「国語の文法問題を得意にする」意義を考えてみる

文法問題って出るの?

夏井(中学受験専門 夏井算数塾代表):今回は中学受験で文法を学習する意義について、のお話をさせて頂きたいと思います。
問題を見ていると、あんまり文法らしい問題をそんなに見ないですがいかがですか?
長島:ほぼほぼ出ないです。めっきり数が減ったなという印象があります。
夏井:その上で、勉強する意味がどれぐらいあるんだろう?とたまに感じる瞬間がありますが、
そこはどうですか?
長島:一つは、主語や述語はちゃんと見抜いて欲しいな、という気持ちがあります。
日本語において、主語と述語は大体イコールです。
「僕は優しい先生です」という文章が出た時に、その先生は当然僕な訳です。
入試問題を解く時にこの二つは同じ事、イコールだよねと見抜いて問題を解く瞬間は結構多いです。
一文が長くなれば長くなるほど述語が棒線で、その長い文章の主語にあたる所、それこそ2行前とかにあるんだけれども、この主語の所がイコールだと気付けます。
主語と述語がイコールだ、という視点があり、
且つ主語と述語をちゃんと見抜けているから問題をうまく解けるという瞬間はあります。
そういった意味で、主語と述語は非常に大切だと思います。

主語と述語以外に大切なこと

夏井:主語と述語以外だとどんな事が考えられますか?
長島:正直あんまり入試では出ないので勉強する意味がないという声も一理あると思います。
ただ、多分塾で文法のチェックテストは出てくると思います。
それでちゃんといい点数を取るのは大切だと思います。
偏差値的には低い高校で小論文の授業をした事があります。
ある程度採点基準を設けて、10点満点で毎回採点していました。
あんまり勉強得意じゃない女の子が、話をちゃんと聞いてくれてなんとか7点を取りました。
すると、7点ももらえるんですか?と言って、そのあともの凄い頑張って勉強するようになったんです。だから、点数は意外と生徒さんたちは好きなんだなと思います。
せっかく点数をもらえるチャンスがあるんだったら、しっかり勉強すればいいんじゃないかな?と、それが前向きな姿勢を作ってくれたらそれで十分なんじゃないかなと思います。
あとは、文法は結構論理的です。
所詮人間があと付けで作ったものですから、多少無理な所もあります。
例えば、「学校だ」という言葉と、「綺麗だ」という言葉は違います。
それはなんで違うのか説明出来ますか?という文法の問題も出ます。
これは学校という名詞に「だ」がくっついたのか、あるいは「綺麗だ」という形容動詞の一言なのかという違いです。
分かりやすい違いとしては、「綺麗な」とは活用出来るが、「学校な」とは活用出来ません。
だから、この二つは違うという事です。そういう仕組みが分かります。
論理的に考えて仕組みが分かると、多分気持ちがいいです。それが勉強の醍醐味だと思います。
せっかく勉強の醍醐味を味わえるチャンスがあるのであれば、目の前の文法問題もちゃんと一生懸命やって、楽しみながら進めていけばいいのではないのかなと思っています。
夏井:なるほど。お話を聞いていて思ったんですが、よく考えたら英語の読解をする時に英文法はめちゃくちゃ大事だという事を多くの英語の先生が言われていると思います。
それとはちょっと違いますか?
長島:我々はネイティブスピーカーですから、英語を母国語としている人にとっての英語と、日本人にとっての英語は違うと思います。
我々は日本語のネイティブスピーカーという事になりますから、正直そこまで意識しなくても文章は読めてしまうというのはあると思います。ネイティブなので、そんなに緻密に考えなくても理解出来るという事はあると思います。
先ほどの、実はこういう構造になっているという事を理解するのは楽しい事だと思いますから、是非そこら辺に面白いと思える方は楽しみを見出して頑張って勉強して頂ければいいと思います。
嫌々やるのも辛い所ですから、少なくとも我々指導者はなんとか面白い所を見出せるような事を意識すべきなんだろうなと思っています。
夏井:なるほど。
つまり国語でいうと、苦手な人はとりあえず文法と漢字から始めようという事ですね。
長島:それでいいと思います。それでうまくいったらちょっと楽しめると思います。
そういう前向きな姿勢を作れたらいいんじゃないかなと思っております。
夏井:ありがとうございます。

「国語の文法問題を得意にする」意義を考えてみる

国語は普段私たちが一番使っている言葉です。日本語を使って生活しているのですから、日本語を正しく使えていて当然と思われるかもしれません。果たして日本語を使って生活ができていることと、正しく使えていることはイコールになるでしょうか。その国語の文法問題を得意にすることには、何の意義があるのでしょうか。読解ラボ東京の考える受験国語対策でも述べている通り、国語はきちんとした方法論を身につければ、誰でも安定した得点力を身につけることができると考えています。文法を理解することとで、より国語の学習に意欲を持って取り組むことができるようになります。

文章を正しく伝える、理解する

たとえば、「私は音楽を聴きながら勉強している友達に声をかけた。」という場合、自分が音楽を聴いていて、その状態で勉強している友達に声をかけたのか、それとも音楽を聴きながら勉強している友達に声をかけたのか、どちらなのかが分かりません。文法を正しく理解していないと、自分が伝えたい情報が的確に伝わらないということが起こってしまいます。自分の意見や意思を正しく伝えるために、国語の文法の理解は必要です。また、中学入試に国語文法は必要なのか?にもあるように、文法が理解できるようになると文章が各段に読みやすくなります。自分で伝えるのはもちろんのこと、文章の筆者が書いた内容を正しく理解するためにも国語の文法は必要不可欠です。

文語文法の理解に役立つ

古典を学習する際に、文語文法を学びます。現代の話し言葉のきまりを口語文法と呼び、文語文、古文にみられる言葉のきまりを文語文法と言います。文語文法は口語文法を理解しているということを前提にしています。そのため、国語の文法をきちんと理解していないと古文の文法を学習する際に理解できず、学習しようと思ってもそもそも何が何だかわからないという状況に陥ってしまいます。古文の学習から始めればよいはずが、その手前から学習しなければならないということになってしまい、時間がかかってしまうことは想像に難くありません。国語の文法問題を得意にしておくことで、古典に対して苦手意識を持たずにすみます。

英語の理解に役立つ

英語の単語を覚えるとき、それが一体なんの品詞に値するのか日本語でまず理解していないとピンときません。たとえば語順の問題が出た時に、国語の文法を理解していると正しく並べることができます。しかし、英単語を覚えているつもりでも日本語での品詞が分からないと悩んでしまうのです。中学生になり一番最初につまずいてしまうケースが多い三人称単数の「s」も、日本語の品詞が分かっていればすんなりと理解することができます。どんな場合であっても英文法を学ぶときは国語の理解が必要不可欠です。国文法を得意にすることで、英文法の理解がはやくなります。

全ての教科に役に立つ

これまで国語の文法は、古文・英語にも役に立つと述べてきましたが、結論から言うと結局全ての教科で役に立ちます。日本の学校である以上、基本的に問題文は日本語で書かれているからです。
「マグマが固まってできた岩石を何というか。」といった単純な文の問題の場合は、母国語が日本語である人であれば、文法を学ばなくても、その教科の知識さえあれば解けると思います。しかし、所謂「ひっかけ問題」と言われる問題は別です。問題を正しく理解できていれば、正解できていたはずなのにと悔しい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。問題で何を問われているのかを正確に理解できなければ、正しい答えは導くことができません。また、社会・数学・理科でも記述問題が出題される可能性は大いにあります。自分の考えを文として表現するには、国語の文法知識が重要です。国語の文法を学ぶ最大のメリットは、全教科の点数アップの可能性があるということです。

まとめ

国語の文法問題を得意にすることには、他の勉強の理解を深めたり手助けをすることに加えて、自分の意見を正しく伝えることができるようになるという意義があります。文法は国語の入試やテストであまり出題されないからといって疎かにしたりせず、正しく理解し、使いこなせるようにしましょう。

当塾の取り組み

当塾では文法を学習するための講座、【2回完結】文法速習講座を開講しております。この講座では、文法を理解してもらうことで国語への学習意欲を高めようという目的のもと学習を進めてまいります。また、完全1対1の個別指導では、一人一人に合わせた授業で国語の苦手克服や文法理解のための授業など、様々なニーズに合わせた授業を行ってまいります。さらに当塾では教室型授業の他に、オンライン授業でも教室と同様の授業を受けることができます。お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

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