豊島岡女子学園中学校・令和3年度入試国語|記述&選択問題の過去問解説
豊島岡女子学園中学校・令和3年度 国語 厳選2問解説
豊島岡女子学園中学校・令和3年度入試の国語から、記述問題と心情選択問題の重要な2問を取り上げて解説します。
このページは、令和3年度の国語全体を扱う全問解説ではなく、「50字記述で根拠をどうまとめるか」「心情選択で最後の2択をどう見極めるか」を深く確認するためのページです。
豊島岡女子の過去問を解いたあとに、記述の根拠選びや心情選択の見極め方で不安が残る受験生・保護者の方は、必要な問題から読み進めてください。
このページで扱う2問
- 大問一・問八:「学び」を50字以内で説明する記述
- 大問二・問四:心情を含む一文を、選択肢で言い換える問題
記述が苦手な場合は大問一から、選択肢の判断を確認したい場合は大問二から読むと、必要な部分を確認しやすくなります。
たとえば、次のような悩みがある場合に読みやすい内容です。
- 50字記述で、何を入れて何を削ればよいか判断に困る
- 本文の根拠は見つけたつもりでも、答案にするとずれてしまう
- 心情選択で最後の2択を外しやすい
- 過去問解説を読んでも、次に同じ考え方を使えるか不安がある
- 家庭で答案を見直すときに、正解・不正解以外のどこを見ればよいか分からない
令和3年度の2問を通して、本文の根拠を見つけること、根拠を答案用の日本語に言い換えること、選択肢を雰囲気ではなく意味で判断することを確認していきます。
この記事で確認できること
豊島岡女子学園中の国語は、記述でも選択でも「本文の根拠→言い換え→答案」という流れがずれると、減点や誤答につながりやすいタイプです。令和3年度の過去問から厳選した2問で、次の流れを具体的に確認します。
- 設問要求を分解する(何をいくつ書くか/どの比較・心情か)
- 根拠をしぼる(傍線直前直後・言い換え説明の位置を特定する)
- 一般語に言い換えてまとめる(比喩・感情語を答案の日本語に変換する)
本文解説、動画、解き直しの順で確認すると、過去問演習が「解けた/解けない」で終わらず、次の問題でも使える考え方として残りやすくなります。
大問一・問八 「学び」とは何かを説明する記述問題
記述の設問確認
筆者は「学び」をどのようなものと考えているか、五十字以内で説明せよ。
ここでまず押さえたいのは、「説明せよ」と言われたら、傍線やキーワードとイコールの内容を答えるという基本方針です。
今回は、本文中の「学び」を X とおき、次の2点を本文から探していきます。
- X = どのような営みか
- そのとき、誰が主役として描かれているのか
本文から「イコールの内容」を探す
傍線5の直後に、学びについての重要な説明があります。
- 「学びには2人の参加者が~『受信者』です。」という記述より、学びには「送信するもの」と「受信するもの」が必要であり、受信するものが主役であることがわかります。
ただし、国語の記述では、比喩表現・たとえをそのまま書くと、意味が曖昧な答案になりやすいため、一般的な表現に言い換える必要があります。
この文章では、次のように読み替えられます。
- 送信するもの …… 教える側
- 受信するもの …… 学ぶ側
したがって、まずは次のような骨組みができます。
X = 主役である学ぶ者と教える者の双方が必要な営み
字数内に収めるために具体例を加える
このままだと五十字にやや足りないので、本文の具体例を足して字数に合わせます。
- 「自分がこの世界で~私たちは学ぶのです。」という部分より、学ぶ者が、自分はかけがえのない存在だと確認するためのものという意味が読み取れます。
したがって、まとめると、次のような形になります。
学びとは、主役である学ぶ者と教える者の双方が関わる営みであり、学ぶ者が自分はかけがえのない存在だと確認するための行為である。
このように、
- ①「学び」の構造(教える者+学ぶ者)
- ②「学び」の目的(自分がかけがえのない存在だと確認する)
の二本柱を押さえた答案を作ることができます。
この問題から学べる「説明記述」のコツ
- 説明を求められたら、傍線やキーワード=本文中の言い換えを探す。
- 比喩やたとえは、そのままでは曖昧なので、一般的な表現(教える側・学ぶ側など)に直す。
- 字数が足りないときは、本文中の具体例や目的を一つだけ加えて字数内に収める。
