SAPIX生がつまずきやすい設問パターンの分析とオンライン改善法
オンライン国語/個別指導
保護者向け
SAPIX生がつまずきやすい設問パターンの分析とオンライン改善法
SAPIX国語で「読めているのに点が伸びない」「記述だけが不安定」という悩みは珍しくありません。
原因は読解力そのものより、抜き出し範囲の設定や根拠の比較、言い換え処理など、
SAPIX特有の細かな設問処理でズレが起きることにあります。この記事では、つまずきやすい設問パターンを整理し、
オンライン個別での改善ステップを具体的に示します。
SAPIX国語の勉強法(語彙・記述・B問題まで)の整理は、全体像はこちらでまとめています。
- SAPIXで取りこぼしが増える典型パターン
- 読解ではなく処理が原因のケース
- オンラインでの改善の進め方
- 中学受験の国語で伸び悩む
- 記述の点が安定しない
- 過去問の直しが形骸化している
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この悩みが起きる背景(構造的な原因)
SAPIX国語は、文章量と情報密度が高いだけでなく、設問が「本文のどこをどう使うか」を細かく要求します。
そのため、点差がつくのは読書量よりも、処理の仕組みの差になりやすいのが特徴です。
| つまずきパターン | 起きやすい取りこぼし | 止まりやすい場所 |
|---|---|---|
| 抜き出し範囲が広い/狭い | 要素不足、余計な情報混入 | 本文の参照位置の決定 |
| 根拠の比較ができない | 似た選択肢で迷う | 選択肢の検証 |
| 言い換え処理が弱い | 本文表現を拾えない | 傍線部理解、要約 |
| 条件管理が甘い | 指示語、対象、時制がズレる | 設問文の読み |
| 記述の材料整理ができない | 途中まで合っているが減点 | 要素の並べ替え、文章化 |
具体例:抜き出し範囲がズレて点が落ちるケース
設問が「筆者がAを問題だと考える理由を、本文中から二つ挙げよ」というタイプだった場合、
本文には理由が三つ書いてあることがあります。ここで起きる取りこぼしは次の二つです。
- 二つ必要なのに、三つ拾ってしまい焦点がぼける
- 二つ拾ったが、片方が理由ではなく具体例になっている
オンライン国語個別指導が効果を発揮する理由
オンライン国語の個別指導は、国語の得点を左右する「見えない工程」を、画面上で可視化して見直せる点に強みがあります。
中学受験の国語は、最終的に再現性があるかどうかで安定します。
- どこを根拠だと判断したか
- なぜその範囲を選んだか
- どの条件を落としたか
- 段落番号と根拠の色分け
- 対比構造の図示
- 選択肢ごとの根拠メモ
- 材料の抜き出しから文章化まで分解
- 修正の順番を決めて再現性を作る
- 直しで迷子を防ぐ
- 誤答理由を本文根拠で説明できる形で残す
- 同じ設問を再提出し再現性を確認
- 取りこぼしタイプ別に直し方を変える
改善方法(実践ステップ)
ここからは、SAPIX生がつまずきやすい処理を、オンライン個別指導でどう改善するかをステップ化します。
国語専門塾の個別指導では、伸びる順番を間違えないことが重要です。
ステップ1:本文処理の改善
本文の読みを感覚から構造に寄せるだけで、抜き出しと記述が安定します。
- 段落ごとに役割を付ける 問題提起、具体例、対比、結論
- 対比をセットで取る AとBを並列でメモする
- 言い換えを拾うクセを付ける 抽象語と具体例を対応させる
- 因果の線を一本にする 理由と結果を矢印でつなげる
ステップ2:設問処理の改善
設問で取りこぼす子は、設問文の条件を一文のまま受け取っています。まず分解します。
- 設問文を要素に切る 何を、誰について、いつ、どの観点で、どう答えるか
- 条件読みのチェックを一定にする 指示語、対象の限定、理由か要約か、字数と要素数
ステップ3:記述改善
記述は文章を書く練習ではなく、材料整理の練習です。次の順番を一定にします。
- 材料の抜き出し 必要要素を箇条書きで並べる
- 要素の並び替え 理由から結果、具体から抽象など順序を決める
- 文章化 主語を補い、指示語を具体化し、余計な説明を削る
実践チェックリスト
| 場面 | チェック項目 |
|---|---|
| 設問を読む | 条件を分解してメモできる 指示語と対象の限定がある |
| 本文に戻る | 段落番号で戻り先を一定にできる 根拠候補を一度に広げすぎない |
