早稲田中学校・令和3(2021)年度の過去問解説
早稲田中学 国語2021 過去問解説(心情・説明の根拠)
心情問題と「傍線部の説明=言い換え」は別物に見えますが、得点の作り方は共通します。本文のどこを根拠にし、どんな順番で答えに落とすかが定まると、同じ形式の設問で安定しやすくなります。
早稲田中学 国語2021の解き方(心情/説明=言い換え)
心情:背景+出来事→ギャップで一言
- 背景(何が起きている状況か)を先に短く整理する
- 出来事(その場で何をされた/何をしたか)を押さえる
- 行動の目的とうまくいかない現実のズレ(ギャップ)を一言でまとめ、心情語に落とす
説明(どういうことか):キーワード→本文根拠→一文
- 傍線全体を無理に言い換えず、まずキーワード(例:連帯感)を特定する
- キーワードとイコールになる内容を、傍線の直後/直前から拾う
- 拾った根拠を、設問の言葉に合わせて一文に整える(選択肢なら意味一致で判断)
使い方:動画と往復して進め方を合わせる
- 本文の根拠に線を引き、根拠の位置を決める
- 根拠を短い言葉に言い換え、答え(または選択肢の意味)に落とす
- 動画で解説の順番と照合し、自分の進め方のズレだけを修正する
30秒で再現:このページの考え方だけ先に手元メモ
心情(背景→出来事→ギャップ→一言)
【背景】____________。
【出来事】____________。
【ギャップ】(したいのに/なのに)____________。
⇒【心情語】____(例:困惑/戸惑い/安心/うれしさ)
説明(キーワード→本文根拠→一文)
①傍線部のキーワード:______(例:連帯感)
②本文の根拠(直後/直前):____________
③答えの一文(「つまり〜」で整形):____________
自己採点(10点の目安):どこが欠けると落ちるか
- 心情:背景3点/出来事3点/心情語4点(背景・出来事が本文根拠なら加点が安定)
- 説明:キーワード3点/根拠4点/一文の整形3点(根拠が曖昧だと選択肢で割れる)
ミニドリル:心情を一言に落とす練習
本文で線を引いた根拠だけ使い、下の枠を埋めてください(慣れると30秒)。
【背景】(何が起きている状況か)____________
【出来事】(何をされた/何をしたか)____________
【ギャップ】(したいのに/なのに)____________
⇒【心情語】____(候補:困惑/戸惑い/焦り/安心/うれしさ)
埋めた順番がズレる場合は、動画と照合して根拠→まとめまでの流れだけ修正します。
よくあるミス3つ(心情・説明・選択肢)
- 心情を先に決めてしまう:心情語は最後。先に背景・出来事を本文根拠で決める。
- 説明で傍線全体を言い換えようとする:まずキーワードを1語に絞り、根拠を拾う。
- 選択肢を雰囲気で選ぶ:選択肢の意味を短く言い換え、本文の根拠と意味一致で照合する。
FAQ(早稲田中学 国語 過去問)
Q. 心情が割れるときの見直し
多くは「背景」か「出来事」の根拠が薄い状態です。会話・描写・行動目的のどれを根拠にしたかを一行で書き、動画の順番と照合してズレだけ直します。
Q. 説明(どういうことか)の根拠が取れない
傍線部からキーワードを1語だけ抜き、直後/直前の「つまり」の位置を探します。根拠が1つしかない場合は、同段落内でもう1根拠(具体例・対比)を補うと選択肢判断が安定します。
Q. 動画を見ても再現できない
原因は「視聴→納得」で止まっていることです。本文に線を引き、根拠の位置とまとめの一文だけをノートに決めてから再視聴すると、進め方として残ります。
過去問演習の回数・順番・復習の組み立て方は、中学受験 国語の過去問は何回?繰り返しの効果と限界/類題演習との順番まで整理もあわせて参照してください。
早稲田中学校・令和3年度入試(国語)から厳選した問題を、動画とあわせて扱います。
実際の入試問題を通して、心情問題の読み解き方や傍線部の説明=言い換え問題の攻略法を整理し、中学受験の国語で得点力を高めるポイントを押さえましょう。
過去問演習の回数・順番・復習の組み立て方など、国語の過去問の回し方の全体像はこちら:中学受験 国語の過去問は何回?繰り返しの効果と限界/類題演習との順番まで整理
早稲田中学 国語2021 解説動画
令和3年度 早稲田中学校の入試問題から、厳選した問題とその解説をお届けします。
