駒場東邦中学校〈国語〉過去問解説|2021年問題の読み方と合格に近づく学習ポイント

駒場東邦中 2021 国語|過去問復習で見るべき記述のポイント

令和3年度 駒場東邦中学校の入試国語を解いたあと、「記述答案をどう直せばよいか分からない」「傍線部のどこを根拠にすればよいか判断しにくい」という受験生・保護者向けの解説です。

このページでは、大問一 問四「奥の手」の傍線部説明と、大問一 問八の心情+理由の記述を中心に、本文のどこを読み、答案に何を入れるのかを具体的に確認します。動画解説も掲載しています。

目的に合わせて確認できます

問題文・設問(過去問)そのものの配布は行っていません。お手元の過去問題集等をご用意のうえご覧ください。

この年度の復習で特に見たいポイント

令和3年度の今回扱う設問では、本文中の言葉をそのまま追うだけでなく、傍線部の表現が本文中のどの具体的内容と対応しているのかを確認することが大切です。

大問一 問四では、「奥の手」という抽象的な表現を本文中の具体的な行動に置き換えます。大問一 問八では、会話文の表面だけでなく、人物が置かれている状況をふまえて、感じ方と理由をまとめます。

まず、「本文のどこを見るか」「答案に何を入れるか」を整理しておきましょう。

スマートフォンでは、表を横にスクロールして内容を確認できます。

設問タイプ 今回の設問 本文で見る場所 答案に入れたい要素 よくある不足
傍線部説明 大問一 問四 傍線部の直後や直前にある具体化・言い換え 傍線部が具体的に何を指すのか 傍線の言葉を言い換えただけで、本文の具体的内容が入らない
心情+理由 大問一 問八 会話文の前後、人物の置かれている状況 どう感じたか+なぜそう感じたか 気持ちだけを書き、理由や状況の説明が抜ける

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記述問題の復習では、正解例を写すだけでなく、「本文のどこを根拠にしたのか」を説明できる状態にすることが大切です。次に同じタイプの設問が出たとき、同じ読み方を再現できるかを意識しましょう。

設問別解説|問四の傍線部説明と問八の心情記述

ここからは、今回の2つの設問を具体的に確認します。どちらも傍線部の内容を説明する問題ですが、問四では抽象的な表現の具体化、問八では心情とその理由を見ることがポイントです。

傍線部の説明問題の考え方(基本)

傍線部の内容を説明する問題では、まず「傍線部=何か」という形で、本文中からイコールになる内容を探します。

  • 傍線部の言葉や表現=「イコール」の内容を探す
  • 同じ言葉・似た内容の言い換えに注目する
  • 傍線部の前後の文脈から、状況や理由をセットで押さえる

【傍線部説明問題の基本】
説明を求められている問題は、「傍線部 = 何か」という形で、傍線部とイコールの内容を本文中から見つけて答えます。

大問一 問四「奥の手」をどう説明するか

設問の概要

大問一 問四は、本文中の傍線部「奥の手」が指している内容を説明させる問題です。ここで問われているのは、「奥の手」=具体的にどんな行動・内容なのかを本文から読み取る力です。

本文の該当箇所

6ページ最後の行:
「こうなったら奥の手を・・・明日、PTAに訴えてみようと祥子は心に決めた。」

なぜ引っかかりやすいのか

  • 「奥の手」という抽象的な言葉だけを見てしまい、具体的な中身まで読み取れていない
  • 「奥の手=何かすごい方法」程度で終わってしまい、本文中のイコール部分を探しきれていない
  • 前後の一文を丁寧に読まず、部分的なイメージで答えてしまう

どこをどう読むべきか

「奥の手」という言葉のすぐ後ろに、具体的な内容が書かれています。

  • 傍線部と同じ言葉が出てきたら、その周辺を丁寧に読む
  • 抽象語の近くにある、具体的な行動や考えを確認する

答案のイメージ

本文では、「PTAに訴えてみようと祥子は心に決めた。」という一文が続いています。したがって、

【PTAに訴えること】

が「奥の手」の具体的な中身であり、これが答えとなります。

【問四の復習ポイント】

  • 「奥の手」という抽象的な表現を、そのまま別の抽象語に言い換えない
  • 本文に戻り、具体的な行動を探す
  • 「傍線部=本文中の具体的内容」として結べるか確認する

