小6国語の受験対策|直前期までの優先順位と時期別の考え方

小6国語/直前期戦略ガイド
読み時間目安:15〜20分

小6国語の受験対策|直前期までの優先順位と時期別の考え方

小6国語でやることが多すぎる時期は、全部を同じ重さで進めるより、合格に近い力から優先順位をつける方が現実的です。このページでは、読解・記述・語彙漢字・時間配分を時期別に整理し、算数理科社会との配分まで含めて受験対策の考え方をまとめます。

小6の年間対策も扱いますが、特に重視するのは直前期に何を残し、何を減らすかです。4〜10月の内容は、直前期の判断につなげるための整理として読んでください。

国語テスト本番の「集中できない」「時間が足りない」対策の全体像はこちら:
国語 集中できない・時間が足りない対策|解き順・10秒ルール・飛ばす判断・記述の部分点|中学受験

小6受験生向け
保護者向け
優先順位のつけ方
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この記事はこんな家庭向けです

  • 小6の秋以降、国語の優先順位が分からなくなっている
  • 過去問の点数が安定せず、何を直せばよいか迷っている
  • 算数に時間を取られ、国語が後回しになりがち
  • 読解・記述・漢字語彙のどれを残すべきか判断したい

この記事のねらい

小6国語の直前期対策を考える親子のイメージ

想定読者・ニーズ・メッセージ

中学受験国語の学習計画を整理するイメージ

  • 想定読者
    小6の受験生・その保護者
  • 主なニーズ
    • やることが多すぎて、国語で何を優先すべきか分からない
    • 算数・理科・社会との時間配分の目安がほしい
    • 「今の勉強で本当に合格に近づいているのか」と不安を感じている
  • メッセージ
    この記事のポイント
    • 「全部やる」発想から、「合格に効くところに絞る」発想へ切り替える。
    • 時期別に「今やるべきこと」と「後回しにすること」を整理する。
    • 偏差値だけでなく、答案の質と習慣で進捗をチェックする目線を持つ。

この記事でわかること

  • 小6国語で最後まで伸ばしやすい力と、そうでない力の見分け方
  • 4〜直前期までの時期別・優先順位のつけ方
  • 過去問・記述・読解・漢字語彙の使い分け
  • 「優先度を下げてもよい勉強」と「絶対に残すべき勉強」の具体例
  • 算数・理科・社会との時間配分の目安
  • 保護者が見るべき「偏差値以外の進捗指標」
読み方のおすすめ:
まず「1. 小6国語の直前期に優先する順番」を読んでください。そのうえで、お子さまの状況に近い章を重点的に読むと、今週の学習計画に落とし込みやすくなります。

1. 小6国語の直前期に優先する順番

直前期の国語は、やることを増やすほど安定するとは限りません。大切なのは、今からでも点に変わりやすい順番で学習を組み直すことです。

まずここだけ確認:優先順位の目安

優先度 やること 理由
最優先 過去問・模試の直し 同じミスを減らすことが、直前期の得点安定につながりやすいため。
最優先 記述の条件・根拠確認 満点を狙うより、部分点を落としにくくする方が現実的なため。
重要 読解の根拠に戻る練習 選択肢の迷い、2択ミス、本文から離れた判断を減らせるため。
継続 漢字・語彙 一気に増やすより、取りこぼしを減らす目的で毎日少し残すため。
調整 新しい問題集・難問演習 解きっぱなしになりやすく、他教科の時間を圧迫しやすいため。

結論:
小6国語の直前期は、まず「過去問・模試の直し」「記述の条件確認」「読解の根拠確認」を残します。漢字・語彙はゼロにせず、毎日少しずつ取りこぼしを減らす位置づけにすると、全体のバランスが崩れにくくなります。
直前期に避けたい進め方:
新しい問題集を広げすぎる、難問だけを追う、漢字練習だけで読解と記述の直しが消える、過去問を解いて点数だけ見て終わる、といった進め方は注意が必要です。

直前期の優先順位が合っているか確認するチェック表(5分)

直前期は「増やす」より「直しが回る」状態が大事です。下の項目に当てはめて、今週の国語が点につながる動きになっているかを確認してください。

  • 過去問・模試は解いた後に直しまで終えている(解いて終わりが少ない)
  • 選択肢は「なぜ外せるか」を1つだけ言葉にできる
  • 記述は「条件(だれ/何/範囲)→本文の根拠→まとめ」が毎回そろう
  • 語彙・漢字は毎日少し触れている(まとめて一気にになっていない)
  • 時間は「どこで使いすぎたか」を1行メモしている
引っかかったら:
新しい問題を増やすより、直し(根拠・条件・まとめ)に時間を寄せるほうが得点が動きやすいです。

