予習シリーズ小5上巻 第10回の要点解説

予習シリーズ
小5 上巻
第10回・発展問題
前半:物語文
後半:説明文

予習シリーズ小5上巻第10回|物語文・説明文の要点解説と読み方

予習シリーズ小5上巻第10回・発展問題は、前半が物語文、後半が説明文です。このページでは、物語文の心情の考え方と、説明文の空欄・理由問題の見方を、問題別に復習できる形で整理しています。

困っている内容別の入口

  • 心情問題で判断が揺れる場合は、前半の「背景 × 出来事 → 心情」を確認する
  • 空欄・理由問題で判断しにくい場合は、後半の「段落の役割 × 空欄前後」を確認する
  • 動画を見る場合は、先に問題別ポイントを読んでから根拠を確認する

受験国語専門「読解ラボ東京」代表・長島によるライブ解説の要点を、ご家庭で復習しやすい形にまとめています。教材本文や設問文の転載はしていません。お手元の予習シリーズ小5上巻第10回・発展問題を開きながら、動画と本文をあわせて確認してください。

第10回でつまずきやすいポイント

第10回は、前半と後半で見るべきポイントが変わります。物語文では人物の気持ちを一語で当てにいくのではなく、背景と出来事を結びつけます。説明文では、空欄や理由問題を本文の流れに沿って判断します。

前半:物語文で確認すること

  • 人物が何を避けたいのかを背景として読む
  • 傍線部の行動や発言を出来事として見る
  • 背景と出来事から心情を考える
  • 選択肢や記述答案で使う根拠を確認する

後半:説明文で確認すること

  • 段落が何をしているかを短く押さえる
  • 空欄の前後から入る言葉の方向を決める
  • 理由問題では前後の条件をつなげて読む
  • 知識ではなく本文の構成で判断する

最初に見る場所

前半は「莉緒を踏切へ向かわせたくない」という背景、後半は「オオカミの見方が社会・文化・時代で変わる」という流れを押さえると、問題別ポイントが読みやすくなります。

目次

1. 前半(物語文)の核:背景 × 出来事 → 心情

物語文では、先に心情語だけを探そうとすると、答えが揺れやすくなります。第10回の前半では、人物がどのような状況に置かれているのか、何を避けたいのかを先に読むことが重要です。

今回の中心は、朱里が莉緒を踏切へ向かわせたくないという背景です。この背景を押さえると、傍線部の発言や行動が、ただの会話ではなく、莉緒の意識を踏切とは別の方向へ向けようとする動きとして読めます。

今回の背景

  • 朱里は、莉緒を踏切へ向かわせたくない
  • その背景が分かると、傍線部の行動や言葉がつながって読める
  • 心情は、背景と出来事から自然に考える

復習で使う見方

背景 守りたい/離れたくない/危険から遠ざけたい
出来事 傍線部の行動・発言
心情 恐れ・焦り・安堵など、背景から考える
ポイント:「どんな気持ちか」をいきなり考えるのではなく、まず人物が何を避けようとしているのかを明らかにします。すると、傍線部の出来事が目的をもった行動として読めます。

2. 前半(物語文)問題別ポイント

第一問

前半の問題別ポイントでは、答えの暗記ではなく、各設問でどの背景を見て、どの出来事を根拠にするかを確認します。心情問題で判断が揺れたときは、まず「莉緒を踏切へ向かわせたくない」という背景に戻ると、傍線部の意味が整理しやすくなります。

問三:傍線②「俺ももう大人だ」から強く出る理由を読む

心情

  • 背景:莉緒を踏切へ向かわせたくないが、子ども扱いでは届きにくい
  • 出来事:「大人だ」と言い切って、相手に向き合おうとする
  • 着地:莉緒の行動を変えるために、強く出ている

問四:傍線③「私達の物語のその先を語った」理由を読む

抜き出し

  • 背景:莉緒に「先」を感じさせ、踏切へ向かわせたくない
  • 出来事:赤ずきん・リボンの物語で、大人になった先を見せる
  • 狙い:今で終わらせず、未来へ意識を向けさせる

問五:傍線④「ふわっと背中を押してくれた」の働きを読む

心情

  • 背景:危険な方向から遠ざけたいが、強く押さえつけると届きにくい
  • 出来事:直接制するより、相手が進む方向を変えるように働きかける
  • 着地:相手の選択に見せながら、危険な方向から遠ざける

問六:傍線⑤「質問を抱きしめるように」の比喩を読む

比喩

  • 背景:莉緒の意識を今の場に向け、踏切へ向かわせたくない
  • 出来事:質問を重ねて、今この場に意識を向けさせる
  • 着地:「抱きしめる」は、相手とのやり取りを続けようとする動きとして読む

