むと崩れません。

3. 後半(説明文)の核:段落の役割 × 空欄の前後で「オオカミ」を固定する

この文章の主張(大枠)

  • 「オオカミ像」は社会(牧畜/農業/宗教)で変わる
  • ヨーロッパでは悪魔、日本ではとして語られることがある
  • 近代(例:明治政府の影響)で価値づけが変化する

処理の型(再現用)

  • 段落の役割(定義/原因/具体例/まとめ)を一言でメモ
  • 空欄は前後1〜2文で「同じ/反対/同話題」を判定
  • 傍線理由は「直前の条件→傍線→直後の結論」でつなぐ
ポイント:後半は「知識」より構造。段落の役割と空欄前後の関係を短く書き残すだけで、選択肢が根拠で消えるようになります。

4. 後半(説明文)問題別ポイント(2列カード)

第二問

問一:空欄①〜③(前後で固定)

空欄

  • 空欄①:ウ
  • 空欄②:ア
  • 空欄③:イ

問二:傍線①「大きく分けられる」理由

理由

  • 直前:人間とオオカミは「敵同士」という側面
  • 直後:それでも歴史の中で見方は分かれる
  • 着地:対立の中で評価が二分するから

問三:波線A・B(整理語)

抜き

  • 波線A:敵として恐れられた
  • 波線B:神として敬われた

問四:傍線②「オオカミの評価を左右した」

理由

  • :社会の成り立ち(牧畜・酪農 vs 農業)
  • 具体:被害の出方が違う → 価値づけが変わる
  • 着地:評価は「性格」ではなく環境で決まる

問五:傍線③「悪魔として広く知られた」理由

理由

  • :ヨーロッパでは敵としての側面が強い
  • 具体:牧畜・酪農社会で被害が「生活」に直撃
  • 着地:「恐れ」→「悪魔化」へ繋がる

問六:傍線④「神としても語られた」理由

理由

  • :日本では「神」扱いの文脈が成立する
  • 補助:宗教観・山の存在・自然観が絡む
  • 着地:同じ動物でも文化で位置づけが変わる

問七:傍線⑤「普及している」の理由

選択

  • 比較:赤ずきん/三匹の子ブタ(欧州)
  • 方向:恐れられる文脈が物語として広がる
  • 結論:イ

問八:傍線⑥「明治政府」の役割

因果

  • :近代の制度・政策が価値づけを動かす
  • 方向:「敵」像が強まる(または整理される)
  • 着地:評価は時代でも変わる
まとめ:後半は「オオカミ=怖い」で止めない。社会・文化・時代の条件で見方が変わる、と段落構造で押さえる。

5. 家庭学習の回し方(再現手順)

前半(物語文):心情を固定する5ステップ

  1. 傍線(出来事)に丸
  2. 傍線の直前後で「何が起きてる?」を一言(背景)
  3. 背景が「止めたい/守りたい/離れたくない」系か判定
  4. 出来事(傍線の行動・発言)を確定
  5. 背景×出来事 → 心情を一言で置く(最後)

後半(説明文):段落と空欄を根拠で処理する3ステップ

  1. 各段落の役割を一言(定義/原因/具体例/まとめ)
  2. 空欄の前後1〜2文で「同じ/反対/同話題」を判定
  3. 傍線理由は「直前の条件→傍線→直後の結論」で接続

6. よくあるつまずき

Q. 前半で「心情語」を探してしまい、毎回ブレます
開く

心情は最後。先に背景(何を止めたいのか/何が怖いのか)を一言で置いてから、
傍線の出来事を掛け算してください。背景が言えた時点で、心情はかなり狭まります

Q. 後半は知識がなくて選べない気がします
開く

知識より構造です。段落の役割(定義→原因→具体例→まとめ)と、
空欄の前後関係(同じ/反対/同話題)で根拠が作れます。選択肢は本文の条件と合うかで消します。

Q. 空欄や理由問題で、本文のどこを見ればいいか迷います
開く

まず前後1〜2文だけに範囲を絞ってください。
それでも迷うときは「段落の役割」を一言で書き、空欄が役割のつなぎになっているかを確認すると崩れません。

読解ラボ東京|前半は心情、後半は構造を「手順」にする個別指導

前半(物語文)は背景×出来事で心情を固定、後半(説明文)は段落役割×空欄前後で根拠を作る。
お子さまの答案を見ながら、「どこでズレたか」を特定し、再現できる手順として1対1で整えます。


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本記事は、ライブ解説の要点を学習用に整理したものです(教材本文の転載はしていません)。
行数の参照は配信内の説明に基づきます。

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