記述答案を見直すときの次の確認
自分の答案を見直すときは、正解例と同じ言葉かどうかだけでなく、本文の根拠、設問条件、言い換え方がそろっているかを確認します。
大問二・問四 心情を含む文を説明した選択肢を選ぶ問題
心情選択の設問確認
傍線②「中村を~腹が立ったりした」の説明として最も適当なものを、選択肢の中から一つ選べ。
ここでも基本は同じで、傍線②とイコールの内容を本文から探し、その内容に最も近い選択肢を選ぶという考え方を用います。
「ブロック分け」で内容を確認する
一文の中にいくつかの要素が入り混じっているときは、文を前半・後半などに分けて考える「ブロック分け」を使うと分かりやすくなります。
傍線②は、次の2つのブロックに分けられます。
- 前半:「中村を見ているとドキドキするけど、ちょっと泣きたくなって」
- 後半:「そんな自分に腹が立ったりした」
前半・後半それぞれの意味を言い換える
ブロックごとに、本文の意味を確認していきます。
- 前半:「中村を見ているとドキドキするけど、ちょっと泣きたくなって」→ 中村のことが好きで、感情が大きく揺れている。
- 後半:「そんな自分に腹が立ったりした」→ 中村が好きで動揺してしまう自分自身にいらだちを感じている。
つまり、この傍線②全体の内容は、次のような二重の心情だと考えられます。
- 中村を好きになって感情が大きく揺れ動いている一方で、
- その感情を制御できない自分に腹が立っている
選択肢との対応づけ
あとは、この内容と同じ意味を持つ選択肢を探します。
オ:「中村を好きになって以来、感情が制御できなくなり気持ちが落ち着かない」
という選択肢は、
- 「中村を好きになって以来」= 中村への好意
- 「気持ちが落ち着かない」= 動揺している自分/制御できない自分へのいらだち
を含んでおり、傍線②とイコールの内容になっているため、正解はオとなります。
この問題から学べる「選択肢問題」のコツ
- 傍線部が一文で長いときは、前半・後半にブロック分けして考える。
- ブロックごとに「何を言っているか」を日本語で言い直し、意味のかたまりとして理解する。
- 選択肢は、本文の内容と「意味が一致しているか」という観点で見極める。
選択肢で最後の2択を外しやすい場合
一部の言葉だけが合っている選択肢ではなく、傍線部全体の意味と一致しているかを確認します。豊島岡女子のほかの年度や他校の解説も見比べると、選択肢の切り分け方を復習しやすくなります。
豊島岡女子の国語(記述・選択)で外しにくい「根拠の取り方」
このページの2問は形式こそ違いますが、得点の作り方は共通しています。解き方が分からなくなったら、本文の根拠を探す→意味を言い換える→設問に合う形でまとめるという流れに戻してください。
記述(「説明せよ」)の基本の進め方
- キーワード(傍線語)=本文中の説明を探す
- 比喩・たとえはそのまま書かず、一般的な言葉に言い換える
- 字数が足りないときは、本文の目的/具体例を1つだけ足して字数内に収める
50字記述で減点が出やすい3つのパターン
- 根拠が散る:本文のあちこちから拾って、答案の芯が見えなくなる
- 比喩をそのまま使う:読み手に意味が伝わりにくくなる
- 字数合わせで余計な要素を足す:条件がぼやける
選択(心情・言い換え)の基本の進め方
- 傍線部が長いときは、前半/後半にブロック分けする
- 各ブロックを「日本語で言い直し」して、意味のかたまりにする
- 選択肢は「雰囲気」ではなく、本文と意味が一致しているかで決める
過去問としての使い方:復習が1回で終わらない形にする
- 1周目:根拠が本文のどこにあるか線を引き、理由を一言でメモする
- 2周目:同じ設問を解き直し、「イコール」「ブロック分け」が再現できるか確認する
- 見直し基準:答えが合っているかだけでなく、本文根拠→言い換え→答案の流れがずれていないかを見る
動画で解説の流れを確認する
板書や解説の流れを動画で確認したい方は、以下のYouTube動画もあわせてご覧ください。
特に、本文のどこを根拠にするか、50字記述の答案をどのように組み立てるか、選択肢をどのように切り分けるかを確認すると、本文解説の内容を復習に使いやすくなります。
よくある質問
豊島岡女子の国語で記述はどのように復習すればよいですか?
