小学生の読解力をどう伸ばす?「なんとなく読む」から論理的に考える読み方へ
小学生でもできる理論的な読解法
小学生の国語で多いのは、本文は読めているのに、設問になると根拠が言えない状態です。
選択肢は「それっぽい」で決まり、記述は感想になり、間違えた理由を聞くと「なんとなく」。このままだと学年が上がって文章量が増えたとき、二度読みが増えて時間が足りなくなりやすくなります。
読解力はセンスではなく、本文のどこを材料にして、どうつないで答えにするかという流れで伸びます。
この記事では、「なんとなく読む」から抜け出して、理由を言葉で説明できる読み方へ切り替えるために、家庭でできる声かけ・質問の定番と、短いトレーニングの回し方を整理します。
学年が上がるほど文章量が増え、「読めるのに時間が足りない」「二度読みが増える」といった悩みが出やすくなります。長文が終わらない原因と時間配分・設問処理の時短まで含めた整理は、中学受験国語|文章理解に時間がかかる・長文が終わらない原因と時短術【全体像はこちら】にまとめています。
読解力=「本文のどこを根拠に、どう答えへつなぐか」
小学生の段階でまず固めたいのは、次の2ステップです。
- 根拠:本文の「どの一文(どの言葉)」で決めたか
- 言い換え:その一文を、自分の言葉で短く言い換える
家庭で使える「質問の定番」3つ(そのまま読めばOK)
定番①:根拠を指さす
質問:そう思ったのは、本文のどこ?一文だけ選んで。
狙い:「なんとなく」を本文に戻す。
定番②:言い換える
質問:その一文を、短く言い換えると?(10~15字)
狙い:本文→自分の言葉の橋渡し。
定番③:つなぎ言葉で説明
質問:「だから/たとえば/つまり」のどれかで説明してみて。
狙い:理由づけ(論理)を作る。
ミニ練習:1日5分の「根拠→言い換え」
文章は長くなくて構いません。短い本文+1問で、流れだけを反復します。
やること(3分)
- 問題を解く(〇×でも選択でもOK)
- 根拠の一文に線を引く
- その一文を10~15字で言い換える
仕上げ(2分)
- 言い換え文の前に「つまり」を付けて読めるか確認
- 言い換えが難しい日は、まず本文を短く切る(主語+述語だけにする)
よくあるズレ(家庭学習が噛み合わない原因)
ズレ①:問題の前に要約させる
要約は高度。先にやると苦しくなります。まずは1問=根拠1文の粒度でOK。
ズレ②:説明を“感想”で終える
「かわいそう」「すごい」で止めず、必ず本文の言葉に戻す習慣を作る。
ズレ③:語彙だけ増やして読解が伸びない
語彙は必要。ただし得点に直結するのは根拠→言い換えの運用です。
ズレ④:解説を読んで終わる
解説理解と得点は別。最後に必ず自分の言い換えを残すと定着が変わります。
FAQ(小学生の読解力)
音読はやった方がいい?
音読は有効です。ただし目的は「上手に読む」ではなく、主語・述語/言い切りを崩さず読めるかの確認。音読後に根拠の一文を選ぶまでセットにすると、読解に直結します。
記述が感想になるのを止めたい
最初の一歩は「本文の一文を言い換える」。感想を書き始めたら、「それは本文のどこ?」で戻し、言い換え文を先に作ってから答案にします。
学年が上がるほど時間が足りないのはなぜ?
原因は「二度読み」になりやすいこと。根拠を探す視点が弱いと、毎回全文を読み直します。時間が厳しい場合は、上で紹介した根拠→言い換えを短文で反復し、長文の回し方は
時間配分・時短術の整理に接続すると見通しが揃います。
どの教材を選べばいい?
教材より先に「回し方」が重要です。短文でも長文でも、1問=根拠1文で決めておき、言い換えを残す。教材選びで迷う場合は、家庭の状況に合わせて個別に整理した方が早いです。
・答え合わせで終わっている(根拠の一文が残っていない)
・言い換えが毎回ゼロ(本文の言葉をコピーするだけになっている)
・質問が「なぜできないの?」になっている(本文に戻す質問に変える)
活字に触れる
読解力を向上させるためには、文章を読むということ、さまざまなジャンルや定番の文章をたくさん読むことが大切です。たくさん読むことで、文章を深く読み解く力や、登場人物の心情を理解したり、文章の要点をつかむ力が身につくのです。このように、さまざまな作品にふれることが、読解力を高める第一歩になります。国語を苦手と感じている場合は特に、国語を苦手と感じないための学習法をまずは身につけ、苦手意識をなくしていきましょう。
語彙力を高める
そして、活字に触れる習慣ができたら、語彙力を高めることが大切です。文章を読む力がつけば、ある程度前後の文章から意味を推測することができるようにはなりますが、知らない語句があったらその都度調べて覚える、その習慣をつけることが語彙力の向上に繋がります。語彙力が上がると、スムーズに抵抗なく文章を読むことができるようになります。テストにおいて漢字はとにかくはやく解かなければなりません。漢字演習道場では、漢字を覚える、漢字の成り立ちから理解していくことはもちろんのこと、限られた受験勉強や家庭学習を有効につかっていくために漢字の学習を行っています。漢字を覚える、語彙力を身につけることは、テストにおいても今後の学習においても大きな武器となります。
読解力を高める
読解力を高めるためには、インプットとアウトプットが両方できなくてはなりません。中学入試において、文章に書いてある内容、筆者の主張を理解し、それをアウトプットすることが必要不可欠です。しかし、そのインプットとアウトプットを行い、国語の読解力を高めるための場所はなかなか設けられていません。当塾では、読解演習道場で量をこなしていき、問題を解くための方法論を養っていきます。様々な文章に触れることで、読解力を鍛え、確かな得点力に結び付けていきましょう。
受験を控えた小学6年生向け
中学受験をいよいよ間近に控えた小学校6年生は、他の教科の学習時間も増え、国語に割く勉強時間が確保できなかったり、解説を読んでもその内容が理解できないといった状況に陥ってしまい不安に感じることも多いかと思います。読解ラボ東京の考える受験国語対策にもあるように、受験国語は解き方を身につければ誰でも正しい答えを導けるようになります。
得点力養成講座では、問題演習と解法の学習を徹底して行うことで自分で答えを見つける力、普遍的な解法を身につけることで安定した得点力を養っていきます。また、ポータルサイトで授業で取り扱った内容を全て復習することができ、さらなる内容理解ができるような仕組みになっています。この講座はオンラインでも受講可能のため、通塾の必要がなく、学習のための体力も温存できるので、より学習時間を確保することもできます。
受験国語とは
受験国語は「入試問題を解くための手法」を身に付ければだれでも正しい答えを導けるようになる科目です。しっかりと方法論を学び、安定した得点がとれるよう学習を進めていきましょう。


