予習シリーズ小5上巻 第15回の要点解説

予習シリーズ
小5 上巻
第15回・発展問題
前半:物語文
後半:説明文

【解説まとめ】前半は「居場所の喪失×父の背中」/後半は「普遍性×土着の風土」

受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説(小5 上巻 第15回・発展問題)の要点を、ご家庭で再現できる形に整理しました。
前半(物語文)は「居場所がない(背景)→父におんぶされた記憶(出来事)→安心(結論)」、後半(説明文)は「素材の普遍性⇔風土の土着性」の対比で、筆者の鋭い批判を読み解きます。

解説動画(ライブ配信)

※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。

前半:第一問(物語文)
後半:第二問(説明文)

目次

1. 前半(物語文)の核:背景 × 出来事 → 心情(気持ちは最後に固定)

今回の「背景」(最重要)

  • 妻(女房)は、弟や妹が生まれてから親に構われなくなった。
  • 家の中に「自分の居場所がない」と思い詰め、実家から遠のこうとしていた。
  • この「居場所の喪失」という深い寂しさが、放浪(バイク旅)の原動力となっている。

型(再現用テンプレ)

背景 居場所がない・構ってほしい寂しさ
出来事 魚の骨が刺さり、父に背負われて病院へ行く
心情 安心・幸せ・大切にされている実感
ポイント:心情は単独で探さず、「寂しい背景」×「構ってもらえた出来事」の掛け算で、必然的に導き出される「安心」を固定します。

2. 前半(物語文)問題別ポイント

問二:一人っ子でいられた時間

  • 直後の「構われなくなった」とのギャップが重要。
  • 結論:親の愛を独り占めにできた幸せな時間(イ)

問六:家から遠のこうとした理由

  • 実家に対する妻の根源的な思い(3〜5行目付近)。
  • 抜き出し自分の居場所がない

3. 後半(説明文)の核:素材と風土の対比

この文章の主張(大枠)

  • 近代建築(普遍性):どこでも手に入る素材(コンクリート)で自由に作る。
  • 土着建築(必然性):雨の多い日本(モンスーン)では、傾斜のある屋根が不可欠。
  • 批判:環境を無視し、欧米の平らな屋根を安易に真似る「近代美」を批判している。

処理の型(再現用)

  • 対比:「普遍的(どこでも可)」⇔「土着的(その土地特有)」。
  • 因果:「雨が多い(原因)」→「屋根が必要(結論)」。

4. 後半(説明文)問題別ポイント

問四:近代的美観を備えた建物

  • 鉄筋コンクリートが発明された後の機能的な建物。「マッチ箱」に注目。
  • 正解:幾何学的な構成を持つ建物(ア)

問七:筆者の批判の理由(記述)

  • 日本が雨の多い地帯であることを無視している点。
  • 乾燥地帯向けの屋根を安易に取り入れたことへの批判。

5. 家庭学習の回し方(再現手順)

前半(物語文):心情固定の手順

  1. 傍線の出来事の「前」にある背景(寂しさ)を確認。
  2. 出来事が「背景の不満」を解消するものか判定。
  3. 解消される瞬間の心情(安心)を答えにする。

後半(説明文):構造整理の手順

  1. 「普遍的」と「土着的」の語対比を明確にする。
  2. 日本の気候(雨)という条件から、屋根の形への因果を繋ぐ。
  3. 筆者の「批判の矛先」を正確に捉える。

6. よくあるつまずき(徹底解説)

Q1. 物語文:なぜ「いじらしい」が間違いなのですか?
開く
A. 視点の違いです。
「いじらしい」は、周りの大人が子供を見て「健気で、かわいそうだ」と思う他者視点の言葉です。本人の「混乱」や「寂しさ」という自分自身の内面を問われている問題では、主観的な心情に即した言葉を選ぶ必要があります。
Q2. 物語文:問三の記述で、字数が足りなくなります。
開く
A. 因果関係を補強しましょう。
「弟や妹がまだ小さいから」という事実(背景)だけでなく、「その世話に親が追われたことで、自分にまで手が回らなくなった」という結果のメカニズムまで書き込むことで、採点者に伝わる答案になります。
Q3. 説明文:問四で「美しい」外観の建物を選んでしまいます。
開く
A. 「筆者の定義」を優先してください。
自分の思う「美しさ」ではなく、本文中の定義に従います。直後に「鉄筋コンクリート」「マッチ箱スタイル」という具体的な言葉があるため、それに基づいた「幾何学的(ア)」を選びます。
Q4. 説明文:抜き出し問題(問六)で「固有の」と書いてしまいました。
開く
A. 対比のペアを近くから探しましょう。
意味は合っていますが、抜き出し問題は本文中の言葉が正解です。「普遍的なもの」の直前に「どこの国でも容易に手に入る」とあるので、その反対である「その土地ならでは」という意味の言葉、つまり「土着的な建築材料」を探し当てます。
Q5. 全般:記述で最後に「こと」が抜けました。減点ですか?
開く
A. 減点の対象になります。
「どのような理由ですか」と聞かれたら「〜から」、「どのようなことですか」なら「〜こと」で結ぶのが国語のルールです。論理が合っていても文末の型が崩れると評価が下がるため、最後まで気を抜かないように指導しましょう。

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本記事は、ライブ解説の要点を家庭学習用に整理したものです。行数の参照は配信内の説明に基づきます。

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