問七:傍線⑥「助かった」に表れる朱里の安堵を読む

心情

  • 背景:最悪の事態を恐れている
  • 出来事:踏切を通り過ぎ、警報が鳴る
  • 着地:危機が遠のいたことへの安堵

問八:「十年したら」に反応する理由を読む

理由

  • 背景:今だけで終わらせず、未来を見せたい
  • 出来事:十年後という具体的な時間を出す
  • 着地:今の判断を、長い時間の中で見直させる
まとめ:前半は「莉緒を踏切へ向かわせたくない」という背景が中心です。傍線部の出来事を、莉緒の意識を踏切とは別の方向へ向ける動きとして読むと、心情を考えやすくなります。

物語文で「二択までは絞れるのに最後に外す」場合

心情の方向は合っていても、最後の二択で判断が揺れる場合は、選択肢に書かれた内容と本文の根拠を一つずつ対応させます。今回の「背景と出来事を結びつける」読み方を、選択肢の判断にも使ってみてください。

物語文の選択肢で二択を外す理由と、本文の根拠を使った判断方法を確認する

3. 後半(説明文)の核:段落の役割 × 空欄の前後

後半の説明文では、オオカミについての知識そのものよりも、文章の中でオオカミがどのように説明されているかを読むことが大切です。社会・文化・時代によって、オオカミの見方が変わるという流れを押さえます。

空欄問題では、選択肢を先に見て雰囲気で選ぶのではなく、空欄の前後を確認します。理由問題では、傍線部だけで考えず、直前の条件と直後の説明をつなげて読みます。

この文章の大枠

  • 「オオカミ像」は、社会のあり方で変わる
  • ヨーロッパでは悪魔、日本では神として語られることがある
  • 近代の制度や政策によって、評価が変化する

説明文で見ること

  • 段落の役割:定義・原因・具体例・まとめを短く確認する
  • 空欄:前後1〜2文で、同じ話題か反対方向かを見る
  • 傍線理由:直前の条件、傍線部、直後の説明をつなげる
ポイント:後半は知識量だけで解くのではなく、段落の役割と空欄前後の関係を確認します。本文の条件に合うかどうかで選択肢を絞り込みます。

4. 後半(説明文)問題別ポイント

第二問

後半の問題別ポイントでは、オオカミに関する知識を増やすことより、本文の中で評価がどのように変わっているかを確認します。空欄問題は前後のつながり、理由問題は直前の条件と直後の説明を結びつけて考えます。

問一:空欄①〜③は前後の流れで判断する

空欄

  • 空欄①:ウ
  • 空欄②:ア
  • 空欄③:イ
  • 空欄の前後を見て、話の向きが変わるのか、同じ内容が続くのかを確認する

問二:傍線①「大きく分けられる」理由を読む

理由

  • 直前:人間とオオカミは「敵同士」という側面がある
  • 直後:歴史の中で見方は分かれる
  • 着地:対立の中でも、地域や社会によって評価が分かれる

問三:波線A・Bは対比の言葉を拾う

抜き出し

  • 波線A:敵として恐れられた
  • 波線B:神として敬われた
  • 対比になっている言葉を本文から拾う

問四:傍線②「オオカミの評価を左右した」条件を読む

理由

  • 鍵:社会の成り立ち
  • 具体:牧畜・酪農と農業では、オオカミから受ける影響が違う
  • 着地:評価はオオカミそのものだけでなく、人間社会との関係で決まる

問五:傍線③「悪魔として広く知られた」背景を読む

理由

  • 鍵:ヨーロッパでは、敵としての側面が強い
  • 具体:牧畜・酪農社会では、被害が生活に直接関わる
  • 着地:恐れの対象として語られ、悪魔のイメージにつながる

問六:傍線④「神としても語られた」文化の違いを読む

理由

  • 鍵:日本では、神として扱われる文脈がある
  • 補助:宗教観・山の存在・自然観が関わる
  • 着地:同じ動物でも、文化によって位置づけが変わる

問七:傍線⑤「普及している」の理由を物語の広がりから読む

選択

  • 比較:赤ずきん/三匹の子ブタなどの物語
  • 方向:恐れられる文脈が物語として広がる
  • 答え:イ

問八:傍線⑥「明治政府」の役割を時代の変化から読む

因果

  • 鍵:近代の制度や政策が、オオカミの評価を動かす
  • 方向:敵としての見方が強まる
  • 着地:評価は文化だけでなく時代によっても変わる
まとめ:後半は「オオカミ=怖い」で終えないことが大切です。社会・文化・時代の条件によって、オオカミの見方が変わると押さえます。

