“本文を読んでいるのに”理解が浅い子へのオンライン指導

中学受験/オンライン国語
国語専門塾の個別指導
読解力・記述・過去問

本文自体は読めているのに内容が浅い場合、要点の抽出と関係性の把握という処理の仕組みができていないことが原因になりやすいです。
オンライン国語の個別指導では、段落メモと図解をリアルタイムで行い、読解力と記述の再現性を根本から身につけさせます

この記事で分かること
保護者向けに整理
  • 読めているのに理解が浅くなる構造的な原因
  • オンライン国語の個別指導が強い理由
  • 本文処理・設問処理・記述の改善ステップ
  • 家庭でのフォローと役割分担
よくあるお悩み
本文は読んでいるのに点が伸びない/説明できない/選択肢で絞りきれない/記述が薄い

中学受験の国語で「本文は一応読めているのに、内容が浅い」「設問になると急につまずく」と悩むご家庭は少なくありません。
これは学力や才能の問題というより、要点の抽出と関係性の把握という処理のやり方が身についていない状態で起きやすい現象です。
読みの精度に加えて時間の使い方(どこで立ち止まり、どこで進めるか)確立させると改善が加速します。全体の時間配分や二度読みを減らす流れまでまとめた記事として、中学受験国語の時間配分・時短術【全体像はこちら】も併せて確認してください。

まず3分で判定:理解が浅い原因はどのパターンか

「読めているのに点が伸びない」は、読む量ではなく“処理のどこが抜けているか”で対処が変わります。

理解が浅いパターン よくある見え方 今すぐの対処(最小)
① 要点が残らないタイプ 段落の内容は言えるが、全体の主張が言えない 段落メモを「名詞+動詞」で一言化(例:○○は△△だ)
② つながりが切れるタイプ 具体例は分かるが「何の例か」を説明できない 言い換え・対比・因果をペアで線引き(対応関係を作る)
③ 設問でつまずくタイプ 本文は読めるが、選択肢で判断がつかない/条件落ちが多い 条件語に印→根拠範囲を先に決める→二点比較
④ 記述が薄いタイプ 本文語句はあるが、要素が足りず点が伸びない 材料抽出→並べ替え→文章化(順番を先に決める)
目安
①②が中心なら本文処理の強化、③が中心なら設問処理の定着化、④が中心なら記述の回転数を増やすのが近道です。

ミニ例題:表面的理解から抜ける「要点→関係性」の作り方

長文でなくても、やり方は作れます。次の短文で練習します。

本文(短文)
近年、読書量が多い子でも国語の点が伸びないことがある。理由の一つは、文章を読みながら要点を整理する習慣が弱いことだ。
例えば、具体例だけを追って満足し、筆者の主張を一言で言えないまま設問に進むと、選択肢で判断を誤りやすい。
したがって、段落ごとに要点を一言化し、言い換えや対比の関係を押さえる練習が必要である。

作業 答えの作り方 例(この短文の場合)
要点(一言) 「何について」「どう言っているか」を名詞+動詞で 要点整理の習慣が弱いと点が伸びにくい
関係性 理由→具体例→結論の順に骨組み化 理由:要点整理が弱い → 例:具体例追いで判断がつかない → 結論:一言化が必要
設問に備える 主張を支える「理由」と「例」をセットで持つ 主張:練習が必要/理由:習慣が弱い/例:絞りきれない
この練習が効く理由
  • 「読んだつもり」を防ぎ、主張を一言で押さえられる
  • 具体例を“材料”として扱え、設問で根拠が揺れにくい
  • 結果的に二度読みが減り、時間配分も改善しやすい

