国語文法はなぜ学ぶのか──中学受験・高校受験につながる意味と勉強法

 

国語 文法とは、日本語の文が「どんな決まりで成り立っているか」を整理する学びです。品詞・活用だけでなく、主語と述語のつながり(文の骨格)まで含めて考えます。

何に効くか:文法単独の出題が少なくても、読解・記述の土台(主語述語/条件管理)として効きやすく、本文の読み違いを減らす助けになります。

勉強法3ステップ

  • 主語・述語を毎回つなぐ(短い文で「骨格」を作る)
  • 品詞・活用は「例文→確認テスト」で固める
  • 読解・記述に戻し、「根拠の取り方」に橋渡しする

「中学受験では文法問題があまり出ないのに、本気で勉強する意味はあるのだろうか?」──そんな疑問を持つご家庭は少なくありません。

確かに、近年の入試問題では、いわゆる「文法そのもの」を問う設問は減少傾向にあります。しかし、だからといって文法の学習が不要になるわけではありません。むしろ主語と述語をはじめとする文法の理解は、文章を正しく読み・書き・考えるための土台として、今もなお大きな役割を果たしています。

読解ラボ東京のオンライン個別指導の全体像や指導方針は、国語専門塾のオンライン個別指導【全体像はこちら】でご確認いただけます。

このページでは、読解ラボ東京代表・長島のインタビュー内容をもとに、次のポイントを押さえながら整理します。

  • 中学受験・高校受験における文法学習の意義
  • 「主語と述語」がなぜ重要なのか
  • 文法が古典・英語・他教科にまで役立つ理由
  • 国語が苦手な子が文法+漢字からスタートするメリット

先に動画で全体像をつかみたい方へ

国語文法とは?(品詞・活用だけではない「主語と述語」の話)

国語文法というと「品詞」や「活用」を思い浮かべがちですが、受験で困りやすいのはまず文の骨格です。骨格とは、ざっくり言うと主語と述語が何を結びつけているかという見取り図です。

日本語の文では、主語と述語は基本的に「イコール」の関係で捉えられます。たとえば、

「僕は優しい先生です。」

という文は、「僕」=「優しい先生」というイコール関係で捉えることができます。

入試問題の本文では、主語と述語が離れて登場することがよくあります。述語だけが傍線部にあり、主語が数行前に置かれることも珍しくありません。主語を取り違えると、筆者の主張の方向性がズレてしまい、選択肢や記述で失点につながりやすくなります。

主語と述語がイコールだと理解できるからこそ、正しく解答にたどり着ける──こうした場面が実際に多くあります。

国語文法で最低限おさえる範囲(受験で困りやすい順)

  • 主語・述語の対応:どこが主語で、どこが述語か/省略されている主語を補えるか
  • 修飾のかかり先:どの言葉が、どの言葉を説明しているか(長い一文で特に差が出やすい)
  • 品詞の見分け:名詞・動詞・形容詞・形容動詞など(「同じ語尾に見えても別物」を整理する)
  • 活用(基本):表の丸暗記より、例文で「形が変わる理由」を説明できる状態へ

文法問題が少なくても学ぶ意味(中学受験・高校受験)

まず前提として、現在の中学入試では、いわゆる「文法そのもの」を正面から問う問題は多くありません。長島も次のように述べています。

「確かに、文法問題はほとんど出ません。ここ数年で特に減った印象があります。」

そのため、「文法を勉強する意味はどれくらいあるのか?」と感じるのも自然なことです。

ただ、文法の出題が少ない=文法が不要、というわけではありません。特に、主語と述語を正しく見抜けるかどうかは、長文読解での読み違いを減らす支えになります。高校受験以降は、文章の密度や記述の比重が増える分、主語述語・修飾のズレが失点に直結しやすくなる場面もあります。

主語と述語が離れた本文で「読み違い」を防ぐ

本文では、主語と述語が近くに並んでいるとは限りません。とくに次のようなパターンは、読み違いが起きやすいポイントです。

  • 述語が傍線部にあり、主語が2行ほど前にある
  • 段落の途中で主語(筆者/一般論/具体例)が切り替わる
  • 指示語(それ/この)が続き、主語が見えにくい

主語と述語の「イコール関係」を意識できると、傍線部の直前だけで判断せず、必要な範囲まで戻って確認する動きが取りやすくなります。

文法は読解・記述の土台として効く

記述で伸び悩むとき、原因は「内容が分からない」だけではありません。主語がズレる、条件を落とす、因果が逆転する──こうしたズレは、文の骨格が曖昧なまま書き始めることで起きやすくなります。

たとえば次の文は、修飾のかかり先が曖昧で、どちらの意味にも取れてしまいます。

「私は音楽を聴きながら勉強している友達に声をかけた。」

  • 自分が音楽を聴きながら、友達に声をかけた
  • 音楽を聴きながら勉強している友達に、声をかけた

こうした「読み手が迷う文章」を見抜けるようになると、本文理解でも答案作成でも、ズレを減らしやすくなります。また、関連として中学入試に国語文法は必要なのか?でも述べているように、文法が整理されると文章が読みやすくなる面があります。

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国語文法の勉強法(中学 国語 文法 勉強法)|優先順位と3ステップ

「中学 国語 文法 勉強法」で大切なのは、やることを増やしすぎず、本文で使える形に整えることです。おすすめは骨格 → 仕組み → 読解・記述へ戻すの順番で、短時間でも回せる形にすることです。

ステップ やること 目安
1 平叙文で主語・述語を毎回つなぐ(骨格づくり) 毎日5〜10分
2 品詞・活用を例文で確認し、短いテストで点検する 週2〜3回
3 読解・記述へ戻して「根拠の取り方」に接続する 週1回