説明文で、空欄や理由の根拠を自分で見つけにくい場合

今回のように空欄前後や段落の役割を確認しても、別の説明文になると見る場所が分からなくなる場合は、設問ごとの答えよりも、本文から根拠を探す読み方を整理することが大切です。

小4・小5向けの読解基礎で、説明文の根拠を見つける読み方を確認する

予習シリーズ小5上巻第10回・発展問題の物語文と説明文の要点解説

5. 解説動画(ライブ配信)

※自動文字起こしのため、固有名詞や表現に揺れがある場合があります。

動画を見る前に確認すること

前半は「朱里が莉緒をどうしたいのか」、後半は「オオカミの見方が社会・文化・時代でどう変わるのか」を意識して聞くと、解説の根拠が追いやすくなります。先に問題別ポイントを読んでから動画を見ると、どの説明がどの設問につながるかを確認しやすくなります。

前半:第一問(物語文)
後半:第二問(説明文)

動画後の復習で根拠がずれる場合

解説動画を見た直後は分かったように感じても、時間をおいて解き直すと、同じ読み方を再現できないことがあります。たとえば、物語文で心情語だけを選んでしまう、説明文で空欄前後を見ずに選択肢へ進んでしまう、といった場合です。

このようなときは、答え合わせだけで終えず、答案のどこで根拠がずれたのかを確認することが大切です。特に、本人は本文を読んでいるつもりでも、傍線部の前後や段落の役割を使えていないことがあります。

個別に確認した方がよいケース

  • 解説を聞くと分かるが、自分で解くと同じ間違いを繰り返す
  • 選択肢を二つまで絞った後、最後の判断が安定しない
  • 記述で本文の根拠を使っているつもりでも、要素がずれやすい

こうした状態では、正解の説明をもう一度聞くだけでなく、実際の答案を見ながら、どの段階で本文とのずれが生じたかを確認する方法があります。

読み方の基礎そのものを整理したい場合

小4・小5で、心情・理由・選択肢など複数の問題に共通してつまずく場合は、問題ごとの正解よりも、本文から根拠を見つける基本的な読み方を確認します。

小4・小5向け読解基礎で、本文から根拠を見つける読み方を確認する

実際の答案のずれを確認したい場合

読み方を理解していても、自分の記述や選択肢で再現できない場合は、実際に解いた答案をもとに、本文のどこを根拠にしたのかを個別に確認します。

小4・小5向けオンライン個別指導で、実際の答案を見ながら確認する

記述・選択肢・過去問まで含めて1対1で確認したい場合は、記述・選択肢・過去問の答案を1対1で確認するオンライン個別指導も確認できます。

6. 家庭学習での復習方法

動画を見て理解できたように感じても、自分で同じ読み方を使えなければ、次の文章で再現しにくくなります。復習では、答えだけでなく、根拠の見つけ方を確認します。

前半(物語文):心情を考える流れ

  1. 傍線部の出来事に印をつける
  2. 傍線部の前後で「何が起きているか」を一言で書く
  3. 人物が何を避けたいのか、何を望んでいるのかを考える
  4. 傍線部の行動や発言をもう一度見る
  5. 背景と出来事から心情を一言で置く

後半(説明文):空欄と理由問題の見方

  1. 各段落の役割を一言で書く
  2. 空欄の前後1〜2文を見る
  3. 同じ話題が続くのか、反対方向に進むのかを確認する
  4. 理由問題では、直前の条件と直後の説明をつなげる
  5. 選択肢は本文の条件と合うかで確認する

復習ノートに残す例

文章 残すこと 次回に使う見方
物語文 背景/出来事/心情 心情語だけでなく、人物が何を避けたいかを見る
説明文 段落の役割/空欄前後/根拠 知識だけでなく、本文の流れに合わせる
記述・選択 本文のどこを使ったか 答えより根拠の位置を説明できるようにする

第10回だけで終わらせず、次の週にも同じ読み方を使うために

今回の「背景→出来事→心情」「段落の役割→空欄前後」という見方は、次回以降の文章でも使います。毎週どのタイミングで解き直し、何をノートに残すかまで決めたい場合は、予習シリーズ国語の復習サイクルと、週ごとの回し方を確認すると整理しやすくなります。

7. 読了後の復習チェック

ここまで読んだ後は、内容を覚えたかどうかではなく、次の文章でも同じ見方を使えるかを確認します。第10回の前半と後半では、見直す観点が違うため、復習ノートにも分けて残すと整理しやすくなります。

  • 物語文:人物が何を避けようとしているのかを先に読めたか
  • 物語文:傍線部の行動や発言を、背景と結びつけて説明できるか
  • 説明文:段落の役割と空欄前後の関係を読めたか
  • 説明文:本文の条件に合う選択肢を選べたか
  • 記述・選択肢:本文の根拠を短く言い直してから答えられたか