大問一 問八「傍線⑥」の感じ方をどう説明するか(心情+理由)

設問の概要

大問一 問八も、傍線部の説明を求める問題です。ここでは、登場人物がどのように感じたのかを、理由とセットで説明することが求められています。

本文の該当箇所

傍線部の直前には、次のようなやり取りがあります。

「それは大変でしたね・・・。~まさか今も、家に一人ですか?」

何が分かりにくいのか

  • 会話文そのものが丁寧な言い方なので、責められているニュアンスを読み取りにくい
  • 人物の心情が直接書かれておらず、前後の状況から考える必要がある
  • 「なぜそう感じたのか」という理由まで答案に含めることを忘れやすい

心情+理由をセットで読む

傍線⑥で問われているのは、「無責任だと責められているように感じた」という心情です。その背景には、次のような状況があります。

  • 息子は「登校できていない」
  • 「体調もすぐれない」
  • その息子を「家に一人で残している」

この状況で「今も家に一人ですか?」と聞かれたため、「そんな状態の子どもを一人にしておくなんて、無責任ではないか」と責められているように感じた、と読み取れます。

答案のイメージ

【傍線⑥ = 無責任だと責められているように感じた】ことを、その理由とセットで文章化すると、次のようになります。

【いまだに登校できず、体調もすぐれない息子を家に一人で留守番させているのは無責任だと責められている(ように感じた)】

このように、「どう感じたか」+「なぜそう感じたか」の二本立てでまとめることが大切です。

【問八の復習ポイント】

  • 会話文だけでなく、その前後の状況を確認する
  • 「どう感じたか」だけで答案を終わらせない
  • 登校できない・体調不良・一人で留守番という状況を、心情の理由につなげる

厳選解説動画|駒場東邦中 2021 国語

令和3年度 駒場東邦中学校の入試問題より、厳選した問題とその解説を動画でお届けしています。

動画を見るときは、答えだけでなく、次の3点を意識すると自分の答案の直し方につなげやすくなります。

  • 傍線部の言葉が、本文中のどの表現とイコールになるのか
  • 心情を答えるときに、理由や状況まで答案に入っているか
  • 自分の答案が「本文の根拠を使った説明」になっているか

▶ YouTubeで視聴する(別タブで開く)
URL:https://youtu.be/crtQX6bv4YE

動画と本文を往復する過去問復習の進め方

「解説を見て分かった」で終えると、別の文章で同じような不足が出ることがあります。学校別の過去問解説は、解き直しの流れまで決めておくと復習しやすくなります。

  • ①設問タイプを仕分ける:傍線部説明(イコール)/心情+理由/抜き出し・選択
  • ②根拠位置を決める:傍線部の直前直後に戻り、説明・具体化・言い換えを拾う
  • ③記述は要素を先に並べる:心情なら「どう感じたか」+「なぜ(状況)」、説明なら「抽象語」→「具体化」
  • ④書き直しを1回入れる:同じ設問をもう一度書き、根拠に戻る動きが再現できるか確認する

過去問では、解いた回数だけでなく「どう直したか」も確認しましょう。本文のどの一文、どの説明・具体化を使ったのかが言える形にしておくことが大切です。

過去問演習を「何回繰り返すか」「類題演習とどの順で組むか」まで含めて確認したい場合は、過去問演習の全体像はこちらで整理しています。

答案で不足しやすい点の防ぎ方

過去問復習では、正解・不正解だけでなく、自分の答案からどの要素が抜けたのかを見ることが重要です。特に、今回の2つのタイプでは次の不足に注意します。

  • 傍線部説明:傍線の言葉を言い換えただけで終わり、イコールの中身となる本文の具体的内容が抜ける
  • 心情+理由:気持ちだけを書き、その気持ちになった理由や状況が抜ける

書き終わったら、答案だけを見るのではなく、もう一度「この部分は本文のどこを使ったか」を確認してみてください。根拠を示せない部分があれば、そこが見直しの候補になります。

