中学入試の国語・入試問題へのアプローチ

中学入試の国語・過去問へのアプローチ

中学受験の勉強をするにあたり、入試の過去問を解くことは必要不可欠です。しかし、ただ解けばいいというものではありません。過去問を計画立てて効率良く解くことが大切です。

取り組む順番

過去問に取り組む順番は、志望校順か難易度順、どちらも低いほうから取り組みます。
志望校順で解く場合は、志望度の低い順から解くことで、安定したモチベーションを保つことができます。
また、難易度順で解く場合は、難易度が低い問題から解くことで、学力の定着具合をはかることができます。

何年分解くべきか

過去問は、第一志望を5年分は解いておくべきです。第二志望も5~3年分は解いておきましょう。
国語の入試問は数年分解くと、頻出されている問題やテーマが分かったりします。
あまりさかのぼってしまうと、時代の流れや学校の教育方針が変わればテーマも変わってしまうため、余裕がある場合は解く、といったスタンスで取り組むと良いでしょう。

過去問を解く環境

過去問を解くときは、中学入試と同じ条件で取り組みましょう。国語のテストに臨むときの「効率的な時間の活用法」を参考に、解きましょう。また、長文問題に取り組む際には、長文読解でよく起こる「時間が足りない」問題への対処法を意識して取り組んでみましょう。

国語のテストを受けるときの3つの心構えにもあるように、タイマーや時計を使って入試と同じ時間で解くことで、時間配分を身につけることができます。また、テレビや音楽は消す、途中の飲食はしない、など受験と同じ環境に慣れることが必要です。仮にはやく問題が解き終わってしまった場合でも、時間ぎりぎりまで誤字がないか、不安な問題は見直してみたり…と入試本番と同じ状況で挑みましょう。

また、制限時間を過ぎても解けなかった問題は、改めて時間外で解きます。このとき、たとえ正解していたとしても点数に入れてはいけません。あくまでも入試本番と同じ状態にしましょう。入試本番と同じ時間制限の中で過去問を解くことで、時間内に解くためにはどうしたら良いのか考えることもできます。解きっぱなしにせずに、復習も丁寧に行うようにしましょう。

採点

過去問は、大人が採点をしましょう。記述の場合、解いた本人が採点すると、本人にとって都合の良い採点になってしまったり、部分点がもらえる解答も、完璧に模範解答と一致していないとバツをつけてしまったりします。大人が細かい採点をすることで、より正確に採点することができるため、大人が採点するようにしましょう。

分析

過去問を解き終わった後は、不正解だった問題に対して、なぜ間違えてしまったのか理由を考え、間違えないようにするために何が必要かを考えることがとても大切です。なんとなくで答えが正解だった問題に対しても、同じく悩まずに解答を出すためにはどうしたら良いかを考えましょう。

また、分からない語彙があった場合は調べて覚えたり、知らない・書けない漢字が出てきた場合も同様に覚えましょう。そうすることで、過去問を解きながら中学入試に必要な読解力も高めることができます。

過去問は、本番を想定してきちんとした姿勢で取り組むことが非常に重要です。入試本番にリラックスしてきちんと問題に取り組むことができるように、日ごろから訓練をしておくことが大切です。

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