動画では、本文の読み方・設問の意図・答案のまとめ方まで、入試本番で活かせる視点を丁寧に解説しています。
▶ 解説動画はこちら:
https://youtu.be/2F77mNpV5YY
【設問別】早稲田中学 国語2021 解説
大問一 問八:心情(傍線部)
この問題は、傍線部の人物の心情を問う設問です。
心情問題では、まず背景と出来事を整理し、そこから心情を導くのが基本の流れになります。
背景(何が起こっている状況か)+出来事(その場で何をされた/何をしたか)
を整理し、その結果としての心情を考えることがポイントです。
本文上の手がかり整理
- 会話部分より:
「『オマエ、なんで長崎へいった?』『それは・・・~しゃべりたかったらしい』」
「自分では謝りたい~途方にくれてて・・・」
などの記述から、
【背景】として、
【両親の役に立ちたいと思って長崎まで行ったので、その話をしたいが、うまくことばにできない。】
という状況が読み取れます。
- また、傍線部そのものから、
「ふてくされた顔で小さくなっていった」という描写が示されているため、
【出来事】として、
【傍線部より、ふてくされた顔で小さくなっていった】
という様子が分かります。
そこから導かれる心情
【背景】と【出来事】を合わせて考えると、
- 両親の役に立ちたいという思いはある
- そのために長崎まで行ったという行動もある
- しかし、そのことをうまく言葉にできず、ふてくされた様子になる
以上から、【心情】は、
【困っている】
すなわち、「両親にうまく思いを伝えられず、戸惑い・困惑を感じている心情」ととらえられます。
これらをまとめると、答案としては次のような内容になります。
【両親の役に立ちたいと思って長崎まで行ったので、その話をしたいが、うまく言葉にできず、困っている。】
このように、行動の目的とうまくいかない現実のギャップが、心情問題の核になっています。
大問二:説明(どういうことか=言い換え)
こちらは、傍線部とはどういうことかを問う説明問題です。
説明を求められたときは、傍線部とイコールの内容を本文中から探して答えにします。
傍線全体を細かく言い換えなくてもよい場合があります。
今回のように、傍線の中のキーワード(例:連帯感を築く)に注目し、
その部分とイコールになる内容を本文から探すのが効果的です。
連帯感を築くに注目して本文を読む
傍線部のすぐ後ろに、次のような記述があります。
- 傍線4の直後:
「子どもに朝食を食べさせ登校させられない一人世帯、手を挙げて『困った』と言いづらい人たちがいます。」 - 続く文:
「でも、そこには~ないでしょうか。」
ここから読み取れるのは、
【弱い立場の人を助けようと考えられるようになる】
という内容です。
つまり、「連帯感を築く」とは、社会的に困っている人・声を上げづらい人の存在に気づき、支え合おうとする姿勢を指していると考えられます。
選択肢との対応
以上を踏まえると、「連帯感を築く」とイコールになる内容を述べているのは、
選択肢ア
「感染防止のため他社と距離をとらねばならない一方で、孤立しがちな社会的弱者とも協力して立ち向かわねば感染の拡大は抑えられないということ」
となります。
ここでは、
- 「孤立しがちな社会的弱者とも協力して立ち向かう」= 弱い立場の人を助けようと考える
- その協力・支え合いが、「連帯感を築く」ことに対応している
と読み取れるため、選択肢アが適切な答えだと分かります。
まとめ(早稲田中学 国語2021)
- 心情問題では、背景と出来事をセットで整理し、その結果としての心情を言葉にすることが大切。
- 主人公の行動の目的と、現実とのギャップに注目すると、「困惑・ためらい・戸惑い」などの心情が見えてくることが多い。
- 「どういうことか」を問う説明問題では、傍線部全体を無理に言い換えようとせず、キーワード(例:連帯感)に注目すると読みやすい。
- そのキーワードとイコールになる内容が、傍線直後や直前に書かれていることが多いので、前後の文を丁寧に読む。
- 本文から導いた内容を、選択肢の中から一番近い表現として選ぶことで、論理的に正解にたどり着ける。
解説動画とあわせて復習しながら、なぜその答えになるのかを自分の言葉で説明できるレベルを目指していきましょう。
その積み重ねが、早稲田中学校をはじめとする難関校の入試本番で、安定して得点できる国語力につながります。