まず、本文のどこを根拠にしたのかを確認します。そのうえで、根拠をそのまま写すのではなく、設問に合う一般的な言葉に言い換えられているかを見直すと、次の答案に生かしやすくなります。
選択肢問題で最後の2択を外す場合は何を確認すべきですか?
選択肢の雰囲気ではなく、傍線部の前半・後半それぞれの意味と一致しているかを確認します。一部だけ合っている選択肢は残りやすいので、文全体の意味が本文とずれていないかを見ることが大切です。
過去問解説を読んだ後、同じ問題を解き直すべきですか?
解き直す価値はあります。ただし、答えを覚えているかどうかではなく、本文根拠を自分で見つけ直せるか、言い換えの流れを再現できるかを確認することが大切です。
家庭で記述答案を確認するとき、どこを見ればよいですか?
本文の根拠が入っているか、設問に答える形になっているか、比喩や感情語を分かりやすい言葉に直せているかを確認します。字数だけを合わせても、根拠や設問条件がずれていると得点につながりにくくなります。
過去問解説を読んだ後の復習と関連ページ
過去問解説を読んだ後は、同じ問題をもう一度解き直し、答えだけでなく根拠の場所と言い換え方を確認することが大切です。
目的別に確認したいページは、次のとおりです。
- 豊島岡女子の他年度・他校の解説を確認したい場合:読解ラボ東京の過去問解説
- 豊島岡女子全体の出題傾向を確認したい場合:豊島岡女子学園中の国語 過去問分析と対策
- 過去問演習の回数や復習方法を確認したい場合:中学受験 国語の過去問演習で確認したいポイント
- 中学受験国語の学習法を広く確認したい場合:中学受験国語の攻略コラム一覧
記述で減点される理由や、選択肢問題で外した原因は、答案だけを見ても判断しにくいことがあります。家庭で見直すときは、「正解か不正解か」だけでなく、本文の根拠、言い換え、設問条件の3点を確認すると復習しやすくなります。
過去問の答案を見直しても原因が分かりにくい場合
オンラインで相談したい場合はオンライン個別指導、教室で継続的に答案の作り方を見直したい場合は完全1対1の個別指導が選択肢になります。
まとめ:豊島岡女子・令和3年度から学ぶ記述&選択問題攻略のポイント
令和3年度・豊島岡女子学園中学校の2問を振り返ると、記述問題・選択問題のどちらも、次の力が鍵になっていることが分かります。
- 本文のどの部分が「イコールの内容」になっているかを探し出す力
- 一文の中身を、論理的に分解して考える力(ブロック分け)
- 比喩や心情表現を、答案や選択肢に使える日本語へ言い換える力
今回のポイントおさらい
- 「説明せよ」と問われたら、傍線やキーワード=本文中の説明を探す。
- 比喩やたとえは、教える側・学ぶ側などの一般的な言い方に言い換える。
- 字数が足りないときは、本文中の具体例や目的を一つだけ加えて字数内に収める。
- 感情が絡んだ文は、前半・後半にブロック分けし、それぞれの意味を言い換える。
- 選択肢は、本文の内容と「意味が一致しているか」という観点で見極める。
こうした読み方・考え方を意識して過去問演習やテキストに取り組めば、記述問題・選択問題の両方で得点を安定させるための土台を作りやすくなります。豊島岡女子を目指す方も、その他の難関校を志望する方も、今回のポイントを自分の解き方に取り入れてみてください。
豊島岡女子の記述や選択肢問題で、根拠の取り方や答案の直し方に不安がある場合は、個別指導で確認する方法もあります。
過去問の答案を見直すときは、正解・不正解だけでなく、本文の根拠、設問条件、言い換え方まで確認することが大切です。
体験授業や相談では、過去問の答案、解き直しノート、模試の答案などがあると、現在の課題を確認しやすくなります。
指導方針や講師を確認したい方
関連する学習記事を読みたい方