記述の「書き方」から確認したい場合

本文のどの言葉を答案に使えばよいか判断しにくい場合は、記述答案を作る基本から確認します。

国語記述で本文の言葉を使って答える基本ルールを確認する

書いた答案の「採点」を確認したい場合

必要な要素がどこまで入っているか、部分点をどう考えるかを確認したい場合はこちらです。

記述模試の自己採点と、部分点・採点基準の見方を確認する

8. よくあるつまずき

Q. 前半で心情語を探してしまい、答えがぶれます開く

心情は最後に考えます。先に背景を一言で置いてから、傍線部の出来事を見ると、心情がかなり絞られます。今回であれば、朱里が莉緒を踏切へ向かわせたくないという背景が大きな鍵になります。

Q. 後半は知識がないと選べない気がします開く

知識だけで解く問題ではありません。段落の役割と、空欄前後の関係を見れば、本文の中に判断材料があります。選択肢は、本文の条件と合っているかを確認します。

Q. 空欄や理由問題で、本文のどこを見ればよいか決めにくいです開く

まず前後1〜2文に範囲を絞ってください。それでも判断しにくいときは、その段落が定義・原因・具体例・まとめのどれに近いかを短く書くと、見る場所がはっきりしやすくなります。

Q. 選択肢を二つまで絞れるのに、最後に外してしまいます開く

二択になったら、どちらが「それらしいか」ではなく、それぞれの選択肢の言葉に対応する本文の根拠があるかを確認します。特に物語文では、心情だけでなく、その心情になる背景と出来事まで一致しているかを見ることが大切です。

物語文の二択で外す原因と、根拠を使った選び方を確認する

Q. 答えだけを見れば復習になりますか開く

答えだけを確認すると、その回は分かったように感じても、次の文章で同じ読み方を使いにくくなります。物語文なら背景と出来事、説明文なら段落の役割と空欄前後を確認し、本文のどこを根拠にしたかを残すことが大切です。

Q. 解説動画はどの順番で見ればよいですか開く

先に問題別ポイントを短く読み、どの設問で何を見るのかを確認してから動画を見ると、解説の根拠を追いやすくなります。動画を見た後は、答えではなく「本文のどこを使ったか」をノートに残してください。

Q. 動画を見たあと、何をノートに残せばよいですか開く

答えを丸写しするより、本文のどこを使ったかを短く残す方が有効です。物語文なら「背景→出来事→心情」、説明文なら「段落の役割→空欄前後→根拠」という形で残すと、次回の文章にも使いやすくなります。

Q. 動画では分かるのに、自分だけで解くと同じ間違いをします開く

解説を聞いたときに理解できることと、自分で根拠を見つけて答えを作れることは別です。同じ間違いが続く場合は、解き直した答案を使って「どこまでは読めていたか」「どこで根拠がずれたか」を確認すると、課題を整理しやすくなります。

9. 第10回の復習後、次に確認する内容

第10回の答え合わせが終わったら、今回どこでつまずいたかによって次に確認する内容を分けます。すべてを見る必要はありません。今の課題に近いものから確認してください。

物語文の選択肢で二択を外しやすい

心情はある程度読めているのに最後の二択で判断が揺れる場合は、選択肢と本文の根拠を対応させる方法を確認します。

物語文の選択肢で二択を外す理由と根拠の見つけ方を見る

記述で本文の言葉をうまく使えない

根拠は見つけられても、答案としてどうまとめればよいか判断しにくい場合は、記述の基本ルールから確認します。

国語記述で本文の言葉を使って答える基本を確認する

予習シリーズの復習を毎週続けたい

第10回だけでなく、次回以降も同じ読み方を定着させたい場合は、解き直しやノート整理を含めた週ごとの復習方法を確認します。

予習シリーズ国語の復習サイクルと週ごとの回し方を見る

第10回のあと、復習を次につなげるには

第10回では、物語文の「背景×出来事→心情」と、説明文の「段落の役割×空欄前後」がポイントでした。解説を読んだあとに自力で解き直し、同じ見方を使えるか確認してみてください。

まず家庭で復習を続ける

予習シリーズを毎週どう解き直すか、復習の流れを整理したい場合はこちらです。

予習シリーズの復習方法を見る

小4・小5で読み方の基礎を整理する

心情・理由・選択肢など複数の問題でつまずく場合に、本文から根拠を見つける基本的な読み方を確認します。

本文から根拠を見つける読解基礎を見る

実際の答案を1対1で確認する

読み方は分かっていても答案で根拠がずれる場合に、記述・選択肢・過去問の実際の答案をもとに確認します。

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本記事は、ライブ解説の要点を学習用に整理したものです。教材本文の転載はしていません。
行数の参照は配信内の説明に基づきます。

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