| 選択肢を検証 | 似た選択肢は違う一語で比較できる 本文根拠で切れる |
| 記述を書く | 材料を箇条書きにしてから文章化する 要素の順序が明確 |
| 直しをする | 誤答理由を本文根拠で説明できる 再提出で再現性を確認する |
設問タイプ別:SAPIXで取りこぼしが止まる「すぐ効く1手」
- 先に「要素数」を決める(二つ/三つ/理由だけ など)
- 本文は理由/具体例を分けて線を引く
- 抜く前に「何を抜くか」を一言で決める
- 似た選択肢は「違う一語」だけ丸で囲う
- その一語が本文のどの語(どの意味)と対応するかを探す
- 正解探しより先に「誤答の否定理由」を作る
- 本文の抽象語に対して、近くの具体例をセットで拾う
- 同じ語は出ない前提で、近い意味の語を3候補出す
- 言い換えは「対比」「因果」の近くに出やすい
- 設問の条件語に下線(誰/何/いつ/どの観点)
- 指示語は必ず「指す先」を本文で特定
- 記述は主語を補い、対象のズレを先に消す
直しが形骸化しない「1問テンプレ」(30〜60秒で一定に)
直しは長文にしなくてOKです。原因→進め方だけ残すと、次の宿題・過去問で再現性が作れます。
| 書く項目 | 内容(例) |
|---|---|
| ①条件 | 「理由を二つ」「本文の言葉で」「傍線部の気持ち」など、落とした条件を一言 |
| ②根拠 | 段落番号/行付近/対比の前後 など「本文の場所」を一定にする |
| ③取りこぼしタイプ | A 抜き出し範囲ズレ/B 根拠比較不足/C 言い換え拾えない/D 条件管理ズレ/E 記述材料整理不足 |
| ④次にやること | 例:条件語に線 → 要素数決定 → 根拠候補2つ → 比較して絞る(1行だけ) |
特に二択ミスは「違う一語」を言語化すると再発が減ります。
5分ミニ演習:言い換え・根拠比較を宿題で鍛える
今日の宿題から迷った一問だけ選び、次を埋めてください(5分で終わります)。
- 設問の条件語に線を引き、「要素数」を決める
- 本文から根拠候補を2か所拾う(A案・B案)
- 選択肢の違う一語を丸で囲い、本文の対応語を探す
- 本文語を言い換えて「同じ意味の語」を3つ書く(例:強い→頑丈/たくましい/折れにくい)
- 最後に「次にやること」を1行で残す
つまずいたときのチェック(クリックで表示)
- 根拠が見つからない:設問語を「言い換え」て本文で探す(同じ語は出ない前提)
- 二択が切れない:誤答の「ズレ語」を一語だけ特定し、本文のどこが矛盾か言う
- 言い換えが弱い:抽象語の近くにある「具体例」を先に拾って戻す
よくある質問(SAPIX国語のつまずき)
抜き出し範囲、根拠比較、言い換え、条件管理のどこで取りこぼしているかを分類すると改善が速くなります。
範囲はセンスではなく「やり方」で安定します。
正解探しより先に「誤答の否定理由」を作るのがコツです。
添削後は「次にやること」を1行残すと再現性が作れます。
家庭でできるフォローと役割分担
オンライン国語や個別指導を効果的にするためには、家庭が教えるより見直す役割に回るのが安定します。
家庭は継続領域を支え、設問処理や記述のやり方は個別指導で固めると、過去問の伸びが速くなります。
- 語彙は短時間で毎日
- 漢字は間違いノートで同じミスを減らす
- 意味が曖昧な言葉は例文で確認する
- 速さより句読点と係り受けを意識
- 指示語の指す先を口頭で言えるか確認
- 一段落を一文で要約する練習につなげる
- 間違えた理由を本文根拠で説明させる
- 設問タイプ別に取りこぼしを分類する
- 記述は再提出して再現性を確認する
家庭は、根拠の場所を言わせる、条件を声に出させる、進め方どおりにやったかを確認する、までに留めると効果が最大化します。
どんな子に相性が良いか
オンライン国語の個別指導は、集団塾で伸び悩む子にこそ相性が良いケースがあります。
思考の過程を止めて確認できるため、取りこぼしが定着する前に処理のやり方を見直せます。
- 内容理解はあるのに点が安定しない
- 選択肢で迷う時間が長い
- 抜き出し範囲が毎回ズレる
- 記述で要素が落ちる
- 漢字・語彙は家庭でコツコツ進められる
- 直しのルールが決まると継続できる
- 授業の復習が流れ作業になりがち
まとめ
SAPIX国語の取りこぼしは、読解力不足よりも、抜き出し範囲、根拠比較、言い換え、条件管理といった設問処理のズレで起きやすいものです。
オンライン個別で進め方を可視化し、再現性を作ることが近道になります。