家庭で回る「週3回・10分」練習メニュー

家庭は“解説役”ではなく、やり方を回して残す役にすると続きます。

A:段落メモ(10分)
  • 1段落ごとに一言(名詞+動詞)
  • 役割ラベル:問題提起/理由/具体例/結論
  • 最後に全体主張を一言で
B:関係性チェック(10分)
  • 言い換えをペアで囲む
  • 対比は左右セットで矢印
  • 因果は「原因→結果」を一本線
C:設問1問だけ(10分)
  • 条件語に印(例:最も/正しい/適切)
  • 根拠範囲を先に決める
  • 選択肢は二点比較で切る
保護者が確認するのは1点だけ
答えが合っているかではなく、「やり方のプロセスを守っているか」を確認してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 本文は読めているのに、なぜ点が伸びないのですか?
A. “理解した気”は、具体例や強い表現を拾って満足している状態で起きやすいです。要点を一言で押さえ、関係性(言い換え・対比・因果)を作ると設問でつまずきにくくなります。

Q. 要点を一言で言わせると嫌がります。
A. 最初は保護者が候補を2つ出し、子どもに選ばせる形が続きやすいです。「名詞+動詞」で短くするルールにすると負担が下がります。

Q. 記述が薄いのは語彙不足ですか?
A. 語彙も影響しますが、まずは材料不足と順番ミスが多いです。材料を箇条書き→並べ替え→文章化の順を守るだけで点が安定しやすいです。

Q. 家庭で教えられないのですが大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。家庭は解説ではなく、段落メモ・関係性チェック・設問1問の“やり方を回す係”に徹すると、オンライン個別の効果が出やすくなります。

この悩みが起きる背景

子どもがつまずく典型パターン
  • 段落の役割をつかまず、同じ熱量で全部読んでしまう
  • 言い換え・対比・因果のつながりを追わない
  • 設問に出そうな箇所探しに逃げ、主張が組み立たない
  • 読んだ内容が消え、設問で根拠が曖昧になる
止まりやすい処理ポイント
段階 本来やること 理解が浅い子のつまずき方
本文処理 段落要点と関係性を短い言葉で再現 キーワード拾いで満足し、骨組みが残らない
設問処理 条件語を押さえ、根拠範囲を特定 条件落ちで、本文にあるのに不正解を選ぶ
記述 材料抽出→並べ替え→文章化 本文語句の貼り付けで薄い答案になる
具体例
説明文で筆者の主張を問われたとき、強い言い回しを見つけて答えにしてしまうケースがあります。
本来は言い換えで繰り返される主張、対比で浮かび上がる結論、因果で支えられる論理を確認し、
段落の役割と全体の流れから主張をはっきりと捉える必要があります。

オンライン国語個別指導が効果を発揮する理由

思考のズレを可視化

手元カメラや画面共有で、どこに線を引いたか、どの語を根拠だと思ったかが把握できます。
結果ではなく、判断がズレた瞬間を特定して修正できます。

本文と設問の往復を一本化

条件語の抽出、根拠範囲の特定、比較の流れを毎回同じやり方で再現します。
やり方が定まるほど、読解力と得点が安定します。

記述の回転が上がる

添削して終わりではなく、その場で書き直しまで進められます。
再提出の回数が増えるほど、記述の再現性が上がります。

オンライン国語を個別指導で改善したいご家庭へ
読解力・記述・過去問の扱いを、処理の流れとして一本化していく組み立てが重要です。
学習の土台から確立させる場合は、下記をご覧ください。
過去問を段階的に補強できる理由
つまずきのタイプ ありがちな状態 個別指導での改善のし方
要点抽出が弱い 段落の役割が残らず、設問で判断がつかない 段落メモと要点再現を定着化
条件読みの漏れ 本文にあるのに条件違いでミスをする 条件語マーキングと判定の流れに一貫性を持たせる
根拠比較が不足 それっぽい選択肢を選ぶ 根拠二点比較のやり方を導入
記述が薄い 本文語句の貼り付けで要素不足 材料抽出→並べ替え→文章化を徹底

