小6国語「何を捨てて何を残すか」──直前期までの優先順位と時期別戦略

小6国語/直前期戦略ガイド
読み時間目安:10〜15分

「やることが多すぎて、何から手をつければいいか分からない」──そんな小6国語の悩みを、
「全部やる」発想から「合格に効くところに絞る」発想へ切り替えるためのガイドです。
読解・記述・語彙/漢字・時間配分の4つについて、時期ごとに「何を残し、何を捨てるか」を整理していきます。
読み終えるころには、「今やめること」と「今すぐ続けること」を親子で具体的に書き出せる状態になることを目指します。

国語テスト本番の「集中できない」「時間が足りない」対策の全体像はこちら:国語 集中できない・時間が足りない対策|解き順・10秒ルール・飛ばす判断・記述の部分点|中学受験

小6受験生向け
保護者向け
優先順位のつけ方

この記事のねらい

想定読者・ニーズ・メッセージ

  • 想定読者
    小6の受験生・その保護者
  • 主なニーズ
    • やることが多すぎて、国語で何を優先すべきか分からない
    • 算数・理科・社会との時間配分の目安がほしい
    • 「今の勉強で本当に合格に近づいているのか」と不安を感じている
  • メッセージ
    この記事のポイント
    • 「全部やる」発想から、「合格に効くところに絞る」発想へ切り替える。
    • 時期別に「今やるべきこと」と「後回し/捨ててもよいこと」をはっきりさせる。
    • 偏差値だけでなく、答案の質と習慣で進捗をチェックする目線を持つ。

この記事でわかること

  • 小6国語で最後まで伸ばしやすい力と、そうでない力の見分け方
  • 4〜直前期までの時期別・優先順位のつけ方
  • 捨ててもいい勉強」と「絶対に残すべき勉強」の具体例
  • 算数・理科・社会との時間配分の目安
  • 保護者が見るべき「偏差値以外の進捗指標」
読み方のおすすめ:
まず「1. 小6国語のゴール整理」を読んでから、
お子さまの今の時期にあわせて「2. 時期別の優先順位」のパートを重点的に読んでください。

1. 小6国語のゴール整理──合格に直結するのはどこか

まず、「小6の国語でどこまでできれば合格ラインと言えるのか」を整理しておきます。
大きく分けると、次の4つの柱です。

領域 ゴールイメージ 優先度
読解精度
  • 設問で問われた箇所を、本文からほぼ正確に拾える
  • 選択肢問題で、明らかに違う肢を確実に除外できる。
最重要
記述力
  • キーとなる語句を落とさずに、部分点を確実に取れる文が書ける。
  • 字数オーバー・極端な字数不足が少ない。
最重要
時間配分
  • 本番形式で時間内に一通り解き切れる
  • 最後の問題まで手をつける習慣がついている。
重要
語彙/漢字
  • 志望校レベルの過去問で、語句・漢字で大きく失点しない
  • 頻出語彙は、意味+使い方までセットで理解できている。
土台
ここでのポイント:
語彙・漢字ももちろん大事ですが、直前期に一番点数へ直結しやすいのは「読解精度」と「記述」です。
まずはこの2本柱を中心に、その他の要素を組み立てていきましょう。

2. 時期別の優先順位

小6の1年間を、大まかに次の3つの時期に分けて考えます。
それぞれの時期で、「何を伸ばしやすいか」「何を準備しておくべきか」は変わります。

時期 メインテーマ 優先してやること
4〜7月 基礎読解・語彙・記述の型づくり
  • 塾のテキスト・模試の文章を使って「基本的な読み方」を固める。
  • 毎週決まった量の語彙・漢字をインプットする。
  • 短めの記述でよいので、「主語+述語」のはっきりした文を書く練習を続ける。
  • 解き直しノートを作り、間違いパターンをストックしていく。
8〜10月 志望校レベルに合わせた演習・過去問準備
  • 志望校の出題傾向に近い問題を、週に数セット解く。
  • 記述問題の部分点を取り切る練習(模範解答との比較・添削)を行う。
  • 試験時間を意識した本番形式の演習を増やしていく。
  • 過去問に入る前に、レベルと形式の近い問題で肩慣らしをしておく。
11月〜入試直前 過去問の精度UP・時間配分・メンタル調整
  • 過去問の解き直しを中心に、「同じミスを繰り返さない」ことに集中する。
  • 時間配分を毎回記録し、どの大問で時間を使いすぎるかを把握する。
  • 「いつも通りのリズム」で解くために、ルーティン化を意識する。
  • 点数の上下に振り回されすぎず、答案の中身で成長を確認する。
チェックポイント:
「今の時期にやるべきこと」と「別の時期でも間に合うこと」が混ざっていないか、
一度ノートに書き出して整理してみるのがおすすめです。

3. 「捨ててもいい勉強」と「絶対に残すべき勉強」

直前期まで見据えると、すべてを完璧にやり切るのは現実的ではありません。
ここでは、国語でありがちな「やり過ぎ」「やり残し」のパターンを整理します。

「捨ててもいい/優先度を下げてもよい」勉強

目安:「点数への影響が小さい」「他教科の学習時間を圧迫している」ものから優先的に削ります。

  • 難問ばかりを追いかける
    ⇒ 基礎的な読解や記述がまだ不安な段階で、最難関レベルの設問だけを大量に解くのは非効率。
  • 「解きっぱなし」で新しい問題だけ増やす
    ⇒ 同じパターンのミスを放置したまま、新しい問題だけ進めるのはNG。
  • マニアックな知識問題にこだわりすぎる
    ⇒ 「出たらラッキー」レベルの知識よりも、頻出語彙・基本的な文脈把握を優先。
  • ノートを「きれいにまとめる」ことに時間をかけすぎる
    ⇒ 見た目よりも、どこで・なぜ間違えたかが一目で分かるメモを短時間で作る。

「絶対に残すべき」勉強

目安:「過去問・模試の得点に直結する」「継続しないと維持しづらい」ものは最優先で残します。

  • 模試・過去問の答案の「解き直し」
    間違えた原因+どう直せばよいかを必ず言語化する。
  • 頻出語彙・漢字の継続インプット
    ⇒ 1日10〜20語でもよいので、毎日少しずつ続けるほうが効果的。
  • 記述の「型」を意識した練習
    ⇒ 「①聞かれていること」「②根拠」「③まとめ」の型で書くクセをつける。
  • 時間を測った本番形式の演習
    ⇒ 「時間内に解き切る感覚」は、練習しないと身につかない力です。
大事なのは「やめる勇気」:
すでに十分できている単元や、合否への影響が小さい分野に時間をかけすぎていないか、
月に1回は親子で「続ける/やめる」の棚卸しをしてみましょう。

4. 算数・理科・社会との時間配分の考え方

中学受験では、どうしても算数の比重が大きくなりがちです。
一方で、国語が極端に弱いと、安定した合格点を取りにくいという現実もあります。

状況 国語:算数:理科:社会の目安(平日) コメント
国語・算数ともに平均〜やや上 2:4:2:2
  • 算数にやや多めに時間を使いつつ、国語も毎日触れるペースを維持する。
  • 国語は「読解+語彙/漢字」をバランスよく行う。
国語が明らかに弱い 3:3:2:2
  • 算数の絶対量を落としすぎない範囲で、国語の時間を意識的に増やす
  • 特に「読解の解き直し」と「記述の型づくり」に時間を使う。
直前期(過去問中心) 日によって教科をローテーション
  • 「国語+算数」「算数+理社」など、2教科セットで過去問を回す。
  • 国語は、過去問の解き直し+記述の書き直しにしっかり時間を取る。

平日2時間のサンプルタイムテーブル(国語・算数が平均〜やや上の場合)

  • 17:00〜17:30 … 国語(読解+語彙・漢字)
  • 17:30〜18:10 … 算数(塾の宿題+復習)
  • 18:10〜18:30 … 理科/社会(どちらかを日替わりで)

上記は一例です。「苦手教科を+1、得意教科を-1」のように、時間の増減で調整してみてください。

目安の使い方:
上の比率はあくまで一例です。
志望校の配点とお子さまの状況に合わせて、「苦手教科を+1、得意教科を-1」のイメージで微調整してください。

5. 親がチェックすべき「国語の進捗指標」

最後に、保護者の方が「偏差値以外で」国語の伸びを確認するための指標をまとめます。
テストの点数だけでなく、答案の質と学習習慣を一緒に見ていくことが大切です。

指標 具体的に見るポイント チェック目安
答案の質
  • 同じタイプのミスが減ってきているか。
  • 選択肢で「なんとなく」ではなく、理由を言葉で説明できるか
毎回チェック
解き直しの習慣
  • テスト後に必ず解き直しをしているか。
  • 「なぜ間違えたか」「次にどうするか」をノートに残しているか
週1回振り返り
記述の変化
  • 字数の感覚がつかめてきて、極端なオーバー/不足が減っているか。
  • 主語と述語がはっきりした、読みやすい文を書けるようになっているか。
月1〜2回
語彙・漢字
  • 同じ語彙・漢字で何度も間違えていないか
  • テストや過去問の語彙・漢字パートでの失点が徐々に減っているか
小テスト感覚で
まとめ:
国語は「一気に伸びた!」と感じにくい教科ですが、
答案の中身・解き直し・記述の変化・語彙の定着を見ていくと、確かな成長が見えてきます。
偏差値だけに一喜一憂せず、これらの指標も一緒に確認していきましょう。

おわりに──「全部やる」より「効くところに絞る」

小6の1年間はあっという間に過ぎていきます。
すべてを完璧にこなすことを目指すよりも、
「合格に効くところに時間とエネルギーを集中させる」ことが、結果的に一番の近道になります。

  • まずはゴール(4つの柱)を確認する。
  • 次に、時期ごとの「やる/やらない」をはっきりさせる。
  • 最後に、偏差値だけでなく答案の中身と習慣で成長を確かめる。

親子で「何を捨てて、何を残すか」を話し合いながら、
お子さまにとって最適な国語の戦略を一緒につくっていきましょう。
まずは今週末の学習計画に、「やめること」を1つ書き込むところから始めてみてください。

国語テスト本番の「集中できない」「時間が足りない」対策の全体像はこちら:全体像はこちら

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