ここから先の復習は、困っている内容に合わせて分けると整理しやすくなります。過去問を何回解くか、類題とどう組み合わせるかで迷っている場合は、国語の過去問演習の全体像を確認してください。答案そのものの不足を家庭で判断しにくい場合は、まず次の「家庭で答案を見直すときの確認ポイント」を確認しましょう。

家庭で答案を見直すときの確認ポイント

保護者の方が家庭で記述答案を確認する場合、細かい表現の良し悪しだけを見ると、どこを直せばよいか分かりにくくなります。まずは、答案に必要な要素が入っているかを確認すると復習しやすくなります。

  • 傍線部の説明で、本文中の具体的な内容を使っているか
  • 心情問題で、気持ちだけでなく理由や状況まで書けているか
  • 答えの根拠になる本文の場所を、本人が説明できるか
  • 解説を読んだあと、もう一度自分の言葉で書き直せるか

同じような不足が何度も出る場合は、単に知識が足りないというより、本文に戻る流れや、答案に要素を入れる順番がまだ定着していない可能性があります。

家庭で確認しても「どの要素が足りないのか判断しにくい」「書き直しても同じ不足が続く」という場合は、答案を個別に確認する方法も参考にしてください。

答案の直し方で困ったときの相談先

本文を読んでも、「自分の答案ではどの要素が抜けているのか判断しにくい」「同じような不足が何度も出る」という場合は、答案を個別に確認しながら直す学習が必要になることがあります。

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よくある質問

駒場東邦中の国語過去問は、解いた後に何を確認すればよいですか。

まずは、間違えた問題の正解だけでなく、本文のどこを根拠にすればよかったのかを確認しましょう。特に記述問題では、傍線部の直前直後にある説明・具体化・言い換えを見つけられたかが重要です。

傍線部説明では、本文のどこを見ればよいですか。

傍線部の直前直後を中心に見ます。抽象的な言葉が傍線になっている場合は、その近くに具体的な行動や説明が書かれていることがあります。「傍線部=何か」とイコールで言える内容を探す意識が大切です。

心情記述で理由を書き忘れる場合はどうすればよいですか。

答案を書く前に、「どう感じたか」と「なぜそう感じたか」を分けてメモすると、理由の抜けを防ぎやすくなります。会話文の表面だけでなく、その人物が置かれている状況まで確認しましょう。

動画解説はどのタイミングで見るのがよいですか。

まず自分で解き、次に本文の根拠を探し、それでも分かりにくい部分を動画で確認する流れがおすすめです。動画を見た後は、同じ設問をもう一度書き直し、根拠に戻る動きが再現できるかを確認しましょう。

家庭で記述答案を確認するとき、何を見ればよいですか。

表現の上手さだけでなく、本文の根拠を使えているか、必要な要素が抜けていないかを見てください。傍線部説明なら具体的内容、心情問題なら理由や状況が答案に入っているかを確認すると、直すべき点が見えやすくなります。

関連ページ|悩みに合わせて次に確認する内容

今回の問四・問八を解き直したあとに何を確認するかは、現在困っている内容によって異なります。

記述答案の作り方や自己採点など、別の課題がある場合も、まずは「本文の根拠を拾えているか」「必要な要素を答案に入れられているか」を分けて確認すると、次に見直すべき点を整理しやすくなります。

まとめ|駒場東邦中2021国語の復習で確認したいこと

今回扱った令和3年度 駒場東邦中学校の国語では、問四の傍線部説明と問八の心情記述から、記述答案を直すときの基本的な流れを確認できます。

  • 問四:「奥の手」のような抽象的な表現は、本文中の具体的な内容と結び付ける
  • 問八:「どう感じたか」だけでなく、「なぜそう感じたか」という状況・理由まで入れる
  • 解き直し:正解を写すだけでなく、本文のどこを根拠にしたのか確認する
  • 動画:答えだけでなく、本文に戻る過程を確認してからもう一度書き直す

記述問題で迷ったときは、まず「傍線部=本文中の何か」「その心情になった理由は何か」と分けて考えてみてください。本文に戻って根拠を拾い、自分の答案に必要な要素が入っているかまで確認することが、過去問復習のポイントです。

▶ 駒場東邦中学校・令和3年度 厳選解説動画を見る

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