2. 小6国語のゴール整理──合格に直結するのはどこか

まず、「小6の国語でどこまでできれば合格ラインと言えるのか」を整理しておきます。直前期は理想の完成形だけでなく、家庭で見えるサインから優先順位を判断することが大切です。

領域 ゴールイメージ 家庭で見るサイン 優先度
読解精度
  • 設問で問われた箇所を、本文からほぼ正確に拾える。
  • 選択肢問題で、明らかに違う肢を確実に除外できる。
本文のどこを根拠にしたかを説明できる。 最重要
記述力
  • キーとなる語句を落とさずに、部分点を確実に取れる文が書ける。
  • 字数オーバー・極端な字数不足が少ない。
条件と根拠が入り、白紙や極端な短文が減っている。 最重要
時間配分
  • 本番形式で時間内に一通り解き切れる。
  • 最後の問題まで手をつける習慣がついている。
最後の大問まで触れ、どこで時間を使ったか言える。 重要
語彙/漢字
  • 志望校レベルの過去問で、語句・漢字で大きく点を落とさない。
  • 頻出語彙は、意味+使い方までセットで理解できている。
同じ語句・漢字のミスが少しずつ減っている。 土台
ここでのポイント:
語彙・漢字ももちろん大事ですが、直前期に一番点数へ直結しやすいのは「読解精度」と「記述」です。まずはこの2本柱を中心に、その他の要素を組み立てていきましょう。

3. 時期別の優先順位

小6の1年間を、大まかに次の3つの時期に分けて考えます。それぞれの時期で、「何を伸ばしやすいか」「何を準備しておくべきか」は変わります。

時期 メインテーマ 優先してやること
4〜7月 基礎読解・語彙・記述の書き方づくり
  • 塾のテキスト・模試の文章を使って「基本的な読み方」を固める。
  • 毎週決まった量の語彙・漢字をインプットする。
  • 短めの記述でよいので、「主語+述語」のはっきりした文を書く練習を続ける。
  • 解き直しノートを作り、間違いパターンをストックしていく。
8〜10月 志望校レベルに合わせた演習・過去問準備
  • 志望校の出題傾向に近い問題を、週に数セット解く。
  • 記述問題の部分点を取り切る練習(模範解答との比較・添削)を行う。
  • 試験時間を意識した本番形式の演習を増やしていく。
  • 過去問に入る前に、レベルと形式の近い問題で肩慣らしをしておく。
11月〜入試直前 過去問の精度UP・時間配分・メンタル調整
  • 過去問の解き直しを中心に、「同じミスを繰り返さない」ことに集中する。
  • 時間配分を毎回記録し、どの大問で時間を使いすぎるかを把握する。
  • 「いつも通りのリズム」で解くために、ルーティン化を意識する。
  • 点数の上下に振り回されすぎず、答案の中身で成長を確認する。
チェックポイント:
「今の時期にやるべきこと」と「別の時期でも間に合うこと」が混ざっていないか、一度ノートに書き出して整理してみるのがおすすめです。

4. まず今日やること(15分×2で回す最小セット)

「何から始めればいいか分からない」を止めるために、最小の実行セットを用意します。量を増やすより、毎回同じ流れで点につながる動きを続けることを優先してください。

① 読解(15分)|根拠に戻る練習

  • 文章を1題(模試・過去問・塾教材)用意
  • 間違えた設問だけを見直す(全部やらない)
  • 設問ごとに「根拠の場所」を本文に線で残す
  • 選択肢は外せる根拠を1つだけ言葉にする
親が見るポイント:
「答え」ではなく、本文のどこを見たかが言えるか。

② 記述(15分)|部分点を取りにいく書き直し

  • 記述は1問だけ(短い字数でもOK)
  • 設問の条件(だれ/何/範囲)を先にメモ
  • 本文の根拠を1つ選び、言い換えて入れる
  • 最後に主語・述語が途切れていないかを見る
狙い:
長文を書けることより、条件・根拠・まとめがそろうこと。