ステップ1 平叙文で主語・述語を毎回つなぐ

まずは短い平叙文(ふつうの言い切りの文)で、主語と述語を線で結ぶ練習をします。最初は教科書レベルの短文で十分です。

  • 主語はどれか(省略されていないか)
  • 述語はどれか(文の言い切り)
  • 主語と述語が何を「イコール」で結んでいるか

この“骨格づくり”ができると、長文でも「誰の話か」「何がどうなったか」を見失いにくくなります。

ステップ2 品詞・活用は「例文→確認テスト」で固める

品詞や活用は、表を眺めるだけだと定着しにくいことがあります。おすすめは、例文で確認し、短いテストで点検する流れです。

たとえば「〜だ」で終わる語でも、

  • 「学校だ」… 名詞「学校」に「だ」がついた形
  • 「綺麗だ」… 「綺麗だ」という一つの形容動詞

のように扱いが変わります。「綺麗な」とは言える一方で「学校な」とは言えない、という観点で説明できるようになると、暗記だけでなく理解で固まりやすくなります。

文法を短期で整理したい方へ

入試で使う観点に絞って、文法の骨格を短時間で整えたい場合は、短期講座で“全体像”を先に作る方法もあります。

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ステップ3 読解・記述へ橋渡し(根拠の取り方に戻す)

文法は、それ自体を続けることが目的ではありません。最後は必ず読解・記述に戻し、「骨格を押さえると根拠が見える」という形に接続します。

  • 選択肢:主語(誰の意見か)と述語(結論)が一致しているかを確認する
  • 記述:主語を落とさず、条件(〜について/〜の理由)を述語に結びつけて書く

この“橋渡し”があると、文法学習が「覚えたけれど本文では使えない」で終わりにくくなります。

国語が苦手な子ほど「文法+漢字」から立て直しやすい

国語が苦手な子ほど、最初の一歩でつまずきやすい分、取り組みやすい入口があると学習が進みやすくなります。長島も、国語が苦手な生徒には「文法と漢字」から始めることを肯定しています。

「苦手な人はとりあえず文法と漢字から始めよう」

文法と漢字は、努力が点数に直結しやすく、「できること」が増える実感を得やすい分野です。そこで小さな成功体験が作れると、その後の読解・記述にも向き合いやすくなります。

点数が出やすい領域で成功体験を作る

文法は入試本番での直接的な出題が少ない一方で、塾のカリキュラムでは「チェックテスト」という形で点数が見えやすいことがあります。

長島は、小論文授業で「7点(10点満点)を取れた生徒が、『7点ももらえるんですか?』と驚き、その後ぐっと前向きになった」という趣旨のエピソードを紹介しています。

満点を目標にしなくても、「前よりできた」を積み上げられると、国語全体の学習が回りやすくなることがあります。

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文法は英語・古典・他教科にも波及する

国語文法を押さえると、国語の点だけでなく、他分野にも波及しやすくなります。理由はシンプルで、言語の理解は「構造」を扱う力だからです。

  • 古典(文語文法):文語文法は、現代文の口語文法の理解を前提に説明されることが多く、国語文法が曖昧だと古典文法の説明が入りにくくなることがあります。
  • 英語(英文法):英単語の品詞(名詞・動詞・形容詞など)や、主語・述語・目的語の位置関係は、日本語側で整理できていると理解が進みやすくなります。中学生がつまずきやすい「三人称単数のs」も、主語の感覚があると納得しやすい面があります。
  • 理科・社会・数学:結局、問題文は日本語です。条件が複雑な問題ほど「何を聞いているか」を読み取る力が点数に直結します。記述が求められる場面も増えているため、文として正しく書く基礎にもつながります。

「反骨心」ではなく「論理」で読み解く姿勢が育つ

日本語は母語なので、細かく意識しなくても「なんとなく」理解できてしまいます。ただ、入試の文章は密度が高く、感覚だけだと読み違いが出ることもあります。

文法は、言葉を論理的に説明する道具です。「勢いで読む」よりも、「根拠を確かめ、構造で理解する」読み方に寄せていくことで、答案の再現性が上がりやすくなることがあります。

長島も「仕組みが分かると気持ちがいい」という趣旨で、論理で捉える面白さに触れています。文法は、その“手応え”を作りやすい入口になり得ます。

当塾の取り組み:文法から国語全体の力を底上げする

読解ラボ東京では、文法を「単なる暗記科目」としてではなく、国語全体の理解を深める入り口として位置づけています。

文法をきっかけに国語の楽しさを実感し、他教科にもつなげたい方は、お問い合わせからご相談ください。

まとめ(今日からの最短ルート)

文法単独の出題が少なくても、主語と述語を押さえるだけで本文の読み違いが減り、読解・記述の安定につながることがあります。
進め方は「骨格(主語述語)→ 仕組み(品詞・活用)→ 本文へ戻す(根拠の取り方)」の順に、短時間で回すのが現実的です。
国語が苦手な場合は、文法+漢字で点が出る入口を作ると、学習が回り始めやすくなります。
文法は国語だけでなく、英語・古典・他教科の「問題文を正しく読む力」にも波及しやすい学びです。

コラム

幅広い国語学習に関連するコラムを提供しています。このコラムでは、大学入試共通テストの国語セクションに焦点を当てた考察から、東大の国語に関する検討、記述問題の自己採点方法、詩の学習の重要性、随筆文の解き方、長文読解の効果的なアプローチ、小論文のスキル向上法、過去問の活用、偏差値向上の方法、各塾の国語対策、学習法、受験心構え、中学入試における国語勉強法、理論的な読解方法、入試対策アプローチ、そして国語文法の重要性まで、幅広いトピックにわたる国語学習に関する情報とアドバイスが提供されています。