改善方法

ポイント
結果ではなくやり方を定着化させます。本文処理→設問処理→記述の順で流れを作ると、読解力が安定しやすくなります。

ステップ1:本文処理の改善

段落メモ
  • 各段落を一言で要約して役割をつかむ
  • 問題提起/具体例/反論/結論をはっきりさせることを意識
  • 設問に戻ったとき迷わず要点に復帰できる状態を作る
関係性の抽出
言い換え つまり/要するに/言い換えると
対比 しかし/一方で/対照的に
因果 なぜなら/だから/その結果
おすすめのマーク例
要素 目印 狙い
主張 二重線 文章の核を残す
理由 下線 因果の根っこを押さえる
具体例 波線 主張を支える材料として管理
対比 左右矢印 結論を浮かび上がらせる
言い換え 同じ印でペア 主張を見極める

ステップ2:設問処理の改善

設問の処理の流れ
  1. 設問を一言で言い直す
  2. 条件語に印をつける
  3. 根拠範囲を先に決める
  4. 比較が必要なら二点比較する
  5. 条件に合うかで選択肢を切る
よくある取りこぼし
  • 本文にあるが条件を満たさない
  • 一部は合うが結論がすり替わる
  • 根拠比較をせず雰囲気で選ぶ

ステップ3:記述改善

記述の進め方
材料を抜き出す
必須要素を特定する
要素を並べ替える
因果/対比の順を守る
文章化する
主語と指示語を補う
添削後に必ず行うこと
  • 指摘箇所だけ直して終わらない
  • 追加すべき要素を箇条書きにする
  • 文章全体を組み直して再提出する

家庭でできるフォローと役割分担

家庭は継続系を支える
読解や記述の基盤づくりは個別指導で身につけさせつつ、家庭は語彙・漢字・過去問管理などの継続領域を支えると効率が上がります。
やりすぎ注意
親が解説しすぎる、答えを誘導する、本人の言葉で説明させない、は逆効果になりやすいです。
正解にする係ではなく、やり方を守れているか確認する係が理想です。
項目 家庭での役割 狙い
語彙・漢字 短時間で毎日、ミスの原因を記録する 抽象語の理解を底上げし読解力の土台を作る
音読 文構造を崩さず読む練習として使う 係り受け・句読点の切れ目を安定させる
過去問管理 実施日・得点・ミスの理由・再提出回数を記録 過去問を消耗戦から改善サイクルへ変える

どんな子に相性が良いか

オンライン国語の個別指導が合いやすいタイプ
読む速度はあるが設問でつまずく
説明を聞けば分かるが再現できない
記述で要素漏れ・順番ミスが多い
集団塾で伸び悩む
1対1では、ミスの瞬間を逃さず、読解力と記述を正しい手順として身につけさせられます。
過程の可視化が必要な子ほど効果が出やすい傾向があります。
説明文が苦手な場合

説明文では論理語・言い換え・対比・因果の処理が得点を左右します。
読み方の体系を後半で確認したい方は、専門記事も併せてご覧ください。


説明文の読み方をチェック

家庭での確認チェック
確認項目 できている 要改善
段落ごとに一言で要点を言える
対比・言い換え・因果を本文から拾える
設問の条件語に必ず印をつけている
選択肢は根拠と条件で切れている
記述は材料抽出→並べ替え→文章化の順で書ける

まとめ

本文を読めていても理解が浅い場合、要点抽出と関係性把握という処理のやり方が身についていないことが原因になりがちです。
オンライン国語の個別指導では、思考のズレを可視化し、本文処理・設問処理・記述を正しい流れとして一本化できます。

理解の浅さが「読むのに時間がかかる」「長文が終わらない」に直結しているケースも多いです。二度読みを減らす手当てや、設問への適切なアプローチ、時間配分の作り方まで含めて整理した記事は、中学受験国語の時間配分・時短術【全体像はこちら】にまとめています。

読解力と記述を早く改善したい方へ
中学受験の国語でお困りの方は、オンライン国語の個別指導で処理の流れを確立させることが改善の近道です。