5. 過去問は「解く回」と「直す回」を分ける

直前期の過去問は、年数を増やすことだけが目的ではありません。国語では文章との相性で点数が上下することもあるため、点数そのものより、どのミスが繰り返されているかを見ることが大切です。

解く回で見ること

  • 時間内に最後まで手をつけられたか
  • どの大問で時間を使いすぎたか
  • 記述が白紙・短すぎる状態になっていないか
  • 漢字・語彙で取れる点を落としていないか

直す回で見ること

  • 間違えた設問番号を書く
  • 本文の根拠箇所を確認する
  • なぜその選択肢を選んだかを一言で書く
  • 正解との差を「条件抜け」「根拠ずれ」「読み違い」などで整理する
  • 次回同じミスを避けるための注意を1つだけ書く

過去問の直しメモ例

直しノートは、きれいに長く書く必要はありません。次に同じミスを減らすために、短く残すことを優先します。

項目 メモ例
設問番号 大問2 問4
ミスの理由 選択肢の一部だけ合っているものを選んだ
本文の根拠 直前の段落ではなく、その前の説明まで戻る必要があった
次に気をつけること 選択肢を選ぶ前に、本文と合わない部分を1つ探す

過去問で点数が低かったときの見方

国語の過去問で点数が低いと、不安になって新しい問題を増やしたくなります。ただし、まず見るべきなのは点数ではなく、点を落とした理由です。

  • 時間切れなら、解き順と大問ごとの時間を見直す
  • 選択肢で外したなら、本文の根拠に戻る確認の流れを見直す
  • 記述で落としたなら、条件・根拠・まとめのどれが抜けたかを見る
  • 漢字・語彙で落としたなら、間違えたものだけを毎日の復習に戻す

同じ年度を解き直すときの注意:
答えを覚えているかどうかではなく、「根拠の場所を説明できるか」「記述の条件がそろっているか」を確認してください。点数が上がっただけで終わらせないことが大切です。

6. 直前期に増やしてよい勉強・減らす勉強

直前期まで見据えると、すべてを完璧にやり切るのは現実的ではありません。ここでは、国語でありがちな「やり過ぎ」「やり残し」のパターンを整理します。

優先度を下げてもよい勉強

目安:「点数への影響が小さい」「他教科の学習時間を圧迫している」ものから優先的に削ります。

  • 難問ばかりを追いかける
    基礎的な読解や記述がまだ不安な段階で、最難関レベルの設問だけを大量に解くのは非効率です。
  • 「解きっぱなし」で新しい問題だけ増やす
    同じパターンのミスを放置したまま、新しい問題だけ進めるのは避けたい進め方です。
  • マニアックな知識問題にこだわりすぎる
    「出たらラッキー」レベルの知識よりも、頻出語彙・基本的な文脈把握を優先します。
  • ノートをきれいにまとめることに時間をかけすぎる
    見た目よりも、どこで・なぜ間違えたかが一目で分かるメモを短時間で作ります。

最後まで残すべき勉強

目安:「過去問・模試の得点に直結する」「継続しないと維持しづらい」ものは最優先で残します。

  • 模試・過去問の答案の解き直し
    間違えた原因+どう直せばよいかを必ず言語化します。
  • 頻出語彙・漢字の継続インプット
    1日10〜20語でもよいので、毎日少しずつ続けるほうが効果的です。
  • 記述の書き方を意識した練習
    「①聞かれていること」「②根拠」「③まとめ」の流れで書くクセをつけます。
  • 時間を測った本番形式の演習
    「時間内に解き切る感覚」は、練習しないと身につきにくい力です。

大事なのは「やめる勇気」:
すでに十分できている単元や、合否への影響が小さい分野に時間をかけすぎていないか、月に1回は親子で「続ける/減らす」の棚卸しをしてみましょう。

7. 読解が苦手な子は、まず何を変えるか

読解が苦手といっても、原因は一つではありません。直前期は、読解力全体を大きく変えようとするより、得点を下げる原因を一つずつ減らすことを優先します。

よくある状態 まず変えること 親が見るポイント
文章を読むのが遅い 全問を完璧に解くより、設問を先に確認し、問われる場所に戻る練習をする。 最後の大問まで手をつけられたか。
2択で外す 「正しいものを探す」前に、「本文と合わない部分」を1つ見つける。 外した選択肢の理由を一言で言えるか。
物語文の心情を外す 気持ちだけを考えず、出来事・行動・言葉・表情をセットで見る。 心情の根拠を本文から拾えているか。
説明文の根拠が拾えない 「つまり」「しかし」「なぜなら」などの前後を確認し、筆者の主張に戻る。 具体例だけでなく、筆者の言いたいことを見ているか。
本文ではなく経験で選ぶ 自分の考えはいったん置き、選択肢の言葉が本文にあるかを確認する。 「本文のどこに書いてある?」に答えられるか。
読解の直し方:
間違えた設問すべてを長く直す必要はありません。本文の根拠に戻り、「なぜその答えになるのか」「なぜ別の選択肢は外れるのか」を1つだけ言葉にする練習を続けてください。

8. 記述の点が伸びる採点の観点と練習法

家庭では、細かい表現よりも落ちやすい所を先に塞ぐほうが効果的です。次の3点だけを毎回同じ順番で確認してください。

家庭で見る:この3点だけ

観点 見ること よくある不足
条件 だれ/何/範囲(場面)が入っているか 聞かれていない人物・内容を書いてしまう
根拠 本文の言葉とつながっているか(言い換えでもOK) 感想だけになり、本文に戻れていない
まとめ 主語・述語が通る一文になっているか 文が途中で切れる/言いたいことが散る
直し方のコツ:
まず条件を入れ直す → 次に根拠を1つ入れる → 最後に一文として通す、の順で修正すると短時間で安定します。

条件が抜ける子の直し方

直しの方向:まず「だれ/何/範囲」をメモしてから書く。

  • 設問で「だれの心情か」を先に確定する
  • 場面(直前直後)を指定してから本文を見る
  • 最後に「〜と思った/〜と考えた」を入れて一文にする

根拠に戻れない子の直し方

直しの方向:「本文の言葉を1つ」入れるだけで形になる。

  • 本文から理由につながる表現を1か所拾う
  • 拾った部分を短く言い換えて答案に入れる
  • 言い換えが難しければ、本文の語を1つ残してもOK

親子で使える記述の下書き枠

記述は問題を増やすより、同じ題材で質を上げるほうが伸びやすいです。下の枠を、ノートにそのまま書き写して使ってください。

欄 書く内容(短くでOK)
① 設問の条件 だれのことか/何についてか/どの場面か(範囲)
② 本文の根拠 本文の言葉(1か所でOK)→ 自分の言葉で言い換え
③ まとめ 「だから〜」で終わらせず、主語・述語が通る一文にする
見直しは1回だけ:
条件が入っているか/根拠が本文とつながっているか/字数が極端に外れていないか。

家庭の運用:
例を増やすより、同じミスが次は減ったかを確認するほうが点につながりやすいです。

9. 漢字・語彙はどこまで残すべきか

漢字・語彙は国語の土台ですが、直前期にすべてを広げようとすると時間が足りなくなります。大切なのは、今から増やすものと、取りこぼしを減らすものを分けることです。

優先して残す漢字・語彙

  • 過去問で間違えた漢字
  • 塾の小テストで繰り返し間違えた語
  • 文章中で意味が取れなかった語
  • 同音異義語、慣用句、抽象語など、読解にも関係する語
  • 志望校の過去問で出やすい形式に近い知識問題

優先度を下げてもよいもの

  • 一度も出会っていない難語を大量に覚えること
  • 辞書的な意味だけを長く写すこと
  • 間違えた語を確認せず、新しいページだけ進めること
  • 漢字練習に時間を使いすぎて、読解や記述の直しが消えること

漢字で落とす子に残したい毎日の練習:
新しい範囲を広げる前に、過去問・模試・小テストで間違えたものを短時間で戻します。1日10〜20語でも、毎日触れる方が定着しやすくなります。
語彙が弱い子が今からやること:
意味を丸暗記するだけでなく、文章の中で「どう使われていたか」まで確認してください。語彙は読解の根拠確認にもつながります。

10. 学校タイプ別に残す練習を変える

志望校によって、国語で点が動く場所は少し変わります。ここではよくあるタイプ別に、残すべき練習の比重を整理します。

記述が重めの学校

  • 記述は毎回1問でよいので、直しまでやる
  • 「条件(だれ/何/範囲)」が入るかを最優先
  • 根拠は1か所でOK。言い換えを入れてまとめる
  • 字数は大きく外れないことを目標にする
親が見るポイント:
点数より、条件が抜けなくなることに変化が出ます。

選択肢が中心の学校

  • 間違えた設問だけでよいので、本文の根拠に戻る
  • まず外せる理由を1つ作る
  • 消去の根拠を本文に線で残し、次回も同じ動きにする
  • 記述はゼロにしない程度(短い字数でOK)
親の声かけ例:
「どれが正しい?」より、「どれが本文と合わない?」を先に聞く。

知識問題が多い学校

  • 過去問で出た漢字・語彙・慣用句を優先して戻す
  • 新しい知識を広げすぎず、間違えたものを反復する
  • 知識だけに偏らず、読解と記述の直しも必ず残す
親が見るポイント:
新しい知識を増やす量より、間違えた語だけ戻せているかを確認します。

長文が長い学校・複数文章が出る学校

  • 時間を測って、最後まで手をつける練習を残す
  • 設問を先に確認し、問われる箇所へ戻る動きを作る
  • 解き終わらなかった大問は、原因を1行メモする
親が見るポイント:
正答率だけでなく、最後まで手をつける時間配分になっているかを見ます。

第一志望校と併願校の扱い:
第一志望校では出題形式に合わせた直しを重視し、併願校では「時間内に取り切る問題を落とさない」ことを確認します。どちらも、解いて終わりにせず、ミスの理由を残すことが大切です。

11. 算数・理科・社会との時間配分の考え方

中学受験では、どうしても算数の比重が大きくなりがちです。一方で、国語が極端に弱いと、安定した合格点を取りにくいという現実もあります。

国語・算数ともに平均〜やや上

国語:算数:理科:社会の目安(平日)
2:4:2:2
  • 算数にやや多めに時間を使いつつ、国語も毎日触れるペースを維持する。
  • 国語は「読解+語彙/漢字」をバランスよく行う。

国語が明らかに弱い

国語:算数:理科:社会の目安(平日)
3:3:2:2
  • 算数の絶対量を落としすぎない範囲で、国語の時間を意識的に増やす。
  • 特に「読解の解き直し」と「記述の書き方づくり」に時間を使う。

直前期(過去問中心)

国語:算数:理科:社会の目安(平日)
日によって教科をローテーション
  • 「国語+算数」「算数+理社」など、2教科セットで過去問を回す。
  • 国語は、過去問の解き直し+記述の書き直しにしっかり時間を取る。

平日2時間のサンプルタイムテーブル(国語・算数が平均〜やや上の場合)

17:00〜17:30
国語(読解+語彙・漢字)

17:30〜18:10
算数(塾の宿題+復習)

18:10〜18:30
理科/社会(どちらかを日替わりで)

上記は一例です。「苦手教科を+1、得意教科を-1」のように、時間の増減で調整してみてください。

目安の使い方:
上の比率はあくまで一例です。志望校の配点とお子さまの状況に合わせて、「苦手教科を+1、得意教科を-1」のイメージで微調整してください。

12. 1週間の回し方例(国語が後回しになりがちな家庭向け)

国語は「まとめて一気に」より、短く触れる回数で差がつきます。週の中に、読解・記述・語彙/漢字を散らして配置してください。

曜日 やること(例) 狙い
月 読解:間違えた設問の根拠だけ確認+語彙/漢字 根拠に戻る習慣
火 記述:1問だけ書き直し(条件→根拠→まとめ) 部分点の安定
水 読解:選択肢で外せる根拠を1つ言語化 選択の再現性
木 語彙/漢字:短時間+間違い語だけ復習 取りこぼし減
金 記述:もう1問(短い字数でOK) 書く抵抗を下げる
土/日 本番形式:時間を測って1題→直し(間違いだけ) 時間感覚の調整
親の声かけ例:
「何点取れた?」ではなく、「本文のどこを根拠にした?」を先に聞く。

13. 親がチェックすべき「国語の進捗指標」

最後に、保護者の方が「偏差値以外で」国語の伸びを確認するための指標をまとめます。テストの点数だけでなく、答案の質と学習習慣を一緒に見ていくことが大切です。

指標 具体的に見るポイント チェック目安
答案の質
  • 同じタイプのミスが減ってきているか。
  • 選択肢で「なんとなく」ではなく、理由を言葉で説明できるか。
毎回チェック
解き直しの習慣
  • テスト後に必ず解き直しをしているか。
  • 「なぜ間違えたか」「次にどうするか」をノートに残しているか。
週1回振り返り
記述の変化
  • 字数の感覚がつかめてきて、極端なオーバー/不足が減っているか。
  • 主語と述語がはっきりした、読みやすい文を書けるようになっているか。
月1〜2回
語彙・漢字
  • 同じ語彙・漢字で何度も間違えていないか。
  • テストや過去問の語彙・漢字パートでの点の落ち方が徐々に減っているか。
小テスト感覚で
まとめ:
国語は「一気に伸びた!」と感じにくい教科ですが、答案の中身・解き直し・記述の変化・語彙の定着を見ていくと、確かな成長が見えてきます。偏差値だけに一喜一憂せず、これらの指標も一緒に確認していきましょう。

14. よくある質問(直前期の優先度で迷うところ)

FAQ

小6の秋以降から国語を伸ばすことはできますか
国語全体を短期間で大きく変えるのは簡単ではありませんが、読解の根拠確認、記述の条件確認、語彙漢字の取りこぼし削減は直前期でも変えやすい部分です。新しい勉強を増やすより、今の答案で落としている点を減らすことを優先してください。
国語が伸びないとき、語彙/漢字を増やすのが先ですか
語彙/漢字は土台ですが、点が動きやすいのは読解の根拠と記述の条件・根拠です。直前期は「語彙/漢字をゼロにしない」範囲で、読解と記述の直しに時間を回すほうが得点につながりやすいです。
漢字と読解はどちらを優先すべきですか
漢字で毎回大きく落としている場合は、間違えた漢字を毎日戻す時間を残してください。ただし、漢字練習だけで読解や記述の直しが消えるのは避けたいところです。基本は、漢字・語彙は短時間で毎日、読解・記述は直しまでという配分が現実的です。
過去問は何年分やればいいですか
年数より、同じミスを減らせたかで判断します。追加で解く前に、直しで「根拠の場所」「記述の条件」が毎回そろっているかを確認してください。
過去問の点数が安定しないときはどう見ればいいですか
国語は文章との相性で点数が上下することがあります。点数だけで判断せず、時間切れなのか、選択肢の根拠ずれなのか、記述の条件抜けなのかを分けて見てください。原因が同じなら直しの優先度は高くなります。
第一志望校と併願校の国語対策は同じでよいですか
基本の読解・記述・漢字語彙は共通ですが、直前期の見方は少し変えます。第一志望校では出題形式に合わせた直しを重視し、併願校では時間内に取れる問題を落とさないことを確認します。どちらも、解いて終わりではなくミスの理由を残すことが大切です。
記述が白紙になりがちです。何から変えればいいですか
まずは1問だけで十分です。条件(だれ/何/範囲)→本文の根拠→まとめ、の3点が入れば部分点は狙えます。長文を目指すより、「条件が抜けない」を先に作ってください。
記述問題は模範解答を写すだけでも効果がありますか
写すだけで終わると、次の答案に生かしにくくなります。模範解答を見るときは、どの条件が入っているか、本文のどの根拠を使っているか、どのように一文にまとめているかを確認してください。
国語に時間を使うと算数が不安です。どう配分すべきですか
算数の時間を急に大きく削るのではなく、国語を短く毎日入れる形から始めるのがおすすめです。たとえば、読解の根拠確認15分、記述1問の直し15分のように、短時間で点につながる動きを残してください。
入試直前に新しい問題集を始めてもよいですか
目的がはっきりしている場合を除き、新しい問題集を広げすぎるのは注意が必要です。直前期は、過去問・模試・塾教材で間違えた問題を使い、同じミスを減らす直しに時間を使う方が安定しやすくなります。

おわりに──「全部やる」より「効くところに絞る」

小6の1年間はあっという間に過ぎていきます。すべてを完璧にこなすことを目指すよりも、「合格に効くところに時間とエネルギーを集中させる」ことが、結果的に一番の近道になります。

  • まずはゴール(4つの柱)を確認する。
  • 次に、時期ごとの「やる/減らす」をはっきりさせる。
  • 過去問・記述・読解・漢字語彙を、点につながる順番で見直す。
  • 最後に、偏差値だけでなく答案の中身と習慣で成長を確かめる。

親子で「何を減らして、何を残すか」を話し合いながら、お子さまにとって最適な国語の戦略を一緒につくっていきましょう。まずは今週末の学習計画に、「減らすこと」を1つ書き込むところから始